7話 俺得
まだまだ亀ではありませぬm(_ _)m
只今、AM8:00であります
早速卵を孵化させたいと思います
公式によると、モンスターの巣を見つけるかある一定のレベルにすると《契約》か《召喚》によりテイムできるとの情報が
wikiでは魔力を込めるか、特殊な道具を与えると孵化するらしい
というわけで俺はオリハルコンさんを使う事にした
卵にオリハルコンを当てるとぎゅむっていう感じでオリハルコンが吸収された
すると、卵にパリパリとヒビがいき、砕けたエフェクトで視界をふせがれる
『ぴーっピーっ』
微妙に音の違う鳴き声が聞こえ、そこを見るとそこには全長15cm程の小さな鯱が浮遊していた
ふぁ…ファンタジーや……
しかも鯱ですとっ‼
めっちゃ俺得ですやん‼
…ふぅ〜はぁっ〜
深呼吸深呼吸…
とりあえずこの頬に擦り寄ってくる可愛らしい子のステータスを見た
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MN:
性別:♀
種族:龍鯱(幼生)
職業:狩人lv.1
HP:310/310
MP:110/110
SP:310/310
STR:30
INT:10
VIT:30
AGI:30
DEX:5
LUC:5
スキル:《潜水:P》《捕食:A》《浮遊:P》
備考:誕生にオリハルコンを吸収したためBP+10
最適振り分けされています
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あれ…?オリハルコンてこれだけの効果しかないのか…?
まあ気にせずに名前つけないとな
鯱……鯱ねぇ………
〜一時間後〜
「よしっ‼候補絞れたっ‼さて、龍鯱君よ、どれがイイか選んでおくれよ?【智春】…【理虎】…【雷雅】…わかった‼【蕾雅】で良いんだな?よし、蕾雅これからよろしく」
『ピーっ』
蕾雅が頬擦りしてきた
『特殊イベント《テイム》初クリアを確認。これにより全サーバー内でのテイムイベントを促進、増加進められます。クリア者にはFCボーナスとして、称号【共存者】が与えられます。さらに、称号が開放されたため条件を満たしていた【超越者の弟子】が与えられます』
またなんかやってしまったみたいだ…
笑う事もできない…
ゲーマー的には嬉しいんだけど廃人ほどのめりこんではないしな…
(一般の人よりはのめりこんでるけど…)
まあいっか…気にしちゃ負けだ
「さて、とりあえずコンドに行こう。道中は蕾雅に任せるからな?」
蕾雅の頭を撫でる
『ぴーっ』
蕾雅がバク宙を二、三回する
目立つと拙いので、蕾雅には《潜水》にて、俺の影に入ってもらった
隠れておいてと頼んだら影にみゅって入ったからちょっと焦った
〜第二の街コンド〜
道中は特に何もなく、強いて言えば蕾雅が強化された
さらに蕾雅のチート具合がちらほら見えた
どんな感じなのかわかってもらえるためにはまず、ステータスを見たいとおもう
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MN:蕾雅
性別:♀
種族:龍鯱(幼生)
職業:狩人lv.15
HP:1600/1600
MP:810/810
SP:1600/1600
STR:159
INT:80
VIT:159
AGI:159
DEX:33
LUC:33
スキル:《潜水:P》
《捕食:A》
▼《鷹の目:P》《風球:A》
《袈裟斬り:A》《回復(小):A》▲
《浮遊:P》
備考:捕食によりスキルが増えています
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捕食がチートすぎる件について…
なんで闘った奴らのスキル奪えるのですか??
正直現時点でもプレイヤーより強いとか…こんなにあっさりとスキル増やすなんて…
ま、鯱だし許すっ!
こんなに可愛いんだもの、大丈夫だよな!
