【番外】人気の秘密。
クロイツファンのリア友からのリクエストです。
あとがきにはクロイツからのメッセージが……
誰得なのかは不明です(笑)
タメ口•メタ発言注意!
会話文多めです。
苦手な方はご注意ください。
今まで珍しく黙っていたクロイツさんが、思い出したように口を開いた。
「俺さぁ、結構人気あるんだよね」
「はい?」
「んー……なんかさ、読者さんからの評判が良いんだよ」
「堂々としたメタ発言ですね」
……あぁ、ちなみに今は俺とクロイツさんしか部室にいない。
よって、俺がクロイツさんの自由過ぎる会話にツッコミをいれなければならないのだ。
本当、面倒臭い。
「なんですか、急に」
「いや、ふと思っただけなんだけどね」
そう言って、クロイツさんは机の上の紙を手に取り
静かに読み上げていく。
「『語尾の☆が良い』とか『この性格がツボです』とか、ネットでもリアルでも言われてて」
「……それで?」
「要するに、もうちょっと頑張れば主人公の座狙えるかなって」
「何恐ろしいこと企んでんですか!」
「冗談だって。俺主人公とか死ぬほど興味ないし」
あはは、とクロイツさんは笑う。
でも、『興味ない』というのは少し意外だった。
めちゃくちゃ野心ありそうなのに。
「だってさぁ、上にいけばいくほど面倒事は増えてくじゃん?だったら中間地点ぐらいで頑張る人に『おつかれー』って言ってるぐらいが丁度良いと思うんだよ。野心っていうか、向上心の問題かな」
「……まぁ、そりゃそうですね」
「それはそれとして、禊音」
突如クロイツさんの笑みが、腹黒いものに変わる。
これは、まずい。
「実はこれ、番外編なんだよね。
本編とは全く関係ない」
「はぁ……」
「ならさー」
「大抵のことならなにしても大丈夫だよね」
「え、?」
「だからホラ。いつも応援してくれてる読者さん達が日頃やってみたいと思ってることを代わりにやるとか」
「何、する気ですか」
「例えば、
行事とか朝礼でいちいち話の長い校長を黙らせてみたり
教頭のズラっぽい髪の毛を引っ張ってみたり
5割くらい美化してデザインされたであろう理事長の銅像を壊してみたり?」
「不良か!そんな読者いませんよ」
「いや、多分いると思うよ。
誰だって一回は考えたことあるって」
「……ってことは、クロイツさんは考えたことあるんですね」
「うん」
前言撤回。
やっぱこの人、犯罪者予備軍だ。
俺は思わず、溜息をこぼす。
他の三人が来るまで、あと、少し。
あー、えっと。読者さん?
いつもありがとね。
完全に脇役だったんだけど、あなた方のおかげで出番も増えたし(実話)
本当、感謝してるよー。
これからもよろしくー。
……さて、暇つぶしに幸樹で遊んでこようかな☆
ここまで読んで下さって、ありがとうございましたー!