19話 例のイベント
長期休暇なので暇さえあればどんどん書けます(((o(*゜▽゜*)o)))
よろしくお願いしますm(_ _)m
〜ファースの森 入口〜
「ニンゲンヨ…ココカラサキヘハイッポモイカセヌ」
「ワレラゴブリンキングノゲボクニシテ」
「リーダーケイトウナルゴブリンノナカデモ」
「「「ジョウイヨンメイ‼アオノ射手、アカノ術師、シロノ癒シ、クロノ破壊者」」」
「ヨウハ四天王トイウコトダ。ワルイナ、コノバカドモノコシバイニツキアワセテ」
赤青白黒の角を持つゴブリンが出てきてまるで戦隊もののように三匹だけが決めている
黒の奴だけはやれやれと敵である俺達に頭をさげてきた
そして肝心のレベルを見てみると、何故か赤青白が30で黒は31だった
うん、俺がパーティにいるからか平均レベルはあがってるもんな…(蕾雅抜きで平均24)
『なぁ……これ……俺のせいでレベル上がってるぞ……』
『大丈夫だって♪なんとかなると思えばいけるっ‼』
『いや…ボクは流石に無理だと思うよ…レベルがほぼ倍なんだよ?』
『……大…丈夫……殺れる……』
『怖いこと言ってる奴もいるが、これは倒すってことでいいんだな?』
『うん‼』
『……そう…』
『やれやれ……その自信はいったいどこから来るのやら…』
「クゥッ…‼ムシヲスルナ‼『ワレラニツヨサヲ』《身体強化》」
赤の奴が呪文を唱えてパフをかけていた
「ユクゾ‼ワガナハ黒角‼イザマイル‼」
黒の奴がとびだして刀を抜きながら走ってくる
「……無駄……盾術……《水流返し》」
あれ?叔父さんとこの門下生か…
しかも応用版水流返しとは……やるな…
水流返しは攻撃した相手を盾で流れるように誘い、相手の力と自身の力を合わせて盾で上空へ打ち出す技だ
しかも、まずは基礎で習う水流返しであるが、上達していくと攻撃をそらすだけでなくその後のコンボにもつなげることができたり、最早別種の技にすることもできる万能な盾の技術なのだ
「ケイ、ナイスっ!《風閃》」
莉火が下から上へと掬い上げるように剣を振るい、断面が綺麗になるよう斬る技である風閃を使う
……君らはスキル使わんのかね
なんでゲームにきてまでリアルでも使う技をするのさ(人のことは言えません)
「グギャッ⁉ナ……ニ……?」
ゲーム故にそこまでキチンと斬れない黒の奴
しかしそこにさらに無慈悲な攻撃が加えられる
「《精霊魔法》土の精霊さん、彼の者に慈悲なき裁きの鉄槌を」
なんやかんや言っていたヤオヨロが土の精霊に頼んで岩の塊と地面でほぼ瀕死の黒の奴を圧死させた
こいつが一番恐ろしい攻撃だ…
「ナ……ブラック⁉」
「ウソダッ‼‼」
「ヨクモヤッテクレタナァッ‼」
なんか描写的には俺らの方が悪者っぽくなってんじゃねぇか…
青の奴は弓をひいて狙いを定め、赤い奴は杖をこちらに向け呪文を唱え始める
「ムゥゥゥゥゥゥ…」
「『ワレラオニヲシュゴスルオニノオウ…』」
しかし、そんな二匹にもこの三人は容赦しない
「……《攻守交代》……奥義……《地龍崩撃》……」
あ……まさかの継承資格者かよ……
地龍崩撃は土閃を基盤とした奥義の一つ
まず土閃を使い軽くバランスを崩す
そこへ上から下への重い衝撃を与える岩石落としを加え、完全に地に伏したところを圧迫する
そして、完全に仕留める【必殺技】の一つとして継承技となっている
【必殺技】とされている中で1番シンプルなこの技であるが、このようなまどろっこしい技よりも便利なものがいくらでもあるため、堕ちた者ですらも忌避していた技だったらしい
まあ…今から200年以上前の話しらしいが…
「お⁉ケイは奥義使ったんだ♪なら私も♪《鳳凰清祓》♪」
いや…莉火さん?奥義って簡単にひょいひょい使っていいもんじゃないでしょ……
いくらイベント空間故に周りから見えなくてもダメだろ…二人はあとで説教だな…
因みに鳳凰清祓は素人には目で追えない速度で斬り刻むことだ
しかもその全ての攻撃において斬り刻む瞬間だけ力をいれなければならないという達人技でもある
本来ならば女子校生が使うような…いや、使えるような技ではない
これぞ英才教育かつ努力かつ才能の賜物だ
「《精霊魔法》風の精霊さん?ボクの敵を全方位より風の刃にさらしておくれ」
そして変わらず恐ろしい攻撃を注文するヤオヨロ
白の奴は全方位からくる風の刃に斬られまくり、首が斬れた途端に倒された
…俺必要ないじゃん⁉警護的な役割いらんよね⁉
そして、やはり三人ともレベルアップしたな…
現実の技を使うとか完全にゲーム無視だな…
まあ…俺はアレだ…飛行を攻撃に変えた技だからいいんだ(しつこいようだが、人のこと言えない)
こうして、ファースの森のイベントが一つ消化された