07 深海より来たるモノ_③
ちっとも盛り上がらない……。
■黒騎士団:団長アイン
青緑色の、ウロコだらけの化け物をなぎ倒す。
得物としているのは、黒騎士団標準装備として渡されているガンアクスではなく、今回はマスター謹製のライトサーベルである。
高圧縮した【マジックミサイル】を細剣の形状に成形し、射出直前の状態で固定化することで剣の形を為すという、まさに力技による無茶な産物だ。
だというのに、武器として非常に安定しており、更にはその剣としての性能も非常におかしい。
大抵の剣は重量と遠心力を以て叩き切るというものだ。分厚い鉄板を縦にして勢いよく丸太などに叩き付ければ、打撃面が潰れてふたつに分断される。それは切るではなく潰して分けただけであるが、巷で主流のロングソードなどはそれと変わらない。ただ、分断しやすいように、叩いて刃というには烏滸がましいものがあるだけの鉄板だ。
そして細剣は突きが主体の剣であり、斬撃に関しては技量が共わなければあっさりと折れてしまう代物だ。
だがこのライトサーベルは違う。
完全な斬撃特化として造られたライトサーベル。マスターは起源をサムライソードという。曰く、武器として継戦能力に欠ける欠陥武器などと宣っていた。完全斬撃特化なソレは、7人斬り殺すのがやっとだと。それ以上は血脂のために斬撃能力が著しく落ちるため、突き以外ではまともな殺傷能力が失せると。
だがこのライトサーベルは殺傷能力が落ちることはない。あり得ぬことだが、魔力で実体化している刀身が血脂に塗れたのなら、その刀身を本来の【マジックミサイル】として撃ちだし、新たに刀身を生み出せば良いだけだ。
結果。鋼の如きウロコに覆われているこのモンスター共を容易く切り捨てていける。
マスターに無茶な褒賞をねだり、部隊の他の【銀】たちにタコ殴りにされた3人は、武器ではなく盾を渡されていた。このライトサーベルと同じ仕様の、魔力を実体化させた特殊な盾を。
あの盾も見た目通り普通の盾ではない。物理攻撃に対しては普通の盾と変わらないが、魔法を受けた時はそれをスタック。任意のタイミングで跳ね返せるというおかしな代物だ。
3人が望んだモノとは些か違ったモノではあるが、それでも破格の代物と云えよう。なにより、3人の要望の為に試作した代物は世に出してはならないレベルの狂った武器になったと、メイド様が頭を抱えた程なのだ。
興味はあるが、扱え切れぬ武器は身を滅ぼすどころか、マスターの手を煩わせることになりかねない。そのようなものを強請るのはただの傲慢に過ぎない。
……3人のうちひとりがゴネて、さらにコテンパンにぶちのめされていたが。もしリスポーンしていたらマスターに状況が露見していただろうが、リスポーン直前で手足を止める【銀】の連中の手腕はたいしたモノだった。
左から襲ってくる半魚人の顔面に裏拳を叩き込む。
骨の砕ける感触が伝わって来るが、同時に左手甲の装甲が歪むのも分かった。
まったく。無駄に硬いな。
さて、何匹斬り殺したか。面倒で数えていないが、まだまだ視界を埋め尽くす勢いで魚どもがいる。
奥にはサメ頭にワニ頭。
サメ頭はともかく、ワニ頭は巨大すぎてさすがに厳しい。討伐に時間がかかるだろう。となれば、この雑魚共を防衛ラインから素通しすることになる。
防衛ラインを抜けた敵性個体は、壁上に待機しているスライム【林】の者たちによって狙撃される。故にまったく問題はないが、そのような状況は我らがプライドが許さない。
デカブツは予定通りにメイド様方と先生に任せるとしよう。
★ ☆ ★
■雷花
壁からだいたい7キロ程のところが防衛線といったところだろうか。
