表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/43

レベル16




バカが居る。




何処にもいそうだ。




在り来たりではあるが、鬱陶しいの一言に尽きる。

バカは死ななければ治らない。



眼前での出来事は、冒険者がオーガと殺りあっている風景だ。

無謀にも程がある。



今もオーガから振り降ろされた一撃で、数人が吹き飛んでいた。

満身創痍の一言に尽きる。


其れに比べ、オーガは所々傷を負っては居るが、気力と体力は

尽きそうに無い。


迷って仕舞う、助けに入るか見捨てるか、俺が助けに入っても

逃げ出す機会を少し見出す程度だろう。


あのパーティは、未だやり合う積もりらしい、何処からあの自信が

来て居るのか?


オーガを少しでも知って居ると、とてもじゃないが殺り合う気に

慣れない。



力と体力は人間の其れとは違う。



上級の冒険者であれば、話は変わって来るのだが、冷たいと言われて

仕舞うかもしれないが、今の俺では観て居る他ない。




しばらく為ると、静かになった。

戦闘が終わりオーガの勝利みたいだ。


倒した冒険者を食べ始めた。

とてもじゃないが、観て居られないのでここ位らで退散する。




南無妙法蓮華経?南無妙法蓮華経?

南無阿弥陀仏?南無阿弥陀仏?




此方に気付いて居るかもしれ無いが、興味がない様子。

サッサと退散するのが良い。




▱▱▱▱▱▱▱▱




今日は村から1(しゅ)ほど歩いて〔1(しゅ)は1週間程です〕

【ロッサムール高原】来ている。


目的は、来来草(らいらいそう)凛凛草(りんりんそう)を手に入れるためだ。



来来草(らいらいそう)は香辛料になり。

凛凛草(りんりんそう)は香水になる。



日用品の為、それなりに需要がある。

いま又、来来草を見付けた。



少し眠たくなって来た・・。



いや、目が覚める思いでやらなくては仕事だ・・。


普段の生活とは言っても、毎日だとルーチンワークに成りがちで

モチベーションが上がらない・・・・。


愚痴を言っても、改善為れるわけでも無いがな。

そろそろ腹が減ってきたので、食事にする。


以前倒したドバッローの肉を焼いて作った。

ま〜あ、塩と香辛料のサッパリした味になった。




肉は鯨の肉に近いて・・。〔余りうまくない〕




村の近くでは、滅多に取れない野菜〔草〕を交互に絡めて

口に運ぶ。



「ザッ〜〜」 「ザッ〜〜」 「ザッ〜〜」



最近は風もキツく成り、暑い時期が終ろうとしている。


立ち草が生え並ぶ一帯の一ヶ所だけにある礎、ここから観える

景色が草を波打つ。


古き良き時代も今は遠い昔、礎に刻まれた跡だけが今に伝える

魂か。




時代を創る、其の為に古き時代を壊す。


創生と破壊の終焉は・・・・。




・・・・食欲が萎えてきた、程々に作業を再開する。


気分を替えて鼻歌交じりに再開だ。




来来草(らいらいそう)を摘んで。


「サグッッッッ」〔緑狼(リョロウ)を狩る〜♪〕


凛凛草(りんりんそう)を摘んで。


「クィィシュュュ」〔茶狼(チャロウ)を狩る〜♪〕


来来草(らいらいそう)を摘んで。


「キャンン」〔銀狼(ギンロウ)を狩る〜♪お?〕


凛凛草(りんりんそう)を摘んで。


「ビィィギャ」〔ゴブリンを狩る〜♪ん?〕


悶悶草(もんもんそう)を摘んで。〔おぉぉ〜♪♪!?〕


「ブビュュッッ」〔オークを狩る〜♪〕




うん、充実した。




更にアルトの鼻歌交じりは、風に揺られては

消えては草原を波打ち響き渡る。



「ピューー」 「ピューー」 「ピューー」



「ピューー」 「ピューー」



「ピューー」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