〜第二の街 コンド〜
蕾雅が倒していったモンスターから剥ぎ取った素材を心陣に吸収させると心陣の手持ち部分が少しだけ紅くなった
よくわからないが、まあ悪いことではないだろう…
コンドを探索した際、幾つか目星をつけておいた店がある
騎獣屋や召喚屋、そして路地裏にあったイデア鍛冶というところだ
まずは騎獣屋に直行した
からんからん…
店のドアを開けるとベルがなる
こういう感じなのは好みだ…
「いらっしゃいませ」
クールフェイスのメイドさんに迎えられる
「こちら、お客様にぴったりの騎獣リストとなっております」
おお…この人はできる人か…
いや、普通にゲームのシステムか…
あわない騎獣には乗れないとかだろうな…
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天魔専用騎獣リスト
暴馬・ジェノー 10000P
天馬・ペガサス 50000P
魔龍・ヴリトラ 1000000P
獣王・レオーシ 750000P
虎狼・ウルガー 20000P
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共通リスト
騎馬・ホノース 980P
魔馬・クルース 5000P
重馬・プーレス 2500P
軍馬・ニタース 7500P
神馬・スレイプニル1000000P
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ふぁっ⁉
怪しい名前しかねぇのかここは⁉
スレイプニルとか絶対共通リストにあっても乗りこなせないだろ‼
つーか値がおかしいっ‼
んなもん買えるのって後半じゃねぇーか…
…頑張って貯めて…せめてウルガーは欲しいな…
「ありがとうございました。またのおこしをお待ちしております」
というわけで店を出た
今の所持金じゃ何も買えない
次は召喚屋にきている
召喚屋ではクールフェイスのメイドさんそっくりな活発なメイドさんに迎えられた
「いらっしゃいませっ!こちらが召喚獣のリストとなっておりますっ!」
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召喚獣リスト
ラビット 25P
ミニゴブリン 50P
スネーク 100P
ドッグ 150P
ホーク 200P
ゴブリン 250P
ゴブリンメイジ 500P
ゴブリンメイジ亜種 600P
ゴブリンアーチャー 500P
ゴブリンアーチャー亜種 750P
ゴブリンキング 1000P
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…アレ見たあとにこれ見ると安く見えてしまう…なんでだろ…
とりあえず特によさげなのもなかったので店を出る
「ありがとうございましたっ!」
そして最後にイデア鍛冶だ
「…いらっしゃい…よくこんな変なとこに…久しぶりのお客様…だけど認めない者には…造らない…」
そう言う店員さん
…またまたクールフェイス、活発なメイドさんに似ている無口系メイドさんに迎えられた
そして俺の装備を見た途端、空いた口が塞がらないという表情で俺の頭からつま先までを見た
「ねぇっ⁉その装備は何っ⁉」
その後目を輝かせてずいっと俺に顔を近づけて聞いてきた
「え…と…甘奈さん…最高位鍛治師の方にに造ってもらいました…」
俺は一瞬で間合いを詰めたメイドさんに驚きつつも肩を抑えて落ち着くよう促した
「…ハッ⁉…失礼、取り乱した…最高位鍛治師…?やっぱり…師匠の……何故…そんな最高の…相棒を持ちながら…ここへ…?」
「いや、流石に現在不相応のものを持ち歩くと他の奴らに根掘り葉掘り聞かれそうだし、自分も使いこなせないから今のレベルにあった装備を買おうと思ったんだ」
もともと考えていた事をメイドさんに伝える
「なるほど…それなら…いい……素材とか…ある…?」
うんうんと納得したように頷き、どうやら造ってくれるもようのメイドさん
「えーと…素材として今持ってるのは小鬼亜種の核と長弓と魔弓と小鬼王の王冠と小鬼王の心核だな」
ウインドウのアイテム欄を開いて色々考えながら返事する
「…じゃあ、それ全部使って二刀に作り直す…?」
まさかの答えが帰ってきた
弓から刀作れるのかよっ⁉
「わかった。それでお願いしたい。俺の名前は蓮=カーボンという。よろしく…え…と…」
「ニーナ…刀…2時間…位で…造る…よろしく。あと…外へ帰る…なら…ここで寝ていい…許す…」
そう言われてフレンド申請がきた
またかっ⁉とことんNPCに好かれてるな…
まあ、悪いことじゃないし別に気にしない←ちょっと気にしてる
とまあ、ニーナのお言葉に甘えてコンドでの活動の間はここでログアウトすることに決めた