ソロモン・Ⅰ
アーヴィガイヌ・リーティノア側にあるソロモンの名はそれぞれ──アガレス、アンドゥスキアス、アンドロマリウス、ウァラック、ウェパール、オセ、ガアプ、キメリエス、グシオン、サレオス、シュトリ、セーレ、ダンタリアン、パイモン、バエトル、パツィン、ハルパス、バルバトス、フォラス、フェニックス、ブネ、プルカス、プロケル、ベレト、マルパス、ムルルム、モラックス、レライエ、ロノベ、ビフロンス、ウィネ、アミー、ザガン、ブエル、ウァッサゴ、アモン。
サルサディア・フィリアーラ側のソロモンは──ゴモリ、ウァレフォール、カイム、ガミギン、アイニ、シャックス、アケロン、サブナック、ウァプラ、アスタロト、アンドラス、オリアス、エリゴール、ラウム、ボフリ、フルフル、デカラビア、バアル、バラム、ボディス、アスモダイ、アンドレアルフス、フォカロール、プールソン、ナベリウス、ソラス、マルコシアス、ウアル、イボス、マルバス、フラウロス、ハゲンティ、ゼパール、グラシャラボラス、フォルネウス、ベリト。
アーヴィガイヌ側のソロモンは全て男性であり──サルサディア側のソロモンは全て女性。それもまた、均衡のためだろう。
アーヴィガイヌとサルサディアが女と男であるように、ソロモンも女と男にわけて、パラケルススは造った。
「……レオに教えていたのねえ」
ソロモンを転がしながら、アーヴィガイヌは呟く。
『これらとお前たちは散り散りになる』
確かに彼──アウレオロス・フォン・ガディルアノ──はそう言った。
予知能力を持たないはずの彼が言い切ったのは、世界の主に言われていたからだろう。