4話 当代の最高位
まだまだ亀ではありませぬm(_ _)m
さて、定期的なステータス確認だ
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PN:蓮=カーボン
性別:男性
種族:天魔
職業:魔法使いlv.25
HP:210/210
MP:4800/4800
SP:210/210
STR:20
INT:479
VIT:20
AGI:44
DEX:242
LUC:214
スキル:《飛行:P》lv.2《天魔の槍:A》lv.2
《治癒(小):A》lv.1《契約:A》lv.1
《召喚:A》lv.1
唯一技能:《圧縮》
《分裂》
500P
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一次職は確か第三の街で転職可能だったな…
っと…そういや第二の街以降って事前情報ないんだよな…
とりあえず、満足したからファース戻って街の散策するか…
効率よく行くとか楽しくないし…
〜第一の街ファース〜
おお…街中はもうそんなに混雑してないな
既に幾つかプレイヤーの露店も出てるな
あ、焼き鳥あるじゃんか…
「すいません〜焼き鳥2本ください」
屋台のおっちゃんに声をかける
「はいよ、2Pね。毎度あり〜」
2Pを渡して焼き鳥を受け取る
しかしまあ、1P50円〜100円くらいかな…
だとすると初期の所持金は4万か…MPポーションは高いんだな
まだ一回も使ってないポーションを思いながら焼き鳥の一本目に食べかかる
ふと路地裏が目に入った
路地裏探索も楽しそうだな…
よし、次の目的は路地裏探索に決定な
そして迷路みたいな路地裏を探索しまくる
何回も同じところを通ったりするけど、そのおかげかこの辺りの地形は頭にインプットされた
ん…?こっちにも道あるのか…さっき通らなかった道だな
そう思った俺はまた新たな路地裏へと向かう
道を抜けた先に広がるのは特に何もない小さな庭だった目の前には何やら建物があるが、裏なのでどんなところかわからない
ん?視線を感じるな…
あそこかな?
「なあ、そこにいるんだろ?出て来いよ」
俺は何もないところに向かい声をかけた
はたから見ればただの変人だな
「…なんで…わかった…の?」
何もない空間から突然現れるようにして1人の小さな子が出てきた
性別はわからない
隠蔽スキル持ちか何かか?
「俺に…いや、俺の焼き鳥に視線があったからな。視線を辿れば大体わかる」
俺は焼き鳥を頬張りながら答える
かなり行儀が悪い
「…そう…」
ぐりゅりゅりゅりゅ〜
なんか可愛い音が聞こえた
小さな子は顔を真っ赤にして焼き鳥を欲しそうに見てくる
「ほら、焼き鳥くらいやるから…」
そう言ってる途中に焼き鳥をひったくられた
まったく…警戒しすぎだろ…
「…もきゅもきゅ」
何か一生懸命食べる姿が微笑ましい
「…ありがとう」
食べ終わり、きちんとお礼を言ってきた
うん、えらい子だな
「…お礼したいから…着いてきて…」
そう言い俺の手を引っ張りながら先導してくれる
…まだ行くも何も言ってないのだが
目の前にあった建物の正面は所々錆びたり、少し崩れたりしていた
前からみると教会みたいなかんじだ
「…ここ……私のおうち…院長先生…呼んでくる…ここ…待ってて…?」
そう言って奥の方に向かう少女?
少女?が居なくなると数人の視線を感じる
…大体2、3人かな?
しばらく待っていると奥からさっきの少女?の足音が聞こえてくる
しかし、肝心の院長先生の足音がない
「あらあら…もうリーザったら…」
そう言いながら奥から出てきたのはシスターさんだった
身長165cmくらい、金髪のおっとり系お姉さんだった
「この娘がどうもお世話になりました。申し遅れました、私はここの孤児院の院長をしております、ターニャと申します。どうぞお見知り置きを…」
そう言い丁寧に頭を下げるターニャさん
物腰が戦士系の人っぽい
「いえ、路地裏を探検していたら案内してくれたので此方こそ助かりました」
同じように頭を下げて
「自分の名前は蓮といいます。職業は魔法使いです」
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「なるほど、斥候職だったから足音がなかったんですね」
「ええ、前院長に育ててもらい、お亡くなりになられたので私が存続させてもらっております」
自己紹介後、ターニャさんの冒険譚を聞き、第二の街〜製品版からであろう魔境の話を聞いた
それを一生懸命メモに写したのは骨が折れたがかなり有益な情報だった
ステータスを見せてくれるとの事なので見せてもらうと恐ろしい数字が出ていた
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称号:【神出鬼没】【超越者】
NPC:ターニャ
性別:女性
種族:半森人
職業:最高位暗殺者
HP:40000/40000
MP:45000/45000
SP:45000/45000
STR:4500
INT:4500
VIT:4000
AGI:9999
DEX:9999
LUC:5000
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いやいや…なんちゅう強さですねん…
ステが全て1000越えますか…
気がついたら俺が殺されてたってのもあるのか…
「あ〜…と…もうそろそろお暇しないといけないですね…色々聞いてしまいすいませんでした」
時間をみると夕飯時間近である
流石にこんなにいると迷惑なのでついでだしログアウトすることにする
「いえ…私も楽しかったので構わないですよ。…とよかったらこのスキルロールとこれをお受け取りください」
そう言いウィンドウに譲渡アイテムの確認とフレンド登録申請がきた
「え…スキルロールなんていいんですか⁉」
スキルロールは適性関係なく使用すればスキルを獲得できるものである
かなり、かなりの希少なのだ
因みにNPCとフレンド登録するとお得なことがたくさんある
しかしそれはNPCによって変わるので一概にこんなのとは言えない
「はい、私達はもういらない物ですから」
「ありがとうございます‼では、失礼させていただきます。お邪魔しました!」
そのまま孤児院を去り適当な宿で宿泊してログアウトした