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「主も、面白いな。」
「怠惰か。私になんの用?」
「あの娘を殺そうとしてたのに、彼女が窓から飛び降りたら、『大丈夫? 怪我してない?』なんて聞くんだから」
「ちっ、
殺そうとしてたなんて言い方しないで、私はあの海賊共とは違うもの。
それに、私は別に面白いことなんてしてないわ。
窓から落ちた人がいたら、心配するなんて当たり前でしょう。
『家族』だろうとそうでなかろうと関係なくね」
「へへ、そういう考えを世間じゃ『変わってる』って言うんだぜ。
まぁ、でも安心しな。
主が心配しなくても、彼女は生き続けるさ」
「貴方、彼女のどのぐらい一緒にいたのよ」
「さぁ、記憶に無いな。」
「・・・あっそ、
そろそろ持ち場に戻りなさい。
新しい家族を迎え入れる準備をなさい」
「へいへい、
んじゃ、また。アリエを待つか。」
怠惰のスケルトンがティティーの部屋を出る時、彼は最後にこう呟いた
「ま、俺が戻らなくたって。戻るさ。何もかもが・・・な。」