2話 お散歩感覚
暫くは亀ではありませぬm(_ _)m
12:00
『正午になりました。これより、MANY CRISIS ONLINEのωテストを開始いたします。プレイヤーの皆様はランダムで各サーバーへと振り分けられます。それでは、どうぞお楽しみください』
天に響く音声と同時に俺は転移した
第四サーバー第一の街ファース
ふむ、第四サーバーね…
まあ、サーバーとか関係ないし、とりあえず人気のない狩場でも探すか…
事前情報によるとまずは殆どのプレイヤーが東の草原に行くだろう
推奨レベル1〜だし
次に南の森だが、そこはチャレンジ精神旺盛なやつとか自信あるやつが行きそうだな
たしか推奨レベル5〜だったはず
そして、西の湿地は人気がないとかなんとか…底なし沼のトラップがちらほらあるらしい
因みに推奨レベル10〜だ
最後の北の街道は第二の街に行くために通らないといけない道だったな
ファース付近ではそこだけアクティブのモブがいたはずだ
ここは推奨レベル15〜で、街道を抜けた先にあるファースの森が推奨レベル25〜が地味に面倒だ
よし、殆ど絶対に北の街道から森がマシだな
デスペナは北の街道以降発生だから、死ぬと危ないが気にせずに行こう
一応推奨レベル15〜だけであってレベル1のモブもポップするらしいし
因みに今のステータスはこうなっている
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PN:蓮=カーボン
性別:男性
種族:天魔
職業:魔法使いlv.1
HP:10/10
MP:1390/1390
SP:10/10
STR:0
INT:138
VIT:0
AGI:4
DEX:42
LUC:32
スキル:《飛行:P》《天魔の槍:A》
《治癒(小):A》
所持金:1000P
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さて…街道に行くにしても、念には念をいれていこう
初期装備は
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武器:木の杖
防具:村人の服
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まさに初期装備だ
というわけで道具屋だ←
どうせ装備があっても殺られる前に殺るぞ戦法で行くので、MPポーション等の方が大事だ
「いらっしゃいませ。ファミリー道具屋へようこそ。駆け出しの方への当店オススメは駆け出しセットA、駆け出しセットBとなっております」
道具屋の女店主はおそらく戦士用と魔法使い用のセットを見せてくれる
「MPポーション(小)10本お願いします」
空気を読まず、MPポーションを購入する
これで所持金はすっからかんだ
「ありがとうございました〜またおこしくださいませ〜」
あからさまにがっかりとした女店主に見送られ、道具屋を出る
因みにMPポーション(小)はMPを200回復する道具だ
一番安いのはMPポーション(微)で回復量は100だ
そして、北の門に来た
閑散としていてPLは誰もいない
まあ、NPCさん達は居るが…
目の前にはただの木の門が立っている
門番も何もいない…
まあ、ここら辺が平和ってことか
北の街道に出るとちらほらとモブが見える
一番弱いので野兎lv1
あとは野犬が群で行動している
とりあえず街から離れてから槍の威力を調査だな
〜移動中〜
「グルルルルル…」「ガルルル…」
現在、lv6の野犬Aを筆頭とした野犬4匹に囲まれている
走ったら着いてきてかなり焦った
「《天魔の槍》」
右手に白オーラと黒オーラが渦巻き槍ができる
それをみた野犬Aは唸りながら後退りする
「ガウッ!!!!!」
後ろにいた野犬Bが飛びついてきた
「わかりやすいよってね」
身体をずらして天魔の槍に突っ込ませる
すると野犬のHPが吹っ飛んだ
あら?一応野犬Bはlv5だったよな…?
