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詩*日常から*

らぶりー

作者: a i o

うす桃色の風が吹いた

こんな寒い日だっていうのにね


ショーウィンドウに

宝石みたいなチョコが並んでる

眺めるあの()を通り過ぎてく

ニットのカーディガンはきっと

なにものからも守ってくれるって

信じて飛び越えてくつめたい水溜まり


ビルにかかる虹が好きだよ

両手を暖める甘い飲み物も


かわいいって呟くと

ハートマークは色を増して

火花を散らし強くなる

それは戦いの痕

和平の証


靴擦れを恐れちゃ

新しい靴で歩き出せないから

覚悟と絆創膏をポーチに忍ばせて


クリームを添えたスコーンを

食べてる

友好的関係の維持に勤しむ昼下がり

やわらかく傷ついたなら

ブルーベリージャムを

隙間なくたっぷりと塗って

咀嚼する味わう紫


さめた現実も夢物語も

知っている気がする

指差す先を間違えないように

尖った爪を磨いて

小さな宝石(いし)をつけた


なんにも似てなくて

どこまでも近い君のグロスのピンク

角度によって薄く濃くなる新色

虹の写真を送るから

君の見える色を教えて


かわいいって呟くと

ハートマークは淡く浮かんで

風に色をつけて吹かせるよ

言ってしまえば

おおらかに好き

ほんとうは

ただそれだけのこと






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― 新着の感想 ―
[良い点] >うす桃色の風が吹いた の『うす』のひらがなが響いて、 >ビルにかかる虹 が優しい。 >宝石みたいなチョコが並んでる の、ちょっとドンくさい感じが、きっとラブリー。 [気になる点] >…
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