9話 収穫
まだ亀ではありませぬm(_ _)m
AM10時
ふぅ…気絶しても死に戻りがない限りはフィールドに残されるんだよな…
ここは……どこだ…??
あ、目の前に川があるし跳んできたのか
『ぴーっピーっピーっ‼』
蕾雅が突撃して頭をお腹のところにグリグリしてきた
まるで抗議してるみたいに思える
「わっ⁉…とゴメンな…無茶して…」
蕾雅の頭を撫でながら俺は回復どうしようと悩み、左上にあるゲージをみた
「あれ?回復してる?つーか、レベルアップしてる?」
慌ててステータスを表示した
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PN:蓮=カーボン
性別:男性
種族:天魔
職業:魔法使いlv.32
称号:【共存者】【超越者の弟子】
HP:280/280
MP:5360/5360
SP:280/280
STR:27
INT:535
VIT:27
AGI:58
DEX:270
LUC:235
スキル:《飛行:P》lv.3《天魔の槍:A》lv.3
《治癒(小):A》lv.1《契約:A》lv.2
《召喚:A》lv.2《索敵:P》lv.6
《暗視:P》lv.6
唯一技能:《圧縮》
《分裂》
500P
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まさか……あの落下によって倒したのって全部経験値入るのか…
つまり鳥系は翼を破壊して落下ダメージで狩れる…
崖があり、飛行スキルがあれば追いかけてくる奴らもたおせる…
落下ダメージ恐ろしいっ‼
ん…?MAPのとこにあるフィールドの名前がコンド山じゃない??
えーと…コンド……聖域⁉
え、谷落ちたら聖域てどゆこと?
まあいい、百万歩譲って聖域はいいとしよう
なんでいつの間にやら目の前に光の球があるでせうか?
『か弱き外の住人よ。目が覚めたか?其方は良きパートナーをもったようだの…其方が30分気絶している間、そこの幼き幻獣が護っておったぞ』
光の球が器用に日本語の形になり話しかけてきた
もう驚くことも面倒になってしまったよ
『ここは聖域での、其方が清き者故に招待させてもらった。そして己よりも強き何十もの獣に立ち向かったその勇気と無謀を称え、神獣の卵と……ふむ、人の世は金で物がまわるのだったな。この古代ミスリル貨1枚を授けよう。因みにまだ時期ではないため卵は孵らぬぞ。ではまた会おうかのノシ』
言いたいことだけ言って、渡す物だけ渡して消えていった
つーか、古代ミスリル貨とかなんだよ?
ピピッ…メッセージを受信しました
ん?刀ができたのか?
よし、さっさと帰るか‼
「蕾雅?街へ帰るからとりあえず影に入っておいてくれ」
未だお腹にすりすりしてくる雷雅を持ち上げ影の上に下ろす
〜コンド イデア鍛治〜
「…やっときた…刀…できた…とりあえず…見て…」
ニーナが刀を鞘から取り出して差し出してきた
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銘 深緑魔刀鬼斬丸+2
A 150
M 40
E 風4
S 《一極集中》
耐久値120/120
【最高位鍛治師の弟子】によって弓から作り変えられた刀
王冠と魔弓をインゴットにした後、小鬼王の心核と小鬼亜種の核を核として刃を錬成
長弓は柄と鍔になった
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「おお…弓が刀になった…」
因みにランクはDだ
正直、これでも十分強いと思う
今まで気にしてなかったけど、これ今までの中で1番重く感じる…
STR低いからなぁ…
まあ、持てないことはないけど
「…お代金は…えーと……よし、5000Pね…あ、現金…じゃなくても…いい…」
5000P…だと…
いやまてよ素材がある!
「じゃあ、とりあえず素材からね」
トレード画面を開き、貯めに貯まっていた素材を投入していく
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竜男の皮×12 D
竜男の鱗×8 D
竜男の爪×4 D
竜男の牙×2 C
大熊の肉×5 D
大熊の肝×1 C
大熊の毛皮×5 D
大熊の爪×2 C
大熊の牙×2 C
大鷲の翼×66 D
大鷲の嘴×88 D
大鷲の羽根×22 E
大鷲の爪×10 C
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「ちょ…ちょっと待って‼…ゴメン…とり乱した……。…はっ⁉そんなことより!…何…この量?さすがに…これは受け取りすぎになる…。とりあえず…超過分は…何か欲しいなら…造る…けど…?」
コロコロと表情が変わるニーナさん
ちょっと可愛かったりする…
…あ、そんなことより何か欲しいのか……
雨よけとか上着とかだな…
防具の見た目初期装備だし…
「だったら雨よけになる防寒具が欲しいかな?」
「雨よけ…かつ…防寒具……なら…これはどう?耐暑…かつ…耐寒…雨よけローブ。あと、これでも…足りない…から…これ……20000P」
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名 万能ローブ
色 黒
D 0
S 《暑寒無効》《水除け》
耐久値∞/∞
とても万能なローブ。暑寒無効かつ雨対策がされていて、旅には欠かせない
ただし全て揃っていて、かつ暑寒無効の分、値がかなり張る
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「おおっ!めっちゃくちゃいいじゃんか‼サンキューニーナ!」
「ありがとうございました…また来て…ね?」
早速ローブをきた俺はテンションの高い状態でイデア鍛治をでた
「さてさて、次は北門だな」
〜コンド 北門〜
「せ〜の…うっみっだぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!」
『ピーピピーっ!!!』
蕾雅と共に海に向かって漫画等の定番の行事をする
しかし、その大声に釣られたのか大きな蛇が海面から顔を出した
俺の姿を確認したかと思うと口を膨らませ、水のブレスを吐いてきた
「フィールドってことを忘れてたっ⁉うっ…⁉」
一瞬驚いて、腕をクロスにして顔を庇う
しかし、それが正解だったようだ
いつまでたっても衝撃がこない
「あれ?何故に衝撃がこない?」
恐る恐る目を開くと、蛇が吐いたブレスが先程手に入れたローブに弾かれていた
しかも、ブレスの勢いが強かったのか、もはや水除けどころじゃなくて水を反射している
そしてそのまま反射したブレスは海を縦に斬った
海が斬られることにより跳んできた水をこれまた弾きながら俺は呆然と呟いた…
「…なんじゃこりゃ………なんじゃこりゃあっ!!⁉」