列
どんどん伸びていく一方の列の最後尾に俺は並んだ。
すぐさま最後尾ではなくなっていく。
人気店で、あと1時間は店が開かないというのに、どんどんと列が長くなっていくのが驚きだ。
伸びていくが、あきらめる人も徐々に出てきた。
そして、自然と平衡状態におちいる。
それ以上、列が伸びなくなるという状態だ。
俺がいるのは、かなり前の方ではあるが、後ろを振り返ると数百メートルは伸びているだろう。
これは、開店まで続く事になるだろう。
そして、開店と同時に、列はなくなる。
きっと明日、また列ができるだろう。
俺がいない列が。