プロローグ
多分二作目です。
暖かい目で見てください。
「やぁ、おはよう。」
ローブを着た若い青年が立っている。イメージ的にはギリシャ神話のような恰好をしている。
青年はこちらに歩いてきて―――――――――――頭を下げた。
「済まない、今回は我々の為にこのようなことに巻き込んでしまって。」
えっ何?何のこと?俺はいきなり青年に謝られ、混乱した。
「えっちょ、頭を上げてください!というかあなたは誰ですか?」
すると、青年は驚いたようにこちらを見た。
「覚えていないのですか?」
「家でゴロゴロして寝ていたところまでは覚えています。あとここはどこですか?」
あたりを見ると一面白い空間。少し不気味だが何故か少し神秘的に感じた。
「そうですか...私は貴方たちが神と呼んでいる存在の一人です。そしてここは私が作った空間です。」
「神...の一人ということはまだほかにもいるんですね。」
「はい。神は一人一つの世界を管理します。そして、それで暇つぶしをします。」
「暇つぶし...」
神様はそんな事してんのかよ。まぁ気まぐれだとは思ってたけど。
「はい。しかし、その世界に飽きた場合はその世界を破棄します。」
「その破棄された世界はどうなるんだ?」
「破棄された世界はさまよいます。そして、消滅するか他の世界と合体して生き永らえます。」
なるほど、よく分かった。
「でもなんで俺はここにいるんだ?」
「それは...≪神々の計画≫というものに選ばれたからです。」
神々の計画?なんじゃそれ。なんか中二病感が漂うな...
「神々の計画とは何ですか。」
「神々の計画とは、破棄予定の世界にほかの世界のものを送り込むという大掛かりな暇つぶし計画です。」
俺は暇つぶしのためにほかの世界から連れてこられたってか。迷惑すぎる。
「元の世界に戻ることは可能ですか?」
「いいえ。元の世界はあなたの存在は別のものにすり替えられているために戻ることはできません。」
後には戻れないってことか。なら取る選択肢はただ一つだけ。
「じゃあ何をすればいいですか?」
「はい。あなたはこれから剣と魔法の世界に転送します。貴方はその世界で――――思うがままに生きてください。」
つまり転送した世界で自由に生きればいいんだな。お安い御用だな。
「その世界の時代はどれくらいですか?後は武器等の発展度合いは?」
「時代は大体中世位で、武器はほとんどの国は剣や魔法、弓矢だけです。」
ふむふむ。つまり火器を扱う国は少ないと。魔法を使っているから火薬もないのかもしれん。しかもギルドとかのほのぼの生活とかができないかもしれん。
「分かりました。ただお願いがあります。」
「はい、何でしょうか?」
「向こうに行く前に俺の要望するものすべてを用意してください。」
神様は少し悩んだ後、
「はい、分かりました。では、欲しいものを言っていってください。」
「それじゃあ...」
そして俺は神様にいくつか提示した。
1.元居た世界の兵器、それを運用できる人員の召喚できる力
2.軍用施設、研究施設等の召喚
3.物質、食糧等の召喚
4.拡張が可能な空中要塞都市の支給
この四つを提示した。実は前の世界ではかなりのミリオタだったので『異世界行くなら現代兵器!』と思っていたのでちょうどよかった。
「...うん、大丈夫。可能範囲内だよ。」
「それじゃあ頼む。」
「じゃあ転移を開始するよ。頑張って。」
そうして俺は眩い光に包まれたのちに神様の暇つぶしのために異世界で自由に生きるのであった。
疲れた..............