押し寄せて来る半魚人の大軍を、冒険者もとい探索者さんたちがばったばったと斬り殺している。共に暴れている多様な幻獣もあって、とんでもなくケイオティックな光景だ。
もちろん、私の配下の騎士団にドールズの面々、そしてメイドちゃんたちも大活躍だ。
本来なら、あの状況だと足場がかなり厄介になるわけだけれど、探索者たちは気付いているのかいないのか、気にもせず戦闘を続行している。
もちろん、うちの子たちはそれを分かっている。だから心おきなく戦っている。
なんの話かというと、それは死体だ。切り捨てた敵の死体。それは地面に転がり、それそのものが障害物となる。うっかり踏んずけてバランスを崩そうものなら目も当てられない。
そんなことになっていないのは、死体が出来る側から回収しているからだ。
まぁ、それはこっちだけでなく、向こうにも戦闘が良好になっているわけだけど。
さて、その防衛ライン。いいとこ左右に1000メートルほどだ。なにせ人数が全部で400人くらいだからね。前衛と後衛となるとかなりスカスカな防衛ラインだけど、その穴を幻獣が埋めるという感じだ。
とはいえ、たかだか1000メートル。両サイドから抜けて町に進軍して来る半魚人はたくさんいる。防衛ラインを突破して来る個体もいくらかいるし。
そういった連中は、外壁で待機しているトラッパースライム改めスナイパースライムが始末している。
そして敵軍の後方から進軍してくる大物。こいつらを桃花ちゃんたちカラッパ部隊とディーの魔力鎧甲、そして先生の蜘蛛ゴーレムが相手をしている。
うん。アテルガティス、カラッパ、魔力鎧甲の戦い方は“殴る”なんだけれど、先生操る蜘蛛ゴーレム(仮称:アースタイガー)は、なんというか、えげつない戦い方をしている。
蜘蛛型とはいうが、足は6本だ。一応他に2本、小さな足っぽいものはあるが、あれは爪兼フックのついたワイヤー射出装置。ワイヤーアクション的な機動をするためのものだ。
そんな蜘蛛型ゴーレムは、そのボディを掌、足を指のように扱い、敵大型モンスターの頭を握り潰して回っている。
……先生? 私、そんなエグい戦い方をするなんて聞いてないよ?
いや、効果的だけどさ。ワニ頭が頭を潰されて、揃って口を上下にぱっくり開いて転倒してく様はなんというか……。
ま、まぁ、死体はすぐに回収しているから、グロいものは見えないから問題ない問題ない。
探索者さんたちのリザルトも、デメテルがしっかり記録しているし。
ん?
「おっ! なにやらデカブツが生成されたわね」
「カメ……だな?」
「カメだねぇ。……甲羅がトゲトゲでサイズが怪獣サイズだけど。まぁ、地上活動できる範囲か。アルゼンチノサウルスよりは小さそうだし」
とはいえデカいな。体高で13メートルってところか。アルゼンチノサウルスは20メートルくらいあったんだっけ?
「女神様、アルゼンチノサウルスとは?」
「大昔の地球に存在した、史上最大の生物だよ。竜の姿時の黒竜さんの3倍近い大きさの――」
……恐竜ってこっちの言葉でなんていうんだ? 対する言葉がないな。
「羽根のないドラゴン……かな?」
で、いいかな?
あ、黒竜さんと赤竜さんが目をまんまるくしてる。
まぁ、大きさがおかしいからなぁ。多分、陸上活動できる限界サイズだろうし。
と、そうだ。
私は十夜と念話を繋ぐ。
『十夜ー』
『なに、お母さん』
おぉぅ、十夜がスラスラ話してる。かなりテンション上がってるみたいだ。
『ディーに魔力鎧甲のオプションカード渡して。あのでっかいカメの相手をよろしく。多分大丈夫だと思うけど、あのカメがあんまり固いようならこっちで始末するから』
『わかった』
さて、うまくいくかな?
