異世界転生し最強になったらショートショートだった件
掲載日:2026/03/18
俺が目を覚ますとそこは、見知らぬ天井、見知らぬ空気。
そして見知らぬ自分の手。
「ここは……?」
神々しい衣装を着た女性が近づいてきた。
「お目覚めですね。おめでとうございます。あなたは無事、異世界への転生に成功しました」
「異世界……?」
「はい。前世でのご希望通り、魔法と剣の世界です。ステータスもチート級に設定してあります。ご安心を」
俺は戸惑いながらも、胸が高鳴った。これまでの冴えない人生とはおさらばだ。これからは英雄として生きていける。
「さあ、こちらへ。まずは初期装備をお選びください」
案内された部屋には、剣や杖、鎧がずらりと並んでいた。俺は興奮しながら剣を手に取った。
「これが、伝説の始まりだ!」
その瞬間、部屋の隅にあったモニターが点灯した。
《転生プログラム:試用期間が終了しました。正式利用には月額課金が必要です》
「……え?」
《現在のステータスと記憶は、課金が確認されるまで一時的に凍結されます》
そして俺の体は一切動かなくなった。
「お客様、クレジットカードの登録はお済みですか?」先程の、案内役の女性がにっこりと微笑んだ。




