レベル9
「ふー」
「おーい」
「!?なんだ」
「何でも無い!」
「ダン、何も無いのに作業の邪魔は勘弁な」
「あはは、何となくだ!」
相変わらずのダンには、苦笑するしか無い。
鍛冶屋の親方、〔ダンの親父〕に呼び出されて、工房の中でダンと2人で
作業を進めている。
「カッン、カッン、カッン」
「カッン、カッン、カッン」
「ジュュュュ」
作業を開始為ると、規則正しいリズムに乗って音が響き渡る。
其れから黙々と進める中で、やり始めた時の記憶が蘇る。
▱▱▱▱▱▱▱▱
「・・」
「・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「アルト!!」「ダン!!」
「良いかしっかりと視ておけ!!」
「〈〈はい〉〉」
「カッン、カッン、カッン」
「カッン、カッン、カッン」
「ジュュュュ」
「視たか!?」
「手順を忘れるな!!」
「初めは誰にも失敗はある!!」
「〈〈はい!!〉〉」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・」
「・・」
▱▱▱▱▱▱▱▱
「おい!!」
「アルト!!」
「ぼーっとするな!!」
「・・・・・・」
「アルト!!」
「・・・・」
「え、ああ・・」
「まったく・・」
「出来たぞ、今回は中々の出来だと思わ無いか?」
「ん、んん・・そうだな。」
「んだょ、イマイチって顔だな。」
「俺的には、イイとおもうんだがな・・。」
ダンは首を傾げながらも、手にもつ剣を繁々と見つめている。
〔慢心は人間の最大の敵だ〕
(シェイクスピア)
彼を見て居て、何処かで聞いた格言を思い出した。
「まあ、今日の処はこれで終わりだな」
「10本もの剣が出来たんだ」
「俺は用事が有るから先に上がるわ」
「またな、アルト!!」
言葉少なく言い残して。
手早く工具をしまい、肩を叩いて工房を出て行った。
彼の後ろ姿を見届けた後、出来上がった剣を手に
改めて視て見る。
初めの時に比べると断然出来は良いが、店に並べると
初心者が使う見習い専用がいい処だ。
力しかり技しかり、それに体力どれを取っても劣っている。
結果は手に有る剣が示している。
久しぶりに、打ちたく成って来た。
疲れも有るが、熱が冷めない内に打ち込んでいく。
鉄は熱い内に打てか・・・・。
「カッン」「カッン」「カッン」「カッン」「カッン」
「カッン」「カッン」「カッン」「カッン」
「カッン」「カッン」「カッン」
「カッン」「カッン」
「カッン」
工房は夜で遅く迄、冷めぬ音が鳴り響いた。
▱▱▱▱▱▱▱▱▱▱▱▱▱▱▱▱
アルト
レベル 24
加護 ------
称号 ------
種族 人族
年齢 14
職業 鍛冶屋(見習い)
出身 ロードスター
ジョブ ------
DP 244
GP 88
体力 91
腕力 65
器用 60
敏捷 75
魔力 64
知力 55
運 20
アクティブスキル
【錬金術】 レベル 1
【鍛冶屋】 レベル 2 NEW!
【剣技】 レベル 1
【魔法】 レベル 1
【能力上昇】 レベル 1
パッシブスキル
【鑑定】 レベル 1
【アイテムボックス】 レベル 1