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君と食べるナポリタン

「嫌いじゃないよ!」


「本当に思ってる?」そう聞いたら孝俊くんはやけに嫌そうな顔をした。


「だから!思ってるって...!!」



────わかったよ、もういい!早く近くのコンビニ入ろっ!

私は孝俊くんの手を取って走った、走る必要もないのにまた私は自然と理想を優先してしまった。



手を握って、一緒に走る、少し息が荒い彼氏を見る、私は体力に自信があるのにそれを見てなぜか息があがった。



「あったよ。どれにする?ナポリタン。」


商品棚に丁寧に並べられているナポリタンを一つ一つ眺め回す。


「ねえ、これにしよ!これにしよ!!これにしよ!!!」


「ああ、おっけおっけ、」


私が選んだのは大好きなソーセージがカットされていたナポリタンだった。茶色い容器に詰められたナポリタン、2人で食べるのには少ない。でもそれをしたい。



────空腹なんてどうでもいい。これが出来るなら。



「それで?どこで食べる?」


外に出たらすぐ聞いてきた。


「近くにイルミネーションが綺麗なベンチあるからそこにしよ?」


これで少しでも距離が近くなれば─────またそんな勝手な期待をする。



「わかった。行く。」



「やったあ!」



ベンチに2人で座って、ゆっくりナポリタンを食べる。時間が経つのが少しでも早まらないようにと。でもそう思うほどに時間は加速する...



「あっ!時間です。今日はここまでですね。」


孝俊くんが突然立ち上がって音が鳴ってるスマホの画面を見せて言ってきた。


「え?もう?そんな時間かぁ〜」



「お支払いは4時間コースの8万円です。」



「ほら見て!こんなにいっぱいお金あるんだぁ、今日は12万円持ってきてるから余裕だよ!」



私のお父さんはお金持ちで毎月仕送りという名前でお小遣いをくれる。



「8万円お受け取りします。本日はありがとうございました!」



「うん!また明日ね!」

少し変な顔をした後に孝俊くんは走って公園を出ていった。



その背中をじっと見つめながらナポリタンをまた食べた。




今度はあっという間に食べ終わった。

うーん恋愛系は難しいですね。

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