死神モノについて
古今東西、死神モノのネタってたくさんありますよね。
創作においては絶好のテーマ。それはつまり、死が人間にとって永遠のテーマだからではないでしょうか。
今回は以下3つのタイプに分けて、死神モノについてお話ししたいと思います。
1)シンプルに死神が登場するタイプ
死の番人である死神が誰か(たいてい、あなた)のまえに現れて、親切にも残りの寿命について教えてくれます。
こういった場合たいてい残りの寿命は長くなく、数週間から数ヶ月というのが相場のような気がします。
死神は、あなたが狼狽したり絶望したり、もがきジタバタする様子が観たいのです。
よくあるネタのパターンとしては、残り僅かの寿命と宣告された主人公が死神と駆け引きをして、そしてというやつ。
まあ、ほとんどが失敗しますね(笑)
相手は百戦錬磨の死神だということもありますが、やはり、主人公は死ぬ運命にある。読者もまたそれを期待しているのです。残酷や(笑)
ショートショートの神様と言われた作家の1篇に、こんな話がありました。
死神らしき者がある日中年男のまえに現れて、「あと○○日です」と宣告する。けれどこの「らしき」者はじつは死神ではなく、さらに質のわるい存在だったというオチです。
らしき者はテレポーテーションとか使うし、周囲の人間に気づかれることなく中年男に話しかけたりします。それで男はすっかり本物の死神と信じ込んでしまう。
死を覚悟した男は身辺整理をはじめる。するとまあ、妻の浮気だとか息子の悪事だとか、叩けば埃が出てくるわけです。
でも男はそれらを笑って許します。寿命が残り僅かなのに怒っても仕方ないという、もはや悟りの境地ですね(笑)
さあ、いよいよ残りの日数が「あとゼロ日」になりました。
しかし男は死なないのです。死神らしき者が最後に現れて、男にこう言います。第1日目です、と。
ね、めっちゃ質わるいでしょ? 主人公の家族はもう、信頼関係ボロボロですよ。
カウントダウンからまさかのカウントアップという、一風変わった珠玉の1篇でした……って書評か(笑)
2)すげー進化したタイプ
これは言わずもがな、ですねデスノ○トのことです。
この作品は好きか嫌いかはべつとして、非常に画期的だったと思います。死神という「装置」に制限や制約やルールを付与した作品だからです。みっつ言いましたけど、ようするにどれもルールですね(笑)
ご想像のとおりボクはこの作品がそんなに好きではありません。ってゆうか最初の2巻しか読んでいません。
その2巻のみについて評価するなら、とても面白かったと思います。
でもね、ボク気づいてしまったんです。あ、これキン肉マンとおなじパターンやな、て。
ルールが後付けでどんどん付加されてゆくのが目に見えた。キャラが増え、そのキャラに即したルールがまた増えてゆく。ボクは思いました。とても付き合いきれん、て。
制限を与えてみる、というのは創作では効果的な方法だと思います。けれど、あまりやりすぎると物語が「がんじがらめ」になります。
それを解消しようとして最初のほうの制限はオッケー、みたいなグダグダ感の温床ともなり得ます。
そもそも死神という「装置」自体、人間の生に制限を与えるものだからね?(笑)
さて、温まってきたところで、とっておきのタイプその3を紹介……からのー?
(後編へつづく)