戦場を眺めていると、やたらとトゲトゲした巨大ガメの真ん前に、テントウムシを擬人化したようなずんぐりとした巨人が立ちはだかる。
ディーに与えた魔力鎧甲(幻獣)は標準状態では身の丈5メートル程度。だがオプションで2倍のサイズ、即ち質量的には8倍のサイズとなるのだ。
まぁ、魔力の塊だから質量はみせかけであって、見た目程はないけど。
お、巨大化した。うん、カメの進軍を抑えられるね。攻撃は魔法を撃ち込みまくればいいんだから、これでどうにかなるだろう。
そのための十夜だし。
あ、魔法陣っぽいのが展開された。
……うわぁ。なんかレーザーっぽいのがカメを貫通したよ。
そういや、なんかのアニメを見て、熱線砲を魔法で実現するとか云ってたっけね。あれがそうか。つか、あれ、大丈夫だよね。射程はどの程度?
慌てて確認する。……よし、問題ない。海を越えてトラスコンにまで届いたらどうしようかと思ったよ。さすがに射程数百キロとかはないか。……いや、それだけ距離があれば問題ないわ、よく考えたら。星は丸いんだから。
ズシンズシンとさらにポップした巨大ガメに、魔力鎧甲は進んでいく。
その足元ではアテルガティスが、それよりもひと回りは大きいガザミガニと泥臭い殴り合いをしている。
武装はついていないから、殴るしかないんだよねぇ。一応外付けでスナイパースライムがくっついているけど。
アテルガティスがハサミを叩きつけるから、真っすぐに突き込む動作に切り替えた。
ガザミの甲殻がかち割られ、まるで万歳をするかのようにひっくり返った。
殴ると同時に電撃を加えていたみたいだ。殻を割られて中に電撃をぶちこまれたらさすがに脆い、ってとこかな?
カラッパのほうもザリガニ相手に殴り合いをしている。
なんだかターン制バトルというか、じゃれ合ってるようにしか見えないな。
一応、タワーディフェンス的なつもりでこのお祭りを企画したわけだけど、いまさらながらに失敗したような気がしてきた。
よく考えたらこれ、ただの消耗戦だ。まぁ、実戦の訓練にはなってるだろうけど。
探索者さんたちも命の危険をしばらくぶりに思い出していそうだし。
えーっと、六花と七花のほうは……それなりに人が来てるね。重症者はいないけれど、戦闘続行不可判定程度の怪我人がそれなりに出てるようだ。
思ったより危険に関して麻痺してる探索者が大勢いたのかな?
うん。探索者さんたちの防衛ラインが崩壊するのを見計らって、お祭りを終わりとしよう。
お祭り開始から5時間経過。
びっくりだ。さすがにこれだけの長時間、ぶっ続けで戦えると思わなかった。探索者さんたちをちょっと侮ってたよ。
とはいっても、薬剤の類で無理矢理継戦能力を上げてたみたいだけど。……あれだ、エナジードリンクがぶ飲み状態みたいなもんだ。
いや、体力的なモノだから、栄養剤の類の方が正しいか。エナジードリンクは結局のところ興奮剤だからね。単なる弱い劇薬だ。
そういやチョコレートに執着してる錬金術師さんが、栄養剤の類を増産しまくってたね。主に色町の方で大量に消費されてるみたいだけど。
※色町=娼館横丁。花町=お姉さんが相手をしてくれる酒場横丁。
