国家依頼の始まり
更新がだいぶ遅れてしまい、申し訳ないです。
スマホが壊れてしまいまして……
なるべく3日から4日に一回更新していきます。
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「おはよう、アラン君。良く眠れた?」
「もちろん。待ってもらったみたいで申し訳ないです」
「私たちの方が早く来すぎただけだから、気にしないで」
手をヒラヒラと振りながらリリアが言う。
「準備はできたのか?」
ザイルさんが聞いてくれた。一応持ち物を軽くチェックする。
「大丈夫っぽいです」
「うし。アラン、ちょっと面白いことになるけど漏らすなよ。じゃあリーダー、出発してくれ」
「分かったよ……といっても、ほとんどセシウムに任せきりになるわね。お願い、セシウム」
「分かった。<複数転移>」
セシウムさんが魔法を詠唱すると同時に、周囲が一瞬真っ暗になる。光が戻ったときには、風景はガラッと変わっていた。
『転移魔法の中でもかなり高度なものを使うね。魔力も最小限で抑えられてて……』
ティビアの解説を聞きながら、周りを見渡す。次々と『青の涙』のメンバーが現れていき、最後にセシウムさんが現れた。
「驚いたかな。ここが、土竜の出現場所に最も近い街なんだよ。馬車とかだと数日かかってしまうから、手っ取り早くセシウムの転移魔法で移動したわ。というわけで、早速討伐に出かけましょう」
「あの……セシウムさんの魔力の回復は待たなくていいんですか?」
転移魔法はかなり魔力を消費するため、魔力の減少は上位の魔法使いでも免れる事はできない。まして、土竜の討伐なら魔力は全快してからの方がいいはずなのだけれど……
「私は精霊に働きかけて魔法を使っているだけ。精霊の魔力は、よっぽどのことがない限り減る事はあり得ないから、魔法の使用による魔力の減少などは考えなくて良い」
『精霊使いは数こそ少ないものの、魔法の魔力は大気中から吸い取ってるようなものだからね。まず魔力切れにはならないよ』
「そうなんですか」
セシウムさんとティビアに説明を受けた。まあ、魔力は気にするなということだ。
「それじゃあ、僕の準備はできているので、後は皆さんに合わせます」
「じゃあ、行きましょう。目標が土竜だとはいえ他の魔物もいるから、なるべくセシウムに任せること。いいかな?」
「私は構わない」
「「「俺たちも、構わねぇよ」」
「じゃあ、基本魔物はセシウムが討伐を。他の人、特にアランはなるべく戦闘を避けて、力を温存して」
「分かった」
「今日は本腰を入れて戦うわけでは無く、あくまで偵察や様子見を目標にしていきましょう」
「「「「「了解」」」」」
こうして、国家依頼『凶暴化した土竜を討伐せよ』が始まった。
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