6話 俺と卵と新装備
まだまだ亀ではありませぬm(_ _)m
おはようございます
ただいま、AM5:30となります
とりあえず、日曜なので早速MCOの起動です
〜第一の街 ファース〜
「【第一回!チキチキ、どんなの召喚できるかなっ?】を開催したいと思います!それではターニャさん!もしもの時はお願いします‼」
わーぱちぱちーと疎らな子供の歓声のなか俺はターニャさんにお願いしている
ターニャさんにステータスを見せた時に召喚の面倒を見てくれるとのことだったので早速お願いしにきた
「はい、私はいつでもおーけーですよ」
微笑ましい子供を見るような目でニコニコしながら俺を撫でるターニャさん
なんか俺の立ち位置が変な気がするけど気にしない
不利益はこうむってないからだ
「いきますっ!《圧縮》『我が魔力5割使いて今ここへ顕れ給へ』《召喚》」
最初に圧縮を使って、魔法陣を小型化させながら召喚陣ができていく
圧縮によって本来なら半径10m級の魔法陣が半径3mまで縮まる
魔法陣が固定され、空間が裂かれ始める
バキバキバキバキバキバキ
空間を裂いて顕れたのは、まさかの普通の卵だった
そしてその卵の周りには全長3m程の大きな牙?爪?と3m程の大きな骨、1枚50cm程の大きな鱗が10枚、極め付けは1m程の鉱石だ
色が見る角度によって変わっている
横にいるターニャさんを見ると何やら考え込んでいる
周りの4人の子供達は凄い凄いとテンションが高い
とりあえず、卵のところへ行き、卵に魔力を流しながら言を紡ぐ
「『我が魔力5割使いて今ここへ契りを結ぶ』《契約》」
すると、白い卵は純白と常闇の卵へと変化した
イメージとしてはソフトクリームのミックスみたいな感じだ
「蓮さん…私も一度しか見たことがないので間違いかもしれませんが…卵はともかく…その周りの牙に鱗はドラゴンのもので…そしてその鉱石はドラゴンが好むと言われているオリハルコンです…しかも…その色は各部族の上に立つ竜王の上真竜だと思います。ただ、ドラゴンの卵はもっと大きな卵であるので、おそらくはドラゴン族のゴミ捨て場か適当に放置された物が召喚されたと思います」
凄く真剣ないつもとは違う口調のターニャさん
「私の昔の仲間に鍛治師がいます。これらのもので蓮さんの装備を作ってもらいましょう。少し連絡しますね」
真面目な表情で懐から水晶的なのを取り出して向かい合っている
「ふむ…なるほど……。蓮さん、どのような装備を希望しますか?」
水晶と話していたターニャさんが此方へ顔を向ける
「え…と…防具は軽く、武器は槍か刀が好ましいです」
「だ、そうです。…え?今すぐ来る?跳ぶから準備しとけ?…まったく…貴方っていう方は…」
ん?なんか孤児院の方で音しなかったか?
なんか結構な重低音なったぞ?
