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他国シリーズ

幽玄の宴~旋律に必要なもの~

作者: ハテナ・ディン

「ユメ~!ユメ~!」


霧が深い谷、そこの頂上で人を呼ぶ声が聞こえる。ここはこの世界の中でも一際辺境で知られる場所だ。当然道は整備されてはいなく石がゴロゴロ転がっている。


「スズさんここにいます~!」


その谷の向こう側からさらにその声に答えるように声が聞こえた。こんな辺境に二人も人がいた事にまずは驚きだ。


「もう、こんな危険な所に一人で来て・・・敵に見つかったらどうするのよ?」

「大丈夫ですよ。それにもう敵は撤退したんですよね。」


ユメと呼ばれた少女の言葉に金色の長い髪の女性…スズと呼ばれた女性は苦笑いをする。彼女達の国は近くの国、開拓人民王国と一ヶ月ほど前に戦争を行っていた。結果は両者痛み分けに終わり、つい一週間前に停戦をしたばかりだった。


「それでも不意打ちが来るかもしれないからこうして偵察に来てるんでしょ。」

「でもこんな霧の中で敵なんか来ませんって。」

「油断は禁物。じゃあ帰りましょうか?」

「はい!」


私達は霧の谷を去る。二人は気付かなかった。霧の中に赤いローブを被った女性と忍びの格好をした男、さらに金色の魔剣を持った男がいた事に・・・・


--------------------------------------------------------------


「大統領、ただいま帰りました。」

「おかえりなさい。何か変わった事は無かったか?」


国に帰り、城に戻ると緑色の鎧を着た凛凛しい顔の女性が部屋で待っていた。


「ただいまです。ヒナ・サキル大統領。」

「ユメもおかえり。二人ともそんな大統領だなんて・・・昔のようにヒナと呼んでくれ。」

「いえ我が国の大統領を呼び捨てするわけには・・・」

「は~いヒナ!」


二人は反応は全く正反対だがヒナの言葉を返す。この旋律合衆国はたくさんの部族が集まってできた国だ。そしてこの国は国民の投票によって代々国を統治する者。すなわち大統領が決定される。そしてその初代大統領に選出されたのがこの女性、ヒナ・サキルだ。


「でもヒナはすごいよね~!私達と同じ年で大統領に選ばれるんだもん。」

「そんな事はない。私はただ戦ってただけだから・・・」

「それでこの国を守ったんですからやっぱりすごいですよ。謙遜しないで胸を張って下さい。」


スズの言葉にヒナは顔を赤くしながら照れる。こういうギャップも彼女が民に慕われる理由の一つにもなっているのだが・・・彼女はこの事を知らないだろう。


「じゃあ仕事も終わったし、私は少し外に出てくるね~」

「いってらっしゃい。」

「怪しい人に着いて行ったらダメですよ?」


そしてユメは城の外へと出て行った。城の外では様々な部族の人がいて活気に溢れていた。


「全くスズは心配性だよね。私ももう子供じゃないんだから・・・」


私は街の外を見る。そういえば私、一人で街の外に出た事無いなぁ・・・

足が城の外へと向かう。今まで私は任務以外では城の外に出た事は無かった。それに任務はいつも親友であるスズと一緒だったから一人なんて一回も無い。

気づけば私は城の外へと出てしまっていた。


「うわ~暗いなぁ・・・」


ユメは一人で霧の深い崖を歩いていく。この霧は地域特有のもので前の戦争では霧が国の場所を隠してくれたり、奇襲を仕掛ける事ができたりとかなり役に立ってくれた。


カサッ


草の擦れる音がする。それを聞いてユメはビクッっと体が震えた。この場所は人がほとんど来ない代わりにモンスターがたくさんいる。そしてそのモンスターは皆上級兵士にも匹敵するモノばかりなのだ。


心臓がドキドキと早鐘する。そして草むらから出てきたのは・・・?


「やっと出られた・・・全く霧濃すぎだろ。んっ?そこに誰かいるのか?」

「・・・ディン副隊長?」



草むらから出てきたのは昔いた部隊でお世話になった無限の軌道部隊副隊長、ハテナ・ディンだった。ヤオヨロズが滅亡してから行方不明と聞かされてたが…


「生きてたんですか・・・」

「その声はユメ・プラーか?久しぶりだなぁ。ヤオヨロズ滅亡以来か?」


ディンは笑いながらユメに近づく。ユメはモンスターかと思ったので正体がディンだと分かって脱力してしまった。


「どうしたんだ?まぁいい。近くの国に案内してくれないか?道に迷って困っていたんだ。」

「えっ・・・?」


ちなみに旋律合衆国では国の場所を知らない者に教える事は禁止されていた。それは国の場所が知られて攻撃されるのを防ぐ為であった。でも・・・この人は知り合いだし・・・良いよね?


