レベル6
「ガサッ、ガサッ、」
茂みを掻き分け、地面に目をやる。
2本見付けた。月桂想今回探して居るのが其れだ。
360日で一年を数え、その一年の僅かな期間しか取れない。
月桂想、色々な想いが混ざり合った結果、恋人達がこぞって
呑むと言われ、この時期は月桂想の話題で花が咲くらしい。
酒場で恋人達が、ピンク色の熱気を辺りに散らして
周りに居たおっさん達が、顔を引き攣らせて居るのが記憶に新しい。
しかし、体は子供で頭脳が大人〔30歳〕の自分には虚しいが
稼ぎは良い。
今の処、30本以上は見付けた。
今日の目標は、100本以上を目指す。
「ピビューー」
「ピビューー」
突如と上空から聞こえるピビューバードの鳴き声
魔物ではあるが、其れほど危険は無い。
山間に木霊す鳴き声は、心を安らげる一時となった。
気合いを入れ、もう一踏ん張りと手足を動かす。
中々見つから無い、先に来た冒頭者に先を越されたか?
仕方無く森の奥に向かう。
奥に向かう程、魔物に出会す可能性が高くなる。
此処に来るまでにも、幾度も戦っている。
警戒して進むと、オーガが1体いた。
何かに注意を向けている。
つられてその方向に目を向けると、ゴブリン3匹がガサガサと
茂みを掻き分け、何かを探して居る。
オーガはゴブリンを獲物として見ている様子みたいだ。
・・どうやら動き出した。
「ドカッ」「ドカッ」「ドカッ」
凄まじい足音でオーガは走り出し、ゴブリン達が騒ぎ出した。
「バッキッ」
オーガが棍棒を振り回すと、ゴブリンが野球のボールみたいに
飛んで行ってしまった。
「う〜ん」
唸ってしまった。W
デタラメな強さだ。
次々と刈られてしまい、ゴブリンは食べられてしまったとさ。(笑
余計なお世話言ってないで、さっさと退散する。
忍び足で、その場を後にした。
其れにしても珍しい、この辺りは【ガサの森】普段ゴブリンか
オークしか見かけ無い。
流れて着た個体なんだろうか?
オーガは体力と力、その上皮膚は柔軟性と剛性を兼ね備える。
はっきり言えば格上、三十六計逃げるが勝ちである。
仕切り直しとばかり、月桂想を探し始める。
4時間程で、月桂想123本、魔物31の収穫になった。
帰宅後、ネルさんの店に月桂想を渡して、まずまずの
稼ぎで満足だ。
今日も平和な一日が過ぎたと思いたい。
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アルト
レベル 6 → 7 NEW!
加護 ------
称号 ------
種族 人族
年齢 14
職業 鍛冶屋(見習い)
出身 ロードスター
ジョブ ------
DP 65 → 68 NEW!
GP 20 → 23 NEW!
体力 22 → 24 NEW!
腕力 18 → 19 NEW!
器用 12 → 17 NEW!
敏捷 15 → 19 NEW!
魔力 12 → 14 NEW!
知力 11 → 12 NEW!
運 20
アクティブスキル
【錬金術】 レベル 1
【鍛冶屋】 レベル 1
【剣技】 レベル 1
【魔法】 レベル 1
【能力上昇】 レベル 1
パッシブスキル
【鑑定】 レベル 1
【アイテムボックス】 レベル 1