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どうやら乙女ゲームのヒロインになったようです

タイトル未定

世の中がつまらない?刺激が欲しい?

言っておくけどね、平凡以上に素晴らしいものはないんだから!


ほんの少しだけ特殊な私は、それ以外平々凡々な一般庶民。

恋とバイトと勉強を夢見るぴかぴかの高校一年生!

特殊と言っても大したものではなく、簡単に言ってしまえば前世の記憶があるくらい。

しかし前世と言っても今と同じ一般庶民で、出社中に駅の階段から落ちて、一週間のこん睡状態の上に死んでしまったと言う