「分かりました。じゃあ着いてきて下さい。」

「助かるよ。」


そしてユメとディンは谷を下る。そして途端に霧が晴れたかと思うと大きな国が見えてきた。


「これが旋律合衆国か・・・」

「えっ?何か言いました?」

「いや何も言ってない。」


ユメは首を傾げる。ディンは少し居づらそうな表情をしながらも顔を背けた。


「じゃあ入りましょうか。」

「そうだな。」


ユメとディンは入国した時、黒い影が何人も一緒に国に入って行ったのを見たのは森の木に止まっていたカラスだけだった・・・・


-----------------------------------------------------------------------


「ここは良い国だな~」

「そうですね。活気もありますし私の誇れる街です。」

「誇れる街・・・か。だがその誇れる街も力が無いと全て消え去るんだよ・・・」


ディンは小さくそう呟いたがユメには聞こえなかった。その瞬間爆発が起こったからだ。


「な、何!?」

「始まったか。」


二人は爆発が起こった場所へ向かう。そこには黒いフードを被った武装した人間達と旋律合衆国の兵が戦っている光景だった。


「ど、どこから入ってきたんですか!?こんな人達門番が通すはずないのに!!」

「そりゃあ誰かが手引きしたんだろ。」

「誰がって誰が・・・」


ここでハッ!とユメは考える。最後に門を通ったのは誰だ?そしてそれが出来たのは?まさか・・・・


「やっと気づいたか。」


ディンは私の表情を見ると背中から金色の魔剣、レクイエムを出す。そこで完全にユメは悟ってしまった。私は・・・・


「ハメられた・・・・」

「悪いがお前には死んでもらう。」


そしてディンはユメに向かって行った。ディンはレクイエムを振り回し、そしてユメに振り下ろそうとしたがそこで邪魔が入った。槍がディンに向かって飛んできたのだ。


「チッ!」

「ユメ!大丈夫!?」


見るとスズがこちらに向かって走ってきていた。だがユメは自分のせいで敵を街の中にいれたショックでスズの声に答える事ができない。


「ユメに何をしたの!?」

「いや、むしろ礼を言っただけだ。コイツのおかげで街の中に入れたからな。」

「ユメが!?」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」

「ユメ・・・あなたはここで絶対殺します。覚悟しなさい。」

「お前に出来るかな?」


二人は互いの武器を構える。先に仕掛けたのはスズだった。スズは自慢の槍を前に出し、高速の突きを浴びせる。ディンはそれをギリギリで避けるがスズは次から次へと槍の嵐を浴びせる。しかしディンはそれを全て避け切った。


「はぁっ・・・はぁっ・・・」

「こんなものか。・・・弱すぎる。」

「!?・・・グッ!ァッ・・・・」


ディンは息を整える為に一度下がったスズの隙をついて一気にレクイエムを振った。それをスズは間一髪避けるがそこをいつの間にか後ろに回っていたディンに首に手刀を入れる。

スズは声も無く倒れた。それをディンは優しく床に寝かせる。


「お前は何をしている?」

「・・・お前がこの国の国王か。」


ユメが前を見る。そこには無表情のヒナがいた。だがユメには分かった。あれはヒナが怒った時の顔だ。それもかなり怒った時の。


「お前は何をしていると聞いているんだ。」

「街を破壊している。」

「そうか。なら・・・・死ね。」


そこでヒナの姿は消えた。ディンは後ろの何も無い所にレクイエムを盾のようにして掲げる。


「グッ!?」


すると鈍い音をしてディンが吹き飛んだ。そしてそこにはヒナが・・・・いやまた消えた。


「ガッ!?」


そして今度は確実にヒットしてディンは地面に叩きつけられた・・・がすぐに起き上がる。


「チッ…クソがっ・・・ふざけんじゃねぇ!!」


ディンはレクイエムを振りかざしてヒナに向かって走る。だがその時にはもうヒナはディンの目の前にはいなかった。ディンが気づいた時にはもうヒナは目の前にいた。槍が首に迫る。