さて、遂に防衛ラインが崩壊した。ウチの配下は問題なく戦っているけれど、やはり戦力差はどうにもならない。多勢に無勢とはこのことだ。
「それじゃ、終わらせるとしようか。デメテール。探索者さんたちをみんな回収して―。で、みんなに打ち上げの告知しといて。今晩は……さすがにきついだろうから、明日の夕方から宴会ってね」
《了解です。探索者を引き上げます。メイド様たちは?》
「ダンジョンを仕留めた後も魚どもは残ってるでしょ。それの始末をしてもらうよ。あ、もしもう帰るっていうなら、引き上げさせて砂蟲でも嗾けといて」
《了解しました》
「女神様、神罰を落とされるのですか?」
「その予定だったけれど、さすがに大袈裟だろうし、こっからあの魚を始末するよ。一瞬とはいえダンマスが死ねば、ダンジョンコアは一時的に機能不全を起こすからね。そこを砂蟲あたりに襲わせて終わりにするよ」
黒竜さんにそう答え、私は席を立った。
外壁の上でお茶会まがいの事をしていたわけだけど、こっからはきちんと仕事だ。
レールガンを……出す前に、足場を作んないとだめか。鋸壁が邪魔になるからね。
足場を造って、そこに乗る。やたらと目立つけれどまぁ、仕方ない。私の姿は毎朝のジョギングで知られてるんだから問題ないだろう。
レールガンを出して、狙いは……いいや、撃った弾頭をゲートを通して、目標に無理矢理ぶち当てよう。距離的に威力が大分減衰しそうだし、ヘタすると外皮を抜けないなんてことになりかねないからね。
と、そうだ。
「ちょっとばかり大きな音と、少しばかりの衝撃があるから。黒竜さんはその山盛りの最中が崩れないように気を付けてね」
「はい!?」
「衝撃……?」
黒竜さんが慌てて最中の山を均し、赤竜さんが目をパチクリとさせている。
レールガンは無反動砲なんていわれているけれど、弾頭が音速を突破する際の騒音とソニックブームは消せないからね。
普通の銃での射撃でも、縦断は音速を超える。銃を撃つ際の音と反動は、火薬の炸裂によるものと、弾頭の音速突破によるものだ。
特にこのレールガンの弾頭は艦船に搭載される砲の弾頭とサイズはさして変わらない。直径12センチの特別性だ。
もちろん威力も騒音もそれ相応。
ってことで。
狙うはヤツの脳。【生命】の権能は便利だね。体内構造も知ろうと思えばどこになにがあるか分かるからね。
それじゃ、いっせーの……撃ぃっ!
銃口と目標を繋いでいるわけだから外れようがない。それどころか射撃から命中までのラグすらない。
撃つ、と同時にウツボの親分の頭が仰け反るように反った。
ちっ。硬いな。めり込んだだけだ。
ん?
ヤツがこっちを向いた。そしてその巨大な口を開く。
直後――
町を覆っていた防護シールドに馬鹿げた威力の衝撃がぶち当たった。
その影響で、町の周囲に嵐のように衝撃波が舞う。砂が巻き上げられ、まるで砂嵐のようだ。
私は慌ててそれらが前線に残っている皆に影響がでないようにその衝撃波の向きが上に向かうように防護シールドを町から5キロ程先の場所に展開した。
よし。これで桃花ちゃんたちに余計な影響はでない。とはいえ、あのブレス? の目標を桃花ちゃんたちに向けられたらたまったもんじゃない。
とっとと仕留めよう。
レールガンを構える。
第2射。てぃっ!
