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白い蜘蛛と赤目の鬼  作者: 木丘柊遠
序章~白髪美人は半人半蜘蛛~
5/12

断章~製菓会社の思惑~

今日はあの日なので、三人があれについて話すお話です。

ちなみに陽とリリィがであったのは10月末という設定です。

「なぁ、陽、今日は何の日だ?」

俺に柊が問いかける。

「……チンアナゴの日」

「いや、そうじゃなくてだな……」

「落花生の日」

「違ェ!ホッキー&フリッツの日だろ!」

「ああ、なんだ。そんなことか」

「そんなことって…」柊が項垂れた。

リリィは首をかしげ、何が何なのかわからないようだ。

「リリィ、11月11日はホッキー&フリッツの日と言ってな、製菓会社がホッキーとフリッツを大量に買えという思惑になぜか皆乗ってしまう残念な日なんだ。」

「なんですかそれ!その製菓会社は悪い会社ですか!ちょっと文句言いに行っていいですか?」リリィは立ち上がった。

「まぁ、落ち着け。こういうときにあまり食べない人も食べるから悪いことじゃないんだ。」そう、諭してやる。

「……陽さんがそう言うなら……」渋々座る。

「まあ、だからそんな日だから……」そう言って俺は冷蔵庫の方へ向かい袋を取ってくる。

そして元の場所に戻り、袋の中身を全部出す。

中には大量のホッキーとフリッツ、そしてホットが入っている。

「俺もその思惑に乗ることにした。」

「陽さん……」リリィが憐れみの目を向ける。

「まあ、いいじゃないか。上手いんだから」

◆ ◆ ◆

「どれから食べましょう…」私は考えていた。

「まあ、なんでもいいんじゃないか?」陽さんの声を聞いて、適当に一箱を取り出す。

フリッツの一般的に一番有名な味であった。

食べてみると、少し塩味が濃かった。

「塩味が濃いですが、美味しいですね」

「ホッキーも食べてみな。」

そういわれ、ホッキーを手に取り、口に入れる。

なんでも食べやすさがうりのものらしく、確かに食べやすかった。

「これは…チョコレートですか?」

「そう。どうだ?うまいだろ?」

食べやすく、甘くて美味しい。気に入った。

だけど、「美味しいですが

私はフリッツの方が好きですね。」

私がそういうと、少し空気が変化した。

「……ほう。リリィはフリッツの方が好きか……」

私が異変を感じたときには、もう遅かった。陽さんの魔力が放出される。私は混乱した。

「え?え?なんで陽さん怒って…?」

「フリッツ派のリリィにはホッキーのうまさを教えなければいけないな……」

「よ、陽さん!?なんですかそれ!?」陽さんの手には大量の細めのホッキーがあった。

「これか?これは極細ホッキーだ。一箱分、五十本。これを食わせてやる。ホッキー派に入るんだ。」ただ、持ち方を見ると一気に食べさせる気らしい。

「ちょっと待ってください!たとえ細くてもそんなに一気に食べられません!顎が、顎が外れますから!」私は乞うも、陽さんは聞く耳も持たない様子だった。

「柊さん!柊さん!助けてくださ……」柊さんを見たとき柊さんはホットを食べながらのんきな目をしていた。

「話し合いましょう?ねぇ、話し合いましょう?まずそんなに一気に入りませんから!とにかく、一本ずつ、一本ずつ食べましょう?そしたら私も考えを改めようと思いますから!いいでしょうだから、一気に……」

その後、私のいやぁぁ、という悲鳴が陽さんの家に響いた。

リリィさんはフリッツ派、陽はホッキー派、柊はホット派でした。

ちなみに私はなんでも食べます。きのこたけのこ戦争は中立です。

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