勝艦長の喝
月へ向かう途中、松本達派遣社員は、素麺の製造工程を習った。
素麺を作る部屋は木造で作られており、製造工程はオートメーション化されいた。
機械操作でできるが、掛け場という素麺の生地を2本の棒の間に8の字にかける工程は、手動で機械を使って行うため、かなり難しかった。
素麺班のリーダーは30代前半の女性の方で、松本の担当でもあった。そして、なんと戦闘員である大林と酒井も素麺作りに参加することがたまにあった。
2人とも手際よく、親切に派遣社員達に素麺作りを教えていた。
松本「大林さんと酒井さん、凄いなあ。」
上田「そうですね、掛けがメチャクチャ速いですよね。」
阿部「掛けができて置くときの音が違うんだよなあ、コトコトって。連続で置くんだよなあ。」
松本は年長者のため素麺班の人達は気を遣い、優しく指導を行った。物覚えの悪い松本は、何回も同じ事を聞いたり失敗をしたりしたが、素麺班の人達は怒ったりしなかった。
年長者の松本の謙虚な姿勢と、誰よりも真面目に素麺作りに取り組む姿勢がよかったのだろう。
しかし、たまに暇なのか勝艦長がやって来て、派遣社員達に喝を入れた。それは、年長者の松本にも容赦がなかった。
勝艦長「おい、松本よ。お前舐めてんのか?ああ?お前またハタ掛けで素麺かけるとき落としただろう。せっかく皆で作った素麺がもったいないんだよ、ボケが!!お前、今すぐこの宇宙へ飛び込めよ!!お前みないな物覚えの悪いオッサンは、このマリアには要らねえんだよ!!クソが!!」
しかし、松本に文句を言った後には必ず、何も悪くなくミスをしていない完璧な大林と酒井にも文句を言った。
勝艦長「おい大林、お前はいつになったら痩せるんだ?ああ?お前のせいでマリアの航海速度が少し落ちるんだよ!!お前が人並みの体重なら、マリアのエンジンにも負担がかからないのによう、このブタ女!!養豚場へ帰れ!!」
勝艦長「おいおい酒井よ、お前のそのブスな顔のせいで、マリアの美観が損なわれるんだよ、ああ?お前はいつになったら整形をするんだ?マリアのこの美しい内装の壁が、お前の顔一つで台無しになるんだよ!!このマリアの美しい壁に、お前のブスな顔の模様を入れてんじゃねえよ!!」
大林「すいません、艦長。でも私達は仕事は一生懸命しています。」
酒井「そうてす、艦長。顔がブスなのは謝りますが、仕事の方は評価して下さい。」
勝艦長「バカ野郎!!仕事を一生懸命するのは当たり前だ!!口応えするな!!」
こんなやり取りをしながら素麺作りを行い、マリアは無事、月へと到着した。