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ソロモン・Ⅲ



「こうやって、いくつもの解除のワードがあるのも、あれよねえ……」

『まあなあ……微妙に違うからなあ、オレらの解除の言葉』



 本当よね、と頷き、アーヴィガイヌはサルサディアと入れ替わる。表に出てきたサルサディアもまた、ひとつ、深呼吸したのち、双眸をとじる。



「──「王国マルクト」、「基礎イェソド」、「栄光ホッド」、「勝利ネツァック」、「ティフェレト」、「厳正ゲブラー」、「慈悲ケセド」、「理解ビナー」、「知恵コックマー」、「至福ケテル」、「生命を吹きティまれた」……〝ソロモン〟、この場所に集え」



 言葉を紡ぐと、アーヴィガイヌの時と同じように魔方陣が出現し、石が現れだした。



「オレのもちゃんと来たな」



 机の上に降りたソロモンの数を確認しながら、サルサディアは言う。



「……「偉大マハなる幻影マーヤー」、〝ソロモン〟よ……破壊カガ再生ステルから再生イリア破壊ステルに」



 ぱしんっという音と共にサルサディアのソロモンも印章が消えていた。



「あとは「太陽ヘリアカル・のない時期アポクリファ」が来るのを待つだけだな」



 呟き、サルサディアは再び、双眸を静かに閉じた。












 何が起きたのか、彼には理解出来ないでいた。その理由はたったひとつ──目の前にあったはずのソロモンが消えたことにある。



「……おそらく、あのふたりが何かしたのだろうが」



 それ以外にソロモンが消える理由はないと、クロウリー・アレイスターは思った。



「だが、これで……ようやく〝みち〟を開いてもらえる」



 そんな彼の呟きを、いつの間にか部屋の外にいるメイザース・マクレガーが聞いていた。






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