風雨
外では風が吹いて雨が降って、そこでは子供たちが震えているのに、快適な室内にいる私たちは見て見ぬ振りで。だって、傘を差しかけにいくにも風雨は激しくて、なにより、今いる快適な空間を出ないといけない。
窓の外では悲しみの雨が降る
部屋の外では痛みの風が吹く
それを眺める僕は濡れないで
呟いたんだよきっと冷たいね
雨風を凌ぐ屋根の下は暖かい
一枚のガラスを隔てて雨曝し
世界の構造は多分変わらない
人の痛みなんて所詮解らない
自分だけが良ければ構わない
僕らだってそう馬鹿じゃない
この国を分断するわだかまり
流行遅れの愛と平和は店晒し
顔も名前も知られない粗捜し
立ち止まる理由なら探さない
優しい人になりたくて空回り
夢を掴んだこの手は離さない
例えば誰かに傘を差しかける
それで悲しみの雨は弾かれる
いずれ痛みの風は去りかける
そうやって神様にも愛される
君は奪われぬように鍵かける
世界は救えないなんて諦める
自分は悪くないって確かめる
こうして総意はまた間違える
飛び出そうぜオンボロの傘で
雨と風に打たれて本物を探せ
雨漏りの傘にしがみついたら
優しさが少しは板についたな
どうも上手くないですね。不満です。そんなもん投稿するなって怒られそうですが、勘弁してください。いつかちゃんとしたの書きます。ほとんどが「暖かい/雨曝し/……」「差しかける/弾かれる/……」の連続韻で構成されているのですが、やはり無理があるんでしょうね、作者的にはそこ以外の韻がお気に入り。「濡れないで/冷たいね」「オンボロの傘で/本物を探せ」「しがみついたら/板についたな」が今回のハイライト。