「ガウ⁉」「グルッ⁉」
野犬C.Dが驚いている
「驚いている暇なんてないよ〜」
横薙ぎで野犬2匹を斬る
ピロピロ〜♪ピロピロ〜♪
ファンファーレじゃない…だと…
まあいい、威力がおかしいことがわかったので早々に決着をつける
ただ振り回しただけだけど…
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野犬の肉×4
野犬の皮×4
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ピロピロ〜♪ピロピロ〜♪
なんかしまらないな…この音…
というわけで、ステータスを開いてみた
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PN:蓮=カーボン
性別:男性
種族:天魔
職業:魔法使いlv.5
HP:20/20
MP:2330/2330
SP:20/20
STR:1
INT:232
VIT:1
AGI:14
DEX:126
LUC:112
スキル:《飛行:P》lv.1《天魔の槍:A》lv.1
《治癒(小):A》lv.1
0P
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初期値100未満で初期値の5割増加で100越えると2割が増加かな…?
そして、200越えると初期値の1割増加か…
天魔の槍を使ったのに満タンだから…つまりはレベルアップで全回復か
レベル5でこれって…BP恐ろし…
さて、次だ次…
ピロピロ〜♪ピロピロ〜♪ピロピロ〜♪
その後、槍を飛ばしたり振り回したりしながら街道の先へどんどん進んだ
現在のステータスはこうなった
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PN:蓮=カーボン
性別:男性
種族:天魔
職業:魔法使いlv.15
HP:120/120
MP:3630/3630
SP:120/120
STR:11
INT:362
VIT:11
AGI:34
DEX:206
LUC:172
スキル:《飛行:P》lv.1《天魔の槍:A》lv.2《治癒(小):A》lv.1
0P
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あ、熟練度上がってる
確かlv.10まで上がってマスターだったよな…
lv.5から上がりにくいのなんの…
αテストが懐かしい…
〜ファースの森〜
あ、いつの間にやら森のとこまで来てたのか…
ここなら人目もないだろうし、飛行練習できるかな…
「ギャギャギャッ」
ん?定番のゴブリンさんか…
「ニンゲン、マダココハハヤスギルダロウ?」
なんか一匹でかい奴がカタコトで話しかけてきた
目の前にウィンドウが開く
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戦う?
YES or NO
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あ、イベント的なのね…とりあえずYESっと…
「コウカイスルナヨ……ギャッ!ギャギャギャッ!!!!!」
ゴブリンlv25、4匹に囲まれた
人語を話した奴はlv30で一番奥にいる
「ふむ…イベントだから空間が違うのか…好都合だ…《飛行》するか」
天使と悪魔の翼が計6対はえる
そのまま上昇し、大体10mあたりでホバリングする
「《天魔の槍》+50」
天魔の槍+50を発動させ、投擲モーションにはいる
この時点で威力が200消費魔力100だ
「どんだけ逝くかなっ!」
ブンッと風を切り真下に白と黒の残光が伸びる
ガッ…ドゴーッン!!!!!!!!!!
ピロピロ〜♪ピロピロ〜♪
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錆びた直剣
錆びた盾
汚れた弓
汚れた杖
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4匹は逝けたか…
喋れるやつはうまいこと避けたみたいだな
さて、次の攻撃だな
試してみたいことがあるんだよな…
「風ヨ我ガ魔力ヲ糧トシテ我ガ敵ヲ斬裂ケ!《風刃》」
砂煙を裂いて風の刃が飛んでくる
風なので眼には見えない
俺はそれを上昇することで避け、さらに上昇する
それはもう可能な限り
そして右脚を伸ばし、左脚を右脚の膝あたりまで曲げる
そして、翼で勢いをつけてゴブリンに向かって急降下する
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉッ!!!!!」
空気摩擦で脚の裏の辺りがオレンジに発光している
「ラ○ダァァァァァァァァッキィィィィィィィックッ!!!!!!!!!!」
そう言い俺はゴブリンに衝突、ゴブリンは消し飛んだ
ピロピロッピロピロ〜♪
あ、音違うぞ…
そして、このゲーム空気摩擦あるのか…
あんなに発光するなんて…
そして曖昧すぎる…
使用するプレイヤーにはダメージなしか…
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小鬼亜種の角
小鬼亜種の核
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ドロップもレアなのかな…?
まあ、とりあえず森を進もうか…