「ふぅ…跳べた跳べた。さてと…素材っ☆素材っ☆」
なんかツインテールのロリっ娘が現れた
肩には大きな槌が担がれている
「甘奈。貴方はもう少し落ち着きを持ちなさい。それと、この子が今回の使用者ですよ。私からの報酬がありますから自重はいりませんよ」
ターニャさんがやれやれという感じでロリっ娘にいつの間にやら近づき頭を抑えている
「む?ターニャはいつもこっそり近づきすぎなんだよ?とまあ、そんなことより……良質な素材だぁぁぁぁぁぁぁぁっ☆イイよイイよ☆創作意欲が湧くよー☆おねーさんの本気見せちゃうよ☆とりあえずこれ受けてね☆一時間程で終わらせちゃうから待っててね〜☆」
そしてロリっ娘は去った
因みに甘奈という名前らしいフレンド申請が来たから許可をした
どうしよう…レアなNPCのフレンドしかいない…普通はプレイヤーの方が多いのに…
しかしなんでターニャさんはあって間もない俺をよくしてくれるのだろうか……不思議だ…私、気にな(ry
一時間の間、昨日もらったスキルロールに書いてあるスキルの使い方を教わっていた
その結果、《索敵:P》と《暗視:P》が使えるようになった
どうやら、暗殺の極意が載っているみたいだ
興味本位で情報を見てみると、レア度の測定不可だった
少しの間現実逃避してしまっていた
そして、武器、防具が完成した
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銘 真竜刀左陣+10(限定封印)
A ST依存(S+V+A)
M ST依存(M+D+L)
S 《月斬》《月突》《月撃》
耐久値500/500
当代の最高位鍛治師の本気によって生み出された最高級の刀剣
形が通常の刀と違い、鍔がなく、反りもない
さらに、峰に一部凹凸があり、何らかの機能を示している
選ばれし使用者に重さは感じられないが、他人が使うとこの世の物ではないかのような重さで人それぞれが気絶する痛みが奔る
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銘 真竜刀右陣+10(限定封印)
A ST依存(S+V+A)
M ST依存(M+D+L)
S 《陽斬》《陽突》《陽撃》
耐久値500/500
当代の最高位鍛治師の本気によって生み出された最高級の刀剣
形が通常の刀と違い、鍔がなく、反りもない
さらに、峰に一部凹凸があり、何らかの機能を示している
選ばれし使用者に重さは感じられないが、他人が使うとこの世の物ではないかのような重さで人それぞれが気絶する痛みが奔る
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銘 真竜棍心陣+10(限定封印)
A 10
M 10
S 《如意棒》《素材吸収》
耐久値500/500
当代の最高位鍛治師の本気によって生み出された最高級の棍棒
形が綺麗に直方体に整えられており、両端に凹凸があり、何らかの機能を示している
選ばれし使用者に重さは感じられないが、他人が使うとこの世の物ではないかのような重さでさらに人それぞれが気絶する痛みが奔る
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銘 真竜帷子本陣+10(限定封印)
D 1000
M 1000
S 《魔力吸収》《物理無効》《■■》
耐久値∞/∞
当代の最高位鍛治師の本気によって生み出された最高級の帷子
本来なら加工がほとんどできない真竜の鱗を原型がないところまで加工された逸品
耐久度が高く、手入れの必要がない
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…全てレア度が測定不可だ
よし、気にしないでおこう
因みに凹凸にはめ込んでみた時はこうなった
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銘 唯一無二(限定封印)
A 500+ST依存(S+V+A)
M 500+ST依存(M+D+L)
S 《熾夜斬》《熾夜突》《熾夜撃》《吸収》
耐久値250/250
当代の最高位鍛治師の本気によって生み出された特別仕様の武具
あまりにも特殊な形状故に扱い難い
また、■■■■なるものが存在し、より広いカスタムが可能となる
そして、選ばれし使用者に重さは感じられないが、他人が使うとこの世の物ではないかのような重さでさらに人それぞれの魔力の9割9分9厘吸収する
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「ふふっ☆どうだい?蓮君の要望にぴったりだろう?もっとおねーさんを褒めたまえよ☆」
甘奈さんが胸を張って得意気な表情をしている
「はい…自分なんかにまさかこんな有り余る代物を造ってもらえるなんて本当、ありがとうございます」
甘奈さんとターニャさんに深くお礼をする
「別にそんな深いお礼なんて要らないよ☆おねーさんが造りたいから造っただけなのさっ☆」
「そうですよ。むしろ、勝手に私が事を運んでしまって申し訳ありません」
「あっ⁉それとね、オリハルコンは君の要望では使い道なかったからそのまま持っているとイイよ☆なんか良い事あるかもだしねっ☆」
そう言ってオリハルコンの塊が渡された
「じゃっ!!私はこれで☆」
甘奈さんはスキップしながら孤児院の中へと消えっていった
「自分も、今日は帰らせていただきますね。昨日含めて色々ありがとうございました」
俺も新しい装備を着けて、宿屋で一旦ログアウトした