10話 ギルド
もうすぐ亀となりますm(_ _)m
「…なんじゃこりゃ………なんじゃこりゃあっ!!⁉」
俺はローブのあまりもの性能にかなり焦った
え…水除けって水を完全に弾くんですか…?
ニーナさん良い仕事しすぎでしょ(確信
ピロンッピロンッピロンッピロンッ!!!
なんかやたらとピロンピロンなっている
アイテム欄をみると続々と料理用素材としての魚がドンドンと貯まっていく
やべえ…これ…絶対製品版で修正されるやつじゃね?
素材の増加が終わったので蛇の方を見てみる
しかし、既に蛇は海へと帰っていった後だった
…つーか、船ないと満足にこっちのエリア探索できないな…
まあ、これだと地図は要らねえか…
よし、拍子抜けしたけど最後は西門側だな!
〜コンド 西門〜
…またもや草原ですかいな
だけど…周りにモンスターあんまりいないねぇ…
とりあえず、真っ直ぐ進むかな…
あ…いないと思ったら所々ある木の上と草むらの中に隠れてたのか…
よし、俺も隠れよう…
「蕾雅?俺も潜水させてくれ」
『ぴーっ』
じゃぽんっ
一度気になったのだが、俺も潜水できるんじゃ?と思って試した事があった
案の定出来たのでこのように潜って隠れる事が可能となったのだ
「《天魔の槍》」
右手に天魔の槍を出現させ、草むらの中に潜んでいた虎?を背後からプスっとした
プスというかブスッかもしれんが…
そして刺した後にまた潜水して、天魔の槍を爆発させた
虎さんは内部から蹂躙され目も当てられない状態になって消えた
_________
野魔虎の毛皮×1
野魔虎の牙×1
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「やっぱりこの戦法強いな…パッシブのくせに俺が使う時だけMP20消費は玉に瑕だが…」
暫く草原を移動していると、気づいた事があった
みんな隠れてるのかと思いきや、本当は寝ていたのだ
寝息が聞こえると気づけたから分かったことだ
それなら倒す必要もないと思いドンドンと先へ進む
時々NPCの冒険者を見かけるが、潜水を解くのもアレなのでただひたすら西へ進む
すると途中で、【サスリー街道】とMAPの表示が変わった
頭だけ出して後方をみるとなんか、関所があった
「あ、やば…蕾雅、戻ってキチンと関所通ろう」
『ぴ?ぴー‼』
関所の門のところから少し離れた柵の近くで地上へあがる
そして、歩きで門へと行った
「ん?そこの者!一度止まれっ!!」
衛兵の1人が気づき、俺に槍を向けてきた
「君は身分を証明できるものはあるかね?」
もう1人の衛兵が杖を構えて尋ねてきた
「身分証ならありますよ」
ゲーム開始当初より使うことのなかった証明書を渡す
「ふむ、犯罪歴はなし。討伐数も問題なし。…(むっ?既にNPC3人を登録している…しかもこれは…)うむ、何も問題はないな。通ってよし!外の者よ、気をつけてな」
何か考え込んでいたが、大丈夫みたいだ
「ありがとうございます。門番さんも頑張ってください」
頭を下げ、早足に街道を行く
どうやら街道には魔獣類はいないみたいだ
しかし薬草っぽいのが多いな
調合できないし今、数は必要ないかな?