1射目と同じ場所に着弾。漫画とかである、先に撃ち込んだ弾丸を2射目、3射目で押し込み防弾ガラスとかをぶち割る、っていうのを転移ゲートを使って無理矢理行う。
ってことで、3射目、4射目、5射目っと。
弾頭の加速に若干時間を取られるから、連射って感じにならないのが辛いな。とはいえ、5射目でどうにか頭蓋をぶちぬいて脳を貫いた。
あの弾頭はレールガン用に調整した代物。それももちろん魔法的な加工も施してあるため馬鹿げたレベルで固い。そしてダンジョン化生物の骨格も狂ってるレベルで固い。一点に4射してようやく穴を開けたレベルだ。
頭蓋内に射ち込まれた弾丸は、その頭蓋に当たり頭蓋内を跳ねまわったことだろう。それこそ脳を蹂躙しながら。
ウツボの親分は仰け反らせた頭を地響きを立てながら頽れた。
これで1回死亡。
本来ダンジョンマスターはダンジョンコアとつながりがあってもリポップすることはない。私の場合は“神”ということで、ダンジョンとは関係なくリポップできるけど。
でもダンジョン化生物の場合、殺しても蘇生できる……らしい。前例はさすがにないため、デメテルの予想、予測でしかないけれど。
それを確かめるチャンスではあるけれど、確かめたところで無意味だよね。
ってことで。
「デメテール。始末をよろしくねー」
《了解です》
かくして、砂蟲たちが倒れているウツボの親分に襲い掛かった。
これでよし、っと。
ぶら下げていたレールガンをストレージに放り込み、私は息をついた。
視線の先では酷い光景が繰り広げられている。
ウツボの体を貫き、体内に入っては出てを繰り返すように砂蟲が群がっている。
正直、画面がちょっとアレだ。見ていて気持のよいものじゃない。
「まぁ、処分の仕方としては問題ないかな」
《マスター、ご安心ください。アレの肉は十分に確保済みです》
確保済みって。さすがにアレを食べようとは思わなかったけど。ダンジョン化でどんなことになってるのか得体がしれないしさ。
……まぁ、あるなら食べてみるけど。
《食肉として一切問題ありません。まったくの無害です。さすがに味は不明ですが》
……。
「ウツボみたいな感じだったらいいんだけどね」
ウツボは食べたことがある。実際、結構美味しかったと記憶している。
……ダメだな。家族旅行のこととか思い出すと、どうにも気持が不安定になる。まだ私は十分に立ち直ってないみたいだ。
しかし。あれ一匹……一尾分か。食肉として見た場合、何人分だ?
それを考えようとして――止めた。無意味に疲れるだけだ。
しかし、あんなのがあと2匹もいるのか。
「オモイカネ、他二匹の海洋ダンジョン生物は?」
《返答:自力での移動はほぼ不能ですので問題ないと思われます》
ふむ。
「ちなみに、どんな生物?」
《一種は2枚貝。もう一種はサンゴです》
「あー。それなら大丈夫なのかな? 巨大化してるの?」
《しています。していますが、完全に無害といって問題ありません。特に後者に至っては、周囲の環境保全、並びに改善を行っています》
環境改善生物とでもいえばいいのか? なんだか生態系に便利な生き物になってるみたいだ。
《マスター、敵ダンジョン・コアの確保完了しました》
ぽん! と煙の演出をつけてデメテルが私にダンジョン・コアを寄越した。
ギャラリーがいるからか、変なところに力をいれているみたいだ。
それは置くとして、さて、こいつはどないだ。
掌に落っこちてきた球形のダンジョン・コアと意思疎通を試みる。
……。
あー、うん。ダメだ。敵性意志しかないや。いらない。
ウツボコアの意志をねじ伏せて、ダンジョンストレージに放り込む。
「デメテル、こいつのDP回収して。私はいらないから。今回の戦闘で大分目減りしてるとは思うけど、それなりの量はありそうだよ」
《ありがとうございます。マスター》
「干上がらせた後は廃棄ね」
《お任せください》
デメテルの返事を聞きながら、私は足場を解体した。
再度戦場に視線を向ける。
デカブツだけだな、残ってるの。桃花ちゃんたちはやる気みたいだ。まぁ、30分もあれば片付くだろう。
「それじゃ、戻ろうか。明日は今日の打ち上げ、宴会をやるから時間を空けておいてね。宴会でもなければ出さないような料理も用意するから」
とりあえず、厄介な懸念事項はこれで終わりだ。
これからはまた、のんびりとダンジョンと町の運営をして行くとしよう。
これにて第16章は終了となります。
明日より閑話を投稿します。
全部で3話。
第17章は暫しお待ちください。




