硝子の檻
単なる思い付きで、一気に書き上げました。特にメッセージ性はありませんが、強いてあげるなら「保身に走ると墓穴を掘るぞ」ってことですかね。別に慎重なのが悪いとは思いませんが。言葉遊びですね。今回も。
剥き出しの心が気になり
見えない壁をまずは一枚
背中合わせの行き違い
ガラスの壁をまた一枚
いまだに悲しみの津波が押し寄せる
痛みに慣れない俺の身を閉じ込める
ガラスの壁 囲まれた
憧れた 黄昏は
触れられず俺を惑わせた
ガラスの壁!
叩くの誰?
構わずに叩き割れよ
その足は裸足だけど
蜘蛛の巣にかかった蝶がもがく
蜘蛛にはその羽に用などなく
人目につくのは不味いな
空いてた穴に身を隠した
逃げてばかりで悪いか
地面の穴に身を隠した
登ろうとすれば砂の波が押し寄せる
覚えのない不条理が俺を閉じ込める
砂漠の果て 囲まれた
憧れた 黄昏は
星座を結んで辿らせた
砂漠の果て!
アバウトだね!
構わずに語り出せよ
身の因果の話だけど
蟻地獄に落ちた蟻が足掻く
俺を追いやった街が嗤う
作品としては、決して出来がいいとは思いませんが、韻は結構気に入っていたり。「押し寄せる/閉じ込める」「囲まれた/憧れた/黄昏は/惑わせた/辿らせた」「ガラスの壁/叩くの誰/砂漠の果て/アバウトだね」「叩き割れよ/裸足だけど/語り出せよ/話だけど」、もうほとんどですね。ほとんどの押韻が今回はお気に入り。なんとなくロックじゃないですか。そうでもないですか。私の中で最高の誉め言葉は「ロック!」です。