「スズとユメを傷つけた報いを受けろ。」

「待って。待たないと・・・この子が死ぬよ?」


槍がディンの首寸前で止まる。ヒナが振り向くとユメの首筋に剣が向けられていた。少し剣を引いただけでユメはその命を散らすだろう。

そのそばには・・・赤いローブの女性がいた。


「お前は誰だ?」

「私はアヤ・ティーチ。そこの男のお手伝いさんって感じね。」

「卑怯者が・・・・」

「アヤ・・・余計な事を・・・」

「ディンは少し頭を冷やしなさい。私達が何のためにここに来たか忘れたの?」


ディンが黙る。そしてそのまま無言でヒナに手のひらを向けた。


「エンペラーマインド。」

「グァッ!?」


最上級呪文がヒナを直撃する。さすがのヒナもたまらず地面に倒れた。


「ヒナ!?なんで避けないの!?」

「あなたがいるからよ。」


私は隣で剣を当てている女性を睨みつける。確かアヤとかいったか。


「あなたを人質にしてるからあの子はこっちに攻撃出来ないしこちらの攻撃も避けられないってわけ。」


そんな・・・じゃあ私のせいでヒナは・・・


「ブレイクハート!」

「ガッ!?」


私の前で何度もヒナがディンの魔法でなぶられる。いかにヒナほどの実力者といえど攻撃を避けなければ勝つ事などできるわけがない。そしてヒナはとうとうその場に倒れ伏した。


「これで終わりだ。」


ディンは手の平をヒナに向ける。そして呟き始めた。


「ブレイクハー・・・」

「ダメェ!?」

「っ!?」


ディンはその殺気の多さに思わず振り向いた。殺気が出ている場所は・・・アヤの隣にいたユメからだった。剣を当てていたアヤもあまりにも強烈な殺気をいきなり浴びせられて絶句する。


「何この殺気・・・」

「アヤ、ソイツから離れろ。じゃないと・・・死ぬぞ?」


アヤはディンの言葉を聞いて即座にユメから離れる。それほどまでにユメから出ている殺気は凄まじかった。


「ペ、ペケサ!あの子の相手を頼んだわよ!?」

「分かった。覚悟しグフェッ!?」


うわずったアヤの声に反応した忍び服の男がユメに立ち向かうがユメは腕の一振りでペケサを吹き飛ばした。ペケサは瓦礫に叩きつけられて動かなくなる。


「嘘・・・」


アヤは呆然となった。ペケサはディンよりも弱いとはいえそれでもそこら辺の国の隊長よりかは断然強い。それが腕の一振りで負けるなんて・・・


「強いな。だがまだ足りない。国を守るにはまだ・・・」

「私の親友をこれ以上傷つけないで!!」


フワッと風が吹いたかと二人の戦士が激突した。ディンのレクイエムとユメのいつの間にか持っていた風の槍、ラグナロクがぶつかる。

周りの兵士達は何が起こったか分からず戦闘を中断してオロオロする。なにせ武器が当たる音はしているが姿が確認できないのだ。つまりそれほど二人の動きは速かった。


「あれが本当にさっきの女の子?」

「いや~驚きだ。まさかこんな辺境の国に副隊長とまともにやりあえる人が二人もいるなんて思いませんでしたよ。」


アヤの言葉を瓦礫から復活したペケサが返す。そこでこう着していた流れがふと変わった。ディンの背後をユメがとったのだ。


「ハッ!」

「チィッ・・・」

「エンペラーマインド!!」


ユメは風の如き速さで槍を突きだす。それをディンはかするもなんとか避けた。だがその反動で体勢が崩れる。そこで思いっきりの魔力を込めてユメは最上級魔法をディンに叩きこんだ。


「グアアァアアァア!?!?」


ディンの断末魔が響く。そしてディンは地面に叩きつけられ、そのまま動かなくなった。ユメは静かに地面に下りる。


「おいおいマジかよ。」

「・・・・・・・」


ペケサが驚愕の表情で目を見開く。アヤは黙ったまま動かないディンをジッと見る。その頃、戦いをしていた本人であるユメは安堵感で一杯だった。


「勝った・・・」


あのディン副隊長に勝った。黒衣シャドゥ・僧侶プリステルと呼ばれたあのディン副隊長に・・・これでこの戦いは終わる。しかしこのユメの考えは次の声により無に帰す事となった。


「まだだ…」

「えっ?」


ユメはディンの方を振り向く。だが彼はいまだ倒れていた。気のせいか…


「まだだ…まだだ…足りない…まだ足りないんだよ!!エンペラーマインド!!」

「キャアッ!?」


ディンは手をかざすと無防備なユメの背中にエンペラーマインドを叩きこんだ。ノーガードの背中に強烈な衝撃でユメの体は吹き飛ばされる。


「ど、どうして・・・・?」

「忘れたか?オレの魔剣、レクイエムは自身の魔力耐性を上げる。まぁもうちょっと魔力を込めて撃たれてたら危なかったがな。」

「そ…んな・・・」

「お前が何で負けたか分かるか?力が無いからだ。」


ディンの言葉が途切れ途切れの意識を持つユメに振りかかる。体ももう動きそうにない。


「力・・・?」

「そうだ。どんなに街が活気づいていても。どんなに民が集まっていようとも。そしてどんなに誇りがあっても。力が無ければ何も守れない。それが今の時代だ。」

「そんな・・・こと・・・」

「ある。そうじゃなければなぜ街は破壊されている?なぜお前の親友は気絶している?そしてなぜお前は倒れているんだ?」

「・・・・・」


私の目から涙が溢れる。ディン副隊長の言葉は否定したいけど今の私には言い返せる力もない。


「オレの言葉を否定したければ…強くなれ。オレを倒せるぐらいに。美しい旋律を奏でるのは…良い人と良い楽器と、そしてそれに準ずる技術が必要だ。」


ユメの意識は闇へと沈む。それがユメがディンから聞いた最後の言葉となった。ディンはユメが気絶したのを確認すると国の出口へと向かう。


「ペケサ撤退だ。」

「えっ?この国を滅ぼすんじゃなかったんですか?」

「予定変更だ。この国は利用価値があると国に報告する。」

「待ちなさい。この国はいずれ私達に危険を及ぼすわよ?それでもいいの?」

「それなら今度こそ全力で叩きつぶすまでだ。」


アヤはディンの言葉を聞くとため息を吐く。そして諦めたのかディンの後をついていった。


「うぅ…あ、あなた達何者ですか。」


近くからうめき声が上がる。どうやらスズが気がついたようだ。ディンはスズの方を向く。


「ユメに伝えろ。今日は見逃してやる。だが次は確実に潰す。それが嫌なら…美しい旋律を奏でれるようになれ。」

「はっ?」

「それだけだ。」


ディンはそれだけを言うとペケサとアヤ、そして武装した人間達とともに風のように消えた。ヒナとユメが目覚めたのはそれから数時間後だった。


----------------------------------------------------------------------


「しかしまた派手にやられましたね~ディンさん。」


霧の中をディンとペケサ、そしてアヤは行軍していく。ペケサがからかうようにディンに話しかけてきた。


「ほっとけ。お前なんかわざと一撃でやられただろうが。しかも念入りに気絶したふりなんかしやがって。」

「いや気絶はふりでしたけどあの一撃はマジでしたよ?まさかあそこまで吹き飛ばされるとは思いませんでした。」

「そんな危険人物をディンは見逃したんだけどね。しかも命令違反だし。」

「だからそれは謝っただろ?それに利用できる国は多い方が良い。」


アヤはディンが命令違反したのが余程気に入らんかったらしくさっきから機嫌が悪い。


「それよりあのユメって子は何なんですか?急に強烈な殺気を放ったかと思ったらさっきとは比べ物にならないぐらい能力上がってますし、ディンさんと互角以上に戦ってますし。」

「さぁな。とりあえずあの国の今後の動向が見ものだな。」

「全く敵にアドバイスまでして・・・しかもディン。あなたあのヒナとかいうヤツに手加減したでしょ。」

「やっぱりばれてたか?」

「当たり前よ。エンペラーマインドなんて最初と最後しか使ってないし・・・」

「まぁあの国の旋律が聞きたくなったんだよ。」


数年後、旋律合衆国は停戦した開拓人民王国に突如攻め込まれるも圧倒的な力で撃退する。そして勝利が決まったその国では必ず美しい旋律が流れたと言われている。

これはEGOにしかない歴史資料室の闇の歴史。これがなぜEGOの歴史資料室の中にあるのかは分からないがこの戦いで旋律国が大いに発展したのは間違いないだろう。


余談だが、あの後ディンを探しに行ったユメだがとうとうその姿は確認できなかったという。はてさて彼はどこに行ったのだろうか?


「あ、ディンは命令違反したから給料半分ね。」

「ちょっ・・・チェリーに殺されるぅ!?」


国王に給料カットされていた。

 

                                    完

さて今回のテーマは少し真面目にしました。テーマは「守る為に必要な力」です。


何事にも力は必要。知力・腕力・行動力・集中力・・・

みなさんも夢を叶えるため、そして守る為の力を得られる事を心から祈ります。

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