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私は平穏な生活がしたい。かといって結婚はしたくない。だから魔術師として冒険者になったのに。どうしてこうなった⁉︎王宮なんて嫌だ。退屈な日々なんてごめんなのに!とりあえず関わりたくない!王族なんて絶対いやだ。訳あって家出をした少女ととある国の王子様のお話。
厄介な事になった
シエラは溜息を尽きながら紅茶を飲む
(あ、美味しい)
ティルムの紅茶だ、と場違いなことを思いながら現実逃避をする。ティルムは香りも良いがアッサリとしていて砂糖を入れなくても甘く、なおかつ甘すぎないシエラが好きな紅茶の一つだ
「ねー名前くらい教えてくれてもいいんじゃない?」
目の前にはキラキラスマイルな美青年に左右には可愛い小さな男女の双子。
ただの青年達ならシエラは簡単に立ち去れたと思うが…
「王宮魔術師になってよ」
あ、もちろん俺付きの専属ね、とニコニコと爆弾発言を普通にする
個人専属契約、それも王宮魔術師の任命権利をもつのは王族の特権
「ズルイよ兄さま。僕も契約したい」
「私もですわ」
双子がシエラを左右から抱きつく
青年の名前はジークフリート・クロウィア、双子はラゼリーク・クロウィア、アリシア・クロウィア
クロウィア国の王位第1継承者とその弟、第2継承者、して第2王女様である
そう、この青年達は王族で厄介事を引き起こす原因だった。そしてなぜこうなったのかというとことの始まりはほんの数時間前
シエラがこの国にくる事になった事件である
はじめまして。初作品ですので変なところとかあるかもしれませんが、温かい目で見ていただけたら嬉しいです。