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傘屋の話  作者: なくてもよかろう
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雨音でピアノ旋律と同様に演奏する傘

 この物語はこんな傘があったらいいな感覚で作った作品で、登場人物は読者の皆様のご想像にお任せします。

 この傘は雨音が当たるとピアノの旋律と同様の音が鳴ります。しかし、誰もこの傘を買う人はいませんでした。そんなある日のこと、一人の小説家が傘屋に来て「雨音がピアノの旋律と同様の音が鳴る傘を買いたい」と言った。すると店主は「かしこまりました。お買い上げありがとうございます」と答えました。翌日、二人の学生が「この傘と同じピアノ旋律を私達でも演奏できますか?」と言うと店主は首を横に振ってから「この傘は雨音でピアノ旋律と同様の音が鳴ります。しかし、私達はこの傘と同様にピアノ演奏することができません。なぜなら、この傘は自然界の音でピアノ旋律と同様の演奏をするからです」と店主は答えました。そして一人の学生は「雨音ではなくても、風や雪などの自然界の音ならピアノと同様の旋律を演奏することが出来る傘ですか?」と尋ねました。すると店主は少し考えた後、ゆっくりとこの傘を制作したきっかけを語り始めました。「私がこの傘を制作するきっかけは、雨の日が少しでも楽しいと思えるようにという願いを込めて制作した傘なんだ」と何処か遠くを見ているような目をしながら優しい声で言いました。そしてもう一人の学生は店主に「この傘に込められた願いを私達に語ったのは、自然界の音の中でも風や雪などではなく、雨の日が少しでも楽しく過ごせるようにという願いを聞いて少し雨の日が楽しみになりました」と透き通った声で言いました。

読んで頂きありがとうございました。

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