第二話
定期投稿にしました。
見ていただいている方々には頭が上がりません。
―――――シヴァリウス王国 南部400㎞地点上空
ここにシヴァリウス王国の竜騎士団の"ドラゴン"が6機海上を飛んでいた。
「隊長~全くと言っていいほど問題ないです~」
「バズル!ちゃんと報告をしないか!」
バズルと呼ばれた兵士はめんどくさそうな顔をしながら応答する。
「そんなこと言ったって~実際もう何年も何も起こってないじゃないですか~」
「それでも日々の警戒が何時か実を結ぶ時が来る!」
すると平和的な会話を打ち切るような音が聞こえてきた。
「...隊長なんか聞こえませんか?」
「そうだな、聞こえる。四時の方向だ。」
そして轟音とともにその音の元凶は辛うじて目視できる距離に入っていった。
...ゴォォォォォォォォォ!
「っ!?何か来るぞ!」
「マジかよ!よりによって交代の前で何か来るのかよ!」
そして元凶である"P-1"は遂に完全に目視ができる範囲に入っていった。
「なんなんだよあれはよぉ...!」
「気を付けろ!あれはとてつもなく速いぞ!」
しかし、P-1は目視できる距離に入った瞬間に迂回をした。
「逃げるぞ!追え!」
「あんなに速いのについていくんすか!」
「あれはもしかしたら『ヴィルト帝国』の新兵器の可能性もある...」
「でも、帝国とは逆方向ですよ!」
「帝国でもここまで迂回できる兵器は作れるとは確かに思えん。だがしかし、あれが何かを確かめる必要がある。」
「了解しました~!」
しかし、そんな追跡も虚しく海の彼方へとP-1は飛び去ってしまいました。
――シヴィリアン城 会議室
「...というわけですかなアヴェル隊長?」
「はい。信じがたいですが私はそのような『鉄竜』を目撃いたしました...」
「ふむ..皆さんはどう思いますかな?」
「私は正直言うと信じられません。ですが、彼は今まで虚偽の報告や犯罪歴、勤務態度など全てに置いて素晴らしい人材です。そのようなものが虚偽の報告をするわけがありません。」
「それが本当ならそれは大変なことになるぞ!」
「そうだ、飛竜よりも早く、尚且つ鉄でできているとなれば我が国にある全兵力をもってしても一機倒せるかどうかですぞ...」
この様に肯定的な意見を出す者がいれば当然ながら否定的な意見も出す者もいる。
「ふん、そんなものがあるわけがなかろう。どうせまじめに働きすぎて疲れたんだろう。」
「ならもしも本当にいた場合はどうするんだね?」
「いたとしてもそんなのに全兵力を注ぐつもりはない。注いだところで堕とせないなら意味が無い。」
「だが無抵抗なのもどうかと思うのだが。」
この様な議論が続けられる中突然扉が開けられた。
「"シヴィル"王!シヴィル王はいらっしゃいませんか!」
「私はここだ。どうしたんだ、そんなに慌てて?」
「で、伝令です!鉄のような竜が2機こちらに向かっています!」
「なんだと!それは本当か!」
「はい!さらに港町『ジブ』に鉄でできた船が数隻現れました!」
「そんなバカな...大きさはどれくらいなのだ?」
「およそ...150m級と230m級の船です!」
この報告に王国の大臣たちは衝撃を受けた。
この国の王であるシヴィルは悩んでいた。
(アヴェルが言っていたことは本当だった...ならどうする?このままではこの国が滅ぼされる可能性もある...一国の王としてどう動くべきか...)
しかし、運命は時間を当て得てはくれなかった。王が悩んでいる間に霜月たちを乗せたヘリは王都へ到着した。
一週間をめどに投稿しようと思いますので良ければよろしくお願いいたします。