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温かいプレゼント

作者: 蒼威月
掲載日:2012/12/24


思いつきです



ランニングする野球少年はよく見ます



楽しんでいただけると嬉しいです



「はあ…」



寒い

吹きつけてくる風に首を縮めて、今年の初冬に一目惚れして買ったポンチョの襟元をかきよせる

私は明日学校に持っていくおやつを探しに行くために、近所のコンビニへの道を歩いていた

「手袋も買えば良かったなあ…」

かじかんで感覚の鈍くなった手を擦りあわせる



またあの子走ってる

向こうから走ってくる同い年ぐらいの男の子

私がいつもコンビニに行くころ、毎日ランニングをしている男の子だ

冬の寒さのせいなのか、走っているせいなのか、真っ赤になったほっぺた

…頑張ってるなあ

何にも打ち込めずにいる私とは大違い




またあの子歩いてる

向こうから歩いてくる同い年ぐらいの女の子

俺がいつもランニングするころ、よく歩いている女の子だ

冬の寒さのせいなのか、真っ赤になったほっぺた

…寒そうだな

手に息をふきかけている




「…」

近くに見えた自販機の前に立ち止まる

ジャージのポケットから小銭を出して、ココアのホットを選ぶ

ガシャン、と音がしてココアが落ちて来る

取り出し口から取り出したそれはとても熱くて、一瞬飛び上がる

ぱっと振り返ると、彼女はこちらに歩いて来るとこだった

彼女が近くなったタイミングで、声をかけた




「あ、あのっ!!」

びっくりしたように目を見開いて俺を見る彼女に、さっき買ったばかりのココアの缶をつき出す

「あ、あげます」

「え、でも…」

戸惑ったように首を傾げる彼女の小さな手に、缶を無理矢理握らせると、俺は一目散に走り出した

「じゃ、じゃあ!!」




「あのっ!!」

呼び止めた彼女の声に慌てて急ブレーキをかけた

「あ、あのっ…」

彼女は小走りで俺に駆け寄ると、ごそごそとポケットをあさりだした

「?」

「あ、あの…お礼というか…お、お礼にしちゃショボいかもなんですけど…」

彼女は俺の手をとると、俺の手に何かを握らせた

…温かい

見ると、それはカイロだった

「使いかけですけど…さ、寒いの大変そうなので…。コ、ココア…ありがとうございました」

彼女はそれだけ言うと、ぺこっと頭を下げて、俺に背を向けて走っていった




慌てて立ち去る私を、呆けたように見送る彼を1回だけ振り向く




手の中の缶はじわりと温かい

私の頬は熱い



手の中のカイロはじわりと温かい

俺の頬は熱い






2人が付き合い出すまで、あと少し…



楽しんでいただけたでしょうか?



次も頑張りますのでよろしくお願いします!!

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