ハリエット視点セリア第1印象
お母様が死んでしまった…死因は持病の悪化にされ…お母様の葬儀ではお父様は悲しんでいるかの様に泣いていらしゃる…
今度は私の番…ジョシア様が近くまで来て私の耳許で囁きました。
『良かったね?ハリエット?父上は別の玩具を見つけたご様子。』と可笑しそうに…
私はその人の行く末が気に成って仕方がなかったその人の行く末は私の行く末なのだから…
私は何時訪れるか判らない事に恐怖していた…それに比べたらお父様の正妻に叩かれることにも耐えれられました。
『ハリエット?貴女いい気にならないでね?ジョシア様が貴女に優しいのはロイド様に嫌われている貴女が可哀想だと思っていらしゃるだけよ?』
お姉様が小声で言ってきました…
私の婚約者であるロイド様は私に見向きもしてくださらないのは本当の事ですがジョシア様は表向きはそう見えますが…
「そんなことは…」
「ハリエット!またレイシアに意地悪を!
誰のおかげで侯爵家に居られると思ってるの?
心優しいレイシアがお前を庇っいるからなんだよ?
レイシアと違い作法もなって無い上に高貴さにもかけるグズでのろまなお前に慈悲をあたえてあげているというのにこの恩知らず!」とお兄様に叩かれ…
ジョシア様とロイド様近くに居るのに何も言ってきませんでした…私の居場所も私を大事にして下さる人も存在しません私は…
「ハリエット!レイシアに謝りなさい!」
「お兄様?私…ハリエットは悪くないわ?」
「だがレイシア?ハリエットがお前を泣かせたんだろ?」
この会話にジョシア様は興味無そうにずっと入り口を見ていらしゃる?入り口が少し開いている…
そして現れたのはこの世の人とは思えない美しい少女でした…
私は吸い込まれる様にその少女から目が離せずにいたのでそれからの周りの声は私の耳に入ってこずですが少女のはなった一言で驚愕して凍り付きました。
「シリウス様は私のお友達です!」
え?あの少女は何を言って…いらしゃるの?私の聞き間違いよね?
ジョシア様ですら微笑みながら首をかしげていらしゃる…
更に少女は今度こそここに居合わせた皆様を凍り付かせる一言を言いはなちました…
「違います!シリウス様は子供をおそっていません!おそって来たのは別の人です!」………