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*白川 雪*那俄性 史維*
<学校廊下>
「白川?…何ボーっとしてるんだ?」
「……ん、なんもないよ。ただ考え事して ただけ」
「そうか、だけど何かあったらちゃんと言 えよ?」
「ありがとう。本当に何でもないから」
*目高 沙実*白川雪*
<学校教室>
「ラブラブねぇ、羨ましいなぁ」
「そうかな…沙実の彼氏もいい人だと思うけど」
「まあ、確かにねー。でも、漫画の中に出 てくる王子様みたいな彼氏が居たら憧れるのよねぇ」
「沙実の言うところの…乙女の夢?」
「そうそう」
「私にはよく分かんないけど、私が那俄性を好きな理由は中身なんだから」
「うん、だろうな。雪はそういうの疎いから。でも、選んだ相手はよかったと思うよ?」
「うん、那俄性のことは好きだよ」
*目高沙実*月見里 晋*
<学校廊下>
「雪ってね、愛されてる自覚がないみたい」
「お前はちゃんと感じてんのか?」
「うん、だって晋君の愛ずっと体に響いてるもん」
「お前が俺の前で友達の話ばかりしたがるのは淋しがりやだからか?」
「私が?…どうだろ?私はただ友達の助けになるような人間になりたいだけだよ」
「お前のそういうところは尊敬する。だが、今は二人っきりで居るんだからもう少し俺を求めてくれてもいいんじゃないか?」
「晋君……別に今独占欲をMAXにしなくてもいいんだよ?人生なんてまだまだ長いんだから。でも、友達の心は今しかないの」
「お節介より今は俺達の恋愛だけに目を向けろよ。恋愛だって時間が決まってるんだからな」
「……晋君は私とずっと居るつもりはないの?」
「……知ってるだろ?俺は独占欲が激しい。 今は沙実と違うクラスだから落ち着いてはいるものの同じクラスになったら毎日俺のいらついた、嫉妬にまみれた目を見ること になるんだぞ?お前は耐えられるのか?」
「私に振られることを怖がってくれるならそんな心配はいらないよ。私は晋君が私にやきもちを焼いてくれるなら願ったり叶ったりだもん」
「………」
「私にはね、ただ雪と鉦茄、晋君がいてくれれば別にいいの」
「両親は?」
「晋君、前にも言ったと思うけど…私には親はいない。養父母には育ててくれたことは感謝してるけどそれ以外は興味はないから」
「………恋人って簡単に見えて深いよな」
「いきなりどうしたの?恋が簡単なんて誰も思いやしないよ。私はずっと晋君と一緒にいたい……それだけ…」
「……早すぎるって…」
読んでくれた方々ありがとうございます<(_ _)>
ずっと、会話だけですみません。
話が進むにつれて少しずつ文章も入れたいと思ってます。
どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m