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世界滅亡少女  作者: 岩戸 勇太
望愛を楽しませよう
17/40

コスプレ研究会で

 あれから、熏晴に言われて、望愛と涼成はコスプレ研究会の部室に戻った。

「望愛……満さんには気をつけてな」

 涼成が言う。望愛はきょとんとしていた。意味がわかっていないようだ。

「まあまあ、変な事を吹き込まないでくれない?」

 そう言う満は、すでにメジャーを用意していた。

『大丈夫か……?』

 満の目は、すでに望愛の事を舐めるようにして見ている。望愛は、この危険に全く気づいていなかった。

「それじゃ、望愛ちゃん。サイズを測りましょうか」

 望愛はそう言われ、満に手を取られた。それで、更衣室になっているついたての裏側にまで、望愛を連れて行った。

「ほらほら、望愛ちゃん脱いで!」

 そう言う言葉と共に、衣擦れの音が聞こえる。

 すでに熏晴は、ついたてに聴診器を当てて、ついたての向こうから聞こえてくる声を聞いていた。

「お前は通常営業で安心した」

 熏晴の様子を見て、涼成が言う。それが嫌味だというのは熏晴だって、当然気づいている。

「のぞきの常習犯に言われたくないね」

 熏晴は、もっともな事を言う。それに、涼成は、何も反論ができなかった。

「ノアちゃん、脱いで」

 満の声が聞こえると、熏晴はさらに顔をついたてに押し付けた。

「あの二人がやっているなんて……音だけでもイイネ」

 望愛はいうまでもない美人だ。それに満だって、十分な器量よしだ。

 二人がくんずほぐれつして、着替えをしている様子なんて、想像をしただけで、涼成は生唾を飲み込んだ。

「ここままでも測れるんじゃ?」

 怯えた声の望愛が言う。だが、興奮した様子の満。つい立て越しに、荒い鼻息まで聞こえてくる。

「正確なサイズが知りたいのよ。それには下着だって取って、生まれたままの姿で……」

 満が言うと、望愛はさすがに気づいたようだ。

「いやぁ! この人怖い!」

 満が危険なのに気づいた望愛は、必死に抵抗をしているようだ。更衣室の向こうから、ドタバタしている音が聞こえてくる。

 ゴッ……という、聞き覚えのある音が聞こえてきた。

「ハンマーを使ったか……あれは痛いんだよな……」

 涼成が言う。今頃、満は正体不明の痛みでのたうちまわっている事だろう。だが、ついたての向こう側からは、驚いた望愛の言葉が聞こえてくる。

「いやぁ! この人ハンマーが効かない!」

「あれに耐えるか……」

 望愛がさらに怯えた声になっていくのを聞き、涼成は、ついたての前にまで行った。

「おい! 助けて欲しいならそう言え!」

 涼成が言う。そるとすぐに中から声が聞こえてくる。

「助けて! 涼成!」

 望愛の声だった、涼成は後でぶん殴られるくらいの事は覚悟の上で、更衣室に入っていった。

 中に入ると、望愛は思いっきり涼成に飛びついていった。

「あなた! 更衣室に入ってくるなんて!」

 満が言う。だが、この状況だ。入ってもやむなしだと、涼成は思っているし、元々、二、三発くらいは殴られる覚悟でいる。

「望愛! 無事か!」

 そう言うと、望愛は涼成の後ろに隠れた。満は、不満顔だがそれ以上涼成に何かを言うというわけでもなかった。

「だめ! そのかっこで出ちゃ!」

 そう満が言うが、それを全く気にせずに、望愛は出ていった。ついたての外から、男子達の、「おおー……」という声が聞こえてくる。

「キャアアアアアアアァァァアアア!」

 叫ぶ、望愛の声が聞こえてくる。

『これは、当たり屋に近いぞ……』

 追い立てられたとはいえ、自分から、ついたての向こう側から出てきたのだ。これを見た男子達には罪はない。

 涼成が思い出してみると、下は、スカートとショーツを身につけていたものの今の望愛はトップレスだ。胸を見られ、悲鳴を上げたのだろうと、いうのは、容易に想像できた。

「ついでも涼成も!」

 後ろから、そう声が聞こえてきた。涼成が振り向くと、ハンマーを持った望愛がいた。

「なんで俺まで!」

 涼成が言うが、望愛は止まらない。

「こういう事ならこういう事だと言え! バカァ!」

 そう言い、望愛は、ブラを付けていない上半身を、まったく無防備にしてハンマーを振り上げていた。つまり、胸を思いっきりさらけ出していたのだ。

「幸運だ!」

 そう叫んだ直後に、涼成は頭に思いっきりハンマーを叩きつけられる。その痛みに耐え切れず、気を失った。


「おい、下校時間過ぎてるぞ」

 そう言って、教師がコスプレ研究会の部室に入った、その教師は、部室に入ると、愕然とした。

 コスプレ研究会の部員達が軒並み倒れていたのだ。

「誰がこんなことを……」

 そう言いながら、部員達の様子を調べる教師。どうやら、死んでいる者は、一人もいないようである。

「私がやりました……」

 そう言ったのは、この部室の中で、一人だけ起きている望愛だった。

「君が一人でやったのか……」

 教師には、この華奢な生徒が、一人でこれだけの者達を倒したのだとは、考えられなかった。だが、本人が言っているのだ。犯人はこの子なのだろうと、教師も思う。

「とりあえず詳しい状況を聞こうか?」

 教師が言うと、望愛はこくりと頷き、教師に連れられて職員室にまで連れて行かれていった。

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