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「セリアお嬢様外に出てはいけません…」
ここ一週間この調子でおっちゃんのお付きの人が止めに入って来る…言うことを聞かなかったらご飯抜きとか酷い!
「旦那様に出すなと言われております…」
「ちょっと庭に出るぐらい良いでしょ!前は貴方とよく外で殴り合いしてたじゃない!」
最初の頃ショックだったんだからね…私何もして無いのに急に斬りかかって来るから…
「…公爵家の中でなら自由にしていて良いですから…我慢して下さい…」
私これでも我慢強いよ知っているでしょ?それとも私に興味無いから気ずかないの?貴方おっちゃんの事しか興味無いもんね?
けど…おっちゃんに意地悪しすぎたかな…まだ怒っているのかな?
「どうしたの?」
げ!ジョシア君…私この子苦手なんだよね…何か此所来てからやたらかまってくるし…
ジョシア君はおっちゃんと違ってアレルギーじゃ無いみたい…
最初におっちゃんと合った時私が触った手が次に合った時は荒れてたから何かのアレルギーだったのかな?今は馴れたらしい
私も男アレルギーと言うかトラウマかな?いろいろあって男の人と言うか人間苦手だった…
おっちゃんはアレルギーと思えないぐらいかまって来るから「私が近くに居たらおっちゃんの肌が荒れるよ?」と距離とる言い訳して…私が自主的に距離をとった…
だからなのか馴れたら平気になった…と言うよりごちゃごちゃ話して戦っていたら気がまぎれて平気に成ったでも黙って見られるとぶり返す…
ジョシア君はごちゃごち話すほどしたしくとはいかない…どうしょう…私アレルギーと言うより息が苦しくて体が固まって動けない…
気ずいたら瞬間移動していた…
「セリアお嬢様!」
ルシオが瞬間移動しなくても早くも庭に来た!
「…セリア庭に居るとこ公爵に見られたらマズイですよ…」
「ルシオ!」何で焦ってるの?
「ルシオ誰に見られたらマズイのですか?」
おっちゃんがルシオの後ろに!ルシオ驚きおっちゃんの方見て後ずさった。ルシオよほど焦っていたのね…
「おっちゃんお帰りなさい」
「………」私が黙って見られるの苦手だとおっちゃん気ずいていた様で…時々言うこと聞かなかったらしてくるんだよね…
「おっちゃん抱っこして」
なので私もやりかえす。
おっちゃん黙って私を抱きしめて歩き出した。
私の髪を触っているけどまあ今回だけ良い事にしておこうかな…
太陽が沈んでいく夕暮れ時の事でした。