始まり
「あっ、今日って、なんか大事なことがテレビで放送されるんだった。」
きれいな夕焼けを見上げながら、私はつぶやいた。
「急がなきゃ、始まっちゃう。」
リュックを肩にかけ直して、急ぎ足になる。私の名前は月城天花。ごく普通の女の子。髪の毛はちょっとカールしている黒髪だ。目の色は、ちょっと青みがかかっている。特に変わったところなんてない。 ちょっと、いや、けっこう美人だけど。強いて言えば、父がいないことくらいかな。小さい頃に亡くなったらしいけど、あまり覚えていない。 母も、父のことになると、あまり話したがらないんだ。だから、私たちの家では父の思い出はいつもぼんやりしている。
「ただいま~!」
カギを開けて家に入ると、いい匂いがした。あっ、今日はカレーだ!嬉しいな。
「お帰り。今日はカレーよ。なんだか大事な話が放送されるみたいだから、食べながら見ようね。今日は特別よ。」
お母さんが人参を切りながらそう言った。
「やった!宿題してくるね。」
私は手を洗いにトイレへ向かい、そのあと自分の部屋に向かった。
今日の宿題は漢字ドリル3ページ。ノートに書き写さなきゃいけないから、絶対時間がかかりそう…。でも、明日は土曜日だし、大丈夫かな!
◈◈◈◈◈◈◈
「ご飯できたよ~!」
あ、お母さんが呼んでる…でも、切りのいいところまでやっちゃおうかな。ご飯って言うときは、だいたいお皿に全部よそう前だし。
「ちょっと待って、切りのいいところまで!」
「その“ちょっと待って”って、何分くらいなのかしらね。よそい終わったらまた呼ぶわね。それまでに終わらせなさいよ。」
文句を言いながらも待ってくれるんだもん。やっぱり優しい!
「終わったよ」
そういいながら私は部屋のドアを開ける。めちゃくちゃカレーのにおいがしてきて、お腹がすいてきた。
「もうご飯できたわよ。座って座って。」
「いただきます。」
お皿を手に取り、一口食べる。
「ん、やっぱりおいしい。カレーってほんっと、作った人天才だよね。」
お母さんは笑いながら答えた。
「ね。ご飯と混ぜるなんて思いつくなんて、すごい発想よね。」
その時、テレビから緊急ニュースの音声が流れ始めた。
『地球の皆様、今回は重要なお知らせがある。このニュースは、これからの地球を変えてしまうかもしれないのだ。このニュースは、すべての国で放送されている。それほど大変なことなのだ。では、説明をお願いします。』
テレビの司会?アナウンサー?の人から画面が切り替わり、なんか、イケメンな知性的っぽい、エルフみたいな耳をした男性が出てきた。
『こんにちは。私はセリオス・エルヴィンと申します。受け入れられないと思いますが、受け入れてください。わたくしたちの惑星には、魔法が存在します。』
は?何言っちゃってんのこの人。あるわけないじゃん。これが重大なニュース?うそでしょ?
『うそでしょう、としか思えないと思いますが、これからやることを見てください。各国の首脳たちが私の後ろに見えると思います。この人たちは、もうすべて知っています。これから起こることは、決してフェイクではありませんので。』
そこから起こったことは、フェイクとしか思えない現象だった。
手から火や水や雷を出したり、光を出したりしていて、もう、ほんとに、ありえなかった。
けど、見ているうちに、だんだん真実だと感じるようになっていった。
背筋がぞくぞくする。これは本当に起きていることなんだ——。
『これから、投稿サイトにチャンネルを作ります。そこに、この世界についての画像や映像を載せますので、ぜひ見てください。また、気になることや質問があれば、専用のフォームを通して送ってください。私たちは、できる限り答えます。』
画面の中の男——セリオス・エルヴィンは、淡々と、まるでニュースキャスターのように説明を続けている。
「すごい!夢じゃない!?夢じゃないよね!」
少し頬をつねりながら、キラキラした目で私はお母さんに行った。
「ええ、そうね、信じられないわね。」
お母さんは少し困ったように微笑んで返していたのだが、
その視線はテレビに釘づけだった。スプーンを持ったまま、まばたきすら忘れているようだった。
「……お母さん?」
声をかけても、すぐには返事がなかった。
「なにか、知ってるの?」
私がそう言うと、お母さんはようやくゆっくりと瞬きをして、目を私に向けた。
「……ううん、なんでもないわ。ちょっと、昔のことを思い出しただけ。」
そう言って微笑んだけれど、その顔はどこか寂しそうだった。
私の知らない「昔」。
もしかしたら、お父さんのこと……?
テレビの中では、まだセリオスが何かを話している。
『私たちはこの地球と、これから“共存”していくことを選びました——』
私は胸の高鳴りを抑えきれず、目を輝かせていた。
そのとき、お母さんがポツリと——
「……そのような情報は、あの子から聞いていないのに……」
と、まるで独り言のように呟いた。
私は、その言葉の意味に気づかないまま、テレビの画面を見つめ続けていた。
知らなかったのだ。
これが、私に深く、深く関係していることを——。
こんにちは、秋野原 梨衣です。今日から活動を始めました。子供っぽい表現とか、こここうしたらいいんじゃないの、と思った方はコメントで教えてください。面白かったら、楽しみにしていてください。
気が向いたら書く、というようにするので、一週間に一回だったり、毎日だったりします。応援、よろしくお願いします!
(あとがきって、このような使い方で会っていますか?)