キズナ
つい先日、集大成的な作品を投稿したばかりですが、今回も自信作です。何でしょう。ゾーン状態。考えること考えること、もう思考が押韻になってる。病気でしょうか。病気でしょうね。治らないことを願います。
君の涙を拭いたい
君が泣いたら救いたい
なんて 僕のエゴといったら酷いね
だって最初から泣かなければいいのにね
期待をしてるんだいつだって今以上
痛いほど輝くものを追いかけていたいよ
それでも変わらない愛なんてつい誓って
それは無意識に求めるものと食い違って
無理にだって自分のことを好きになって
群がって疑って人の顔色ばかり窺って
連なって繋がってるんだよって伺って
とにかくそれが絆だって聞かされてるよ
ちょっと待って それって縛られてるの?
何もできない自分を認めるのが嫌で
何もしないで両の手を隠していたね
不足をなくそうと思えば無駄は出る
そうしてこの国はご馳走を腐らせる
文明の陰に隠したサクリファイス
トイレの壁にはラクガキが殴り書き
炙り出してやるよ進歩の逆に立ち
役に立ちはしないと知って歩き出し
ありのままでいいって言葉の大売り出し
剥き出しの心のありようをかえって失い
痛そうな顔をした自画像
満たそうじゃないか描き足そう
ピカソになろうなんて無理だろ
しかも世間の評判ってやつを聞いたろう
社会問題とやらをいちいち取り上げて
破戒をあえて繰り返しながら掘り下げて
結局のところ着地点はL? R?
議論はいつだっていまだ手付かず
理論武装を内輪の中で塗り固め
異論を唱える奴らも奴らの内側で
無理だらけでも解り合えない理由を振り払え
リスペクト 地平線の果て 追いつけるの?
行くぜ向こう この声は誰 問い詰めるよ
気付け無能 お前自身だろ 叩きつけるNO
いずれ嘘 このチキン野郎 ママに言いつけるぞ
譲れない神様の名前
救えないありさまを眺め
神様は何を望んでる?
僕たちはただ滅んでく
僕の望むこと全て僕ができるなら
僕の呼び名は英雄かなデビルかな
挫折の味を知らないなんて泣ける
負ける意味を知らないでなんで勝てる?
叫ぶことしかできない僕は全能とは程遠い
滞りながらボロボロになってこの通り
君の涙を拭いたい
君が泣いたら救いたい
なんて 僕のエゴといったら酷いね
だって最初から泣かなければいいのにね
重たいテーマではあるんですけど、なんでしょう、必要以上に凶暴にならなかったというか。私の中ではやんわり、ほんわり。愛する人への想いでサンドウィッチになってるのがよかったのかもしれません。今回も踏み返しや返り韻が多く使われていますが、決して脚韻を疎かにしないのが密かな自慢。お気に入りの韻は、そうですねぇ、全般に気に入っているのですが「群がって/疑って/……」の連続韻なんて、キレがありませんか。