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「…そうですか…」お父さん?
ロイド君はおっちゃんが引きはがしてくれた。
『ロイド?セリアは私のですよ?』おっちゃん……何時に成ったら私のこと飽きてくれるの?
「おっちゃん私は私のだよ?」おおまさか聞こえていると思ってなかったらしいおっちゃんこっちを振り返った!
「セリア自分自身を物扱いはよくありません…」
「おお父さん…おっちゃんが私を物扱いしてるって宣言したのにそれがいけない事だって言う!矛盾してない?」
私は自分の事を物だと言ってないんだけどね?
「…セリア此所はまだ王宮ですよ…」
「………」おっちゃん真顔で黙ってしまった…私がおっちゃんいじめている感じに成ってる…
ここは私が謝らないといけないよね?
「ごめんなさい」私は土下座して謝った…「おっちゃんの繊細でなけなしの良心を傷付けて?」
「………セリアもう良いですよ?」
「本当に?じゃあ…私田舎に帰って旅にでるね?」
「話が噛み合っていな無い上に自分の要求をとおそうとしている流石ですセリアお嬢様!」ルシオがナレーションしだした…居たの?
それからすっかり黙ってしまったおっちゃんに真顔で手を繋がれ引きずる様に馬車にのせられた…あれ?お父さんは?
バルシアム公爵家かなり長い歴史があって優秀な魔術師が多く産まれた家系らしいおっちゃんは入り婿で王弟だそうだこの家何故か女性だけが早死が代々多いとおっちゃんが馬車の中で話していた…女性が一人もいない…ヤバイ女性は男性より思いが強い!
不謹慎なのは判ってるけど魔力が強いとその人の強い思いみたいなのが残って居る可能性大なんだよ!
「おっちゃん?ちゃんと毎年御悔やみしてる?」
「………?」「してないの!」私はこの時知らかった私の能力が世界一超強力である事を密かに知ってる人もいたが全て知ってる訳では無かった……
今私は美形ぞろいの男の従者ばかり居ることに恐怖している……おっちゃんまさか!
フリフリのフリルお姫様が住んで居そうな部屋…でもこう良くある外につながる窓がいっさい無い!
「私明日帰るからね?」
「セリア?貴女は此所に住むんですよ?」
「え?何でジョシア君と婚約する気無いけどしたとしても婚約者の家に住むとか有り得ない!」
「それにおっちゃん私の趣味知ってるよね?」
家では寝袋で寝てるあの包まれている柔らかい感じがいいの…お父さんに何度も『ベッドで寝なさい?』と言われ寝袋ごとベッドでという感じ
「おっちゃん…寝袋…」
おっちゃん!?無言でぐいぐい押すのやめて?痛いから!
「良いから寝なさい?」
良く無い!あの寝袋にはいろいろ仕掛けがあるの!
「おっちゃん!寝袋盗まれて無い?」
「…セリア…ご…寝袋なんて盗む訳無いと思うよ…」
え?そうなの?おっちゃんのお付きの人報告してないの?
「お嬢様荷物に入ってたこれが寝袋と言うやつですか?」
ルシオ!そうこれだよ!
「ありがと!ルシオ!」
「…あのそれゴミですか?」
失礼な!
『ルシオ?セリアお嬢様の持ち物をゴミとはなんだ?ゴミと思って甘く見ていると後で恐ろしい事に…』
おっちゃんのお付きの人?
恐ろしいのはあんただよ?
この寝袋はあんたの攻撃を跳ね返しただけ何だからね?