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宇宙最強戦艦・マリア  作者: サタデーナイト・ノープラン
3/8

艦長命令

勝は、レーザーガンを持ったまま松本達の並ぶ列に沿って歩き、松本を見て立ち止まった。


勝「若い奴だけかと思ったら、こんなとこにオッサンがいやがる。おい、あんた歳は幾つだ?」


松本「47です。」


松本は恥ずかしくて小声で答えた。


勝「47だと?オッサン、お前、素麺作りをなめてるだろ。ちょっと時給がいいから応募して集まった口だな。アンタ、嫁や子供はいるのか?」


松本「・・・・いません。」


勝「ケッ1人もんかよ。その歳まで1人ってことは、今まで好き勝手やって来たんだろ。仕事で嫌なことがあったらすぐ辞めたりしてこのクズが。」


松本は恥ずかしそうに俯き、顔を赤くして半泣きになっていた。


勝「ハハハハッ47のオッサンが泣きそうな顔をしてんじゃねえよ。よし、お前にチャンスを与えてやる。これが出来たら、お前を男として認めてやるよ。」


勝は俯いている松本に近づくと、松本の右手にレーザーガンを持たせた。そして、松本から前に数えて15番目の茶髪の背の高い若者目がけてレーザーガンを構えさせた。


勝「アイツをこれで撃ち抜くんだ。さあ、やれよ、これは艦長命令だ。」


松本は勝を見て、小声で震えながら言った。


松本「・・・・できません。」


勝「はあ?聞こえねえよ、もう一回言ってみろ。」


松本「できません。・・・・人を殺すなんて、艦長命令でもできません。」


勝は、レーザーガンを握っている松本の手を握り、引き金の人差し指を重ねた。


勝「宇宙海賊をやっている地球人だっているんだ。あんな使い捨ての派遣の若造1人殺したって、宇宙には何の影響もない!!こうやって殺すんだ!!」


勝は、松本の人差し指ごと引き金を引いた。


ズキューン!!


レーザーガンは、背の高い茶髪の若者の頭を撃ち抜き、撃たれた若者はその場に倒れた。


松本「うわああああ!!何を・・・・あんたは何をするんだ!!」


撃たれた若者の回りにいた派遣社員の男達も叫び始めた。


「うわああああ!!人を撃ち殺した!!」


「この人が何をしたって言うんだ!!」


「マリアの艦長は人殺しだ!!サイコパスだ!!」


勝「ガタガタ抜かすな!!宇宙で殺し合いは当たり前だ!!そして、よくコイツを見るんだ!!」


勝は、松本からレーザーガンを取り上げ、うつむせに倒れている男の所へ行き、足で蹴って男を仰向けにひっくり返した。


すると、撃たれた男の頭の空いた穴から、細長い白い一匹の線虫が這い出ていた。


「うわあっ気色悪い!!」


「キモい!!」


回りの派遣社員の男達は、慌ててその線虫から距離をあけた。


ズキューン!!ゴオオオオオオオオオオ!!


勝は、レーザーガンの引き金を引きっぱなしにすると、レーザーが出しっぱなしになり、まるでライトセーバーのようになって、線虫の先端から焼いて蒸発させ始めた。


勝「これが俺のエクスカリバーだ!!」


派遣社員の男達「おおおお!!なるほど。それでさっき、エクスカリバーって言っていたのか。」


「勝船長は、コイツが蛆虫だと言うことを分かっていたということか。」


プギャアアアアアアアアアアアア!!


線虫は変な叫び声をあげながら、焼かれて蒸発した。


勝「コイツは俺達地球人の耳から入って寄生し、やがて地球人の体を乗っ取り、その地球人として生きる蛆虫星人だ。宇宙にはこんな奴等がウジャウジャいる!!よく覚えておけ!!分かったら返事をしろ!!」


「・・・・はい。」


「はい・・・・。」


派遣社員の男達の小さな返事が、少しだけした。


勝「大きな声で返事しろ!!撃ち殺すぞ!!」


勝は、レーザーガンを派遣社員の男達に向けて叫んだ。


「はい!!」


「分かりました!! 」


「はい!!」


派遣社員の男達の大きな返事が、あちこちで飛び交った。

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