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おっちゃんに再度王宮に持って行く手土産の事を聞いた。
手土産は持って行かない方が良いらしい。
おっちゃんには今年の誕生日プレゼントは渡せない事もつたえた。
やはりすぐに出発は無理があった。
糸目の男とルシオは先に王都に帰って行った。
マナーは叩き込めるだけ叩いた。
数年ぶりの王都はさすが産業の国だな~と思わせる位いろんな調味料や食材が豊富にそろっている。
相変わらず美味しそうな良い香り~
前世好きだった。唐揚げの香ばしい香り~
肉専門の店もあるんだよね。
今からでも食べにいきたいよ…夕食は王宮で食べるらしい。
今馬車で通りすぎた店で食べた方が美味しく感じられるのに…
王宮の料理なら当然美味しいだろうけど…注目されて食べるのは口に入る瞬間まで緊張して味も判らないと思う…
馬車が止まり降りる様に言われた。
映画のワンシーンにで出てきそうな色とりどりの華々に囲まれた城…
か…格式高すぎ無い?
私は緊張のあまり固まってしまった…
騎士団の様な人達が出て来て案内してくれるようで…
広間に案内された。
「ハリエット!レイシアに謝りなさい!」
「お兄様?私…ハリエットは悪くないわ?」
「だがレイシア?ハリエットがお前を泣かせたんだろ?」
え!何の騒ぎ?
「ジョシア様ご免なさいハリエットが…騒がしくして…」?!今あの女の子ハリエットって子のこと庇っていたよね?
なのにやっぱりハリエットって子が悪いと?
「かまわないよ?」
何なんだ!この会話?!
と言うかそのハリエットって子さっきから泣いていますよ?しかも静かに!
ん!?何か後ろからぐいぐい押してくる!
「セリア何時まで入り口に居るつもり?」
「お父さん!?」
「御初にお目にかかります話しはとおっていると思います。この子がセリアです。」
これが私とハリエット.リクトカルとの最初の時の出会いだった。