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第2話「おかしな2人」
ここは警察署内の取調室。ひと組のカップルが刑事からきびしい尋問を受けていた。仮にA男、B子と呼ぶことにする。
A男が半べそをかきながら弁明している。
「だから、さっきから何度も言ってるじゃないですか。オレらはただの旅行者で、たまたまあの場所に居合わせただけだって……」
「だから、そんな言葉をおいそれと信じるわけにはいかんと、こっちこそ何度も言ってるだろう」
刑事は追及の手を緩めない。
「あの場所はなあ、殺人現場なんだよ。しかも内側から施錠された密室だった。死体と一緒に閉じ込められていたおまえたちは、いったい何者なんだと訊いているんだ」
「刑事さん……オレら、じつは未来からやってきたんです。で、たまたまタイムトンネルの出口があの密室だったわけで……」
それを聞いて刑事は目が点になった。ここまでおバカな言い訳をされると、怒る気力も失せてくる。
「証拠はあるのか」
言われてA男は1枚の写真を刑事に差し出した。