実技の授業
「はぁ…また怒られたのぜ」
「遅刻しなかったらよかっただけじゃない」
「いや、それでもあそこまで怒るのは異常なのぜ。カルシュウムが足りてないのかも」
「それ、慧音先生に言ったらまたやられるぞ」
時間は経ち、やっとお昼休憩となった。俺たちは購買でパンを買い三人で食べていた。
「そう言えば、午後は実技じゃなかったっけ」
「てことは妹紅先生か。」
藤原妹紅先生。体育の先生で体術だけで能力者と渡り合えている。能力は戦闘にはなんの影響もないらしく、マジで本来のポテンシャルだけで戦っているらしい。俺と霊夢は妹紅先生と1v1をしたことがあるが、能力なしでやったらボコボコにされた。ちなみに一部の層からはもこたんとも呼ばれているらしい。妹紅先生は嫌がっている。
「何をするんだろうな。」
「屋外らしいし、やっぱり戦闘じゃない?」
「私は身体動かすの好きだから屋内でも屋外でも好きだぞ」
「…妹紅先生と慧音先生仲いいし、今日もメニュー増えるぞ?」
「…あー、どうしよー。急にお腹がぁ」
「やめときなさい。今日は永琳先生が保健室いる日だし」
「あー…優曇華じゃないのか」
八意永琳先生。保険の先生で超凄腕の医者、なんで学校で働いているのかは知らない。定期的に手術に言ったりするから学校にいることは少ない。保健室にいる時はなんか謎の実験をしているとかで、みんなからはマッドサイエンティストとして恐れられている。
鈴仙・優曇華院・イナバ。1年B組の生徒で永琳先生の弟子的な立ち位置の人だ。永琳先生の弟子なだけあってすぐに適した対応を行える優秀な人である。プラスでかなり銃の腕前が高いらしく、百発百中とまで言われている。
「はぁしょうがないか…」
「まぁ頑張りなさい」
そして実技の時間がやって来た。
「よし!まずは軽く準備運動だ!スクワット30、腕立て30、それぞれ3セット、ランニング2キロ、これを15分以内にやるように!あ、魔理沙は遅刻したらしいから倍な」
「えぇ!?そりゃさすがにないぜぇもこたん!」
「…やっぱ3倍だ」
「えぇ!!!」
なんで余計なことを言うのか…結局魔理沙は周りの三倍を15分でやらされていた。
「はぁ…はぁ…準備運動で…これは流石に…」
「なんで魔理沙じゃなくってお前が苦しんでんだよ…」
苦しんで倒れていたのは魔理沙ではなく、周りと同じ量をこなしたさとりだった。
「はぁ…はぁ…私は動くことが少ないから…他より体力が…すくないのよ」
「ふーん、てか次始まるぞ」
「はぁ?少しはやすまs」
「次はペアで1v1だ。早く組めよーあ、魔理沙は私とな」
「えー!?」
「死んだな」
「ええ、死にましたね…」
「じゃあ、俺は霊夢と組んでくるから。」
「じゃあ、私は…彩夏さんと組みましょうかね」
狩野彩夏。同じ1年A組でさとりと同じで運動が苦手。能力が《無を扱う能力》で、実際無に還すなどではなく、無関心や無神経、無感情などを己に付与するような能力らしい。それによりさとりから心を読まれることはなく、プラスで金にも興味がないためさとりとはかなり仲がいい。ちなみに俺はあんまり話したことがない。
「それじゃあ、お手柔らかにね、雪」
「こっちこそ、手加減してくれよ?霊夢」
そして俺と霊夢の組手も始まるのだった。