まあ、とりあえず1セット程度は頂いておこう
備えあれば憂いなしってね
因みにこれも潜水の裏技をいかして採取という技でゲット‼
もうこれ潜水最強説できるな……
「はい、ちょっと止まってくれ。向こうでも確認したと思うが、ここでも向こうの確認があるか、それともう一度、装置にとおして再確認するからな……はい、大丈夫だな。ようこそ!この国第二位の都市、【サーリ】へ‼」
〜第三の街 サーリ〜
「あ、サーリに到達したし…コンドのとこ開けようかな…うん、繋げよう。さすがに…ここまでやってきてるしな…」
ふと思いたったのでサーリから跳んでコンドに戻る
そこで開放した『第二の街 コンドと第一の街 ファースが繋がれました。プレイヤーの方は街の中央広場より跳べるようになりました』すぐにサーリへ跳んだ(逃げた)
現在、冒険者ギルドに来ている
ファースにもコンドにもあったが、支部の中でも小さいので会員登録はできなかった(売り買いはできるが…)
サーリのギルドなら登録できるらしいのでやってきた
今までは公式の依頼はNPCからの依頼しかできなかったが、ここにくれば、プレイヤーでも依頼が可能となったのだ
「ようこそ冒険者ギルドへ。新規登録ですね?では、こちらの水晶に手をおいてください」
手形のついた大きな水晶が目の前に出された
手をおくと、受付さんの前にウインドウが開いた
「レベルは……(32ね…)才能値は……(高いっ⁉)討伐数は……(ん?まだこのレベルなのにかなり多いわね…もっと上がっていてもおかしくないのに…)犯罪歴はなしっと…はい、大丈夫ですね。ランクはギルド規定の基準でいきますと、Fランク。あとは試験によって判定いたします。ギルド裏に鍛錬場がありますので、そちらで試験を行います。こちらで選ばしていただくギルド員との闘いです。どうぞこちらへ…」
そう言って受付さんは受付裏の魔法陣へ俺を連れていき、鍛錬場へと跳んだ
「貴様が今回の試験者か。俺はエリーゼ・フェン・アフェリアだ。いつも使っている武器を出せ。ここでは一定の体力になると魔法により護られ死なない空間だ。気にすることはない」
キリッとした目の美人が試験官らしい
つーか…一人称が俺って……
「蓮=カーボンといいます。よろしくお願いします。…(《天魔の槍ver.5割》《圧縮》)」
というわけで一番使っている天魔の槍をできる限り強化して出す
MPゲージがガリガリと一気に半分削れる
「ほう、魔法槍の使い手か…ならば俺は《魔法直剣ver.MAX》さあ、準備はイイか?先手はやろう。かかってこい」
全長1m位の直剣だ…威力はわからない
しかし、天魔の槍は魔法槍の上位互換なのかな?勘違いされたし…
「では…行かせてもらいます‼」
様子見に槍で全力で突きにいく
「ふんっ、甘いわ‼」
教官は横にそれて紙一重でかわし、魔法直剣を振りかざしてくる
「《ステップ》、らあっ‼《ステップ》」
それをステップすることにより避けて後ろへまわり、槍を叩きつけてステップする
土埃がまうが、元俺が居たところを魔法直剣が通り抜ける
「チッ…少しはやるようだな…」
教官の片目が赤く光り俺が分裂させ、人型にした槍の片割れの方を見た
「そこか‼」
魔法直剣を投擲して槍にぶつかると魔法直剣が破壊され衝撃波がより多くの土埃がまう
「ふん…終わりか…?」
教官は土埃を見つめている
因みに現在、俺は天魔の槍をまわりに薄めて広がらせて気配を殺している
そして、土埃の中からは天魔の槍が放たれる
「へぇ…まだやれるか…」
教官は右手が光ったかと思うと赤いエフェクトを纏いながらあろう事か天魔の槍を殴って相殺した
あんぐりとしてる暇もなく俺は手に纏わせた天魔の槍をさらに圧縮して教官へ不意打ちした
「なんだ、思ったよりも強かったじゃないか……少し面白い闘い方をするみたいだな」
まるで最初から分かってたみたいな顔をしながら俺と目を合わせ不敵に笑いながら俺と教官の腕はクロスした
…そこでまた俺の意識は落ちた
sideエリーゼ
「…まさかこの俺に一発いれるとはな」
俺、【竜殺之狼】ことエリーゼ・フェン・アフェリアは最近やりたい事がないため暇潰し程度にギルドの試験官をしている
そして今日登録した新参者かつ外からの者を相手にした
そいつは新規登録者が先手をやるとよくやる特攻を仕掛けてきた
また同じか…と思いながら避けて終わらせようとすると、最初から予定してるかのごとくステップを使い、俺の背後へまわり土埃をおこした
少しはできるやつかと思いながらも邪魔臭い土埃なんざ関係なく魔力の流れをみる魔力視を使った
しかし、その時鍛錬場にあった反応は4つあった
3つまではわかる、しかし何故俺はうち2つに囲まれているのか理解できなかった
二つのうちのの強力な方の魔力に向かって魔法直剣を投擲した
だが、魔法直剣は一方的に破壊された
さらにそこから槍が投げられたので俺は仕方が無いと思いつつも飛距離が優れた氣拳《赤型》を使い相殺した
そこで弱かった魔力が急に圧縮されたのを感じ、後ろを向くと案の定そいつが槍を纏わせて突撃してきたので迎え撃ってやった
そして俺の拳がまともにそいつに当たる
しかしそいつの拳はクリーンヒットとまではいかないもののある程度のダメージを俺に与えた
そしてそこで気絶した
なかなか素質のある期待できる存在だった
蓮=カーボン…
こいつの名前は憶えておこうか…
1/11 補足、ステップはフェイクです。ふと読み直して、説明を忘れていたと思ったためですm(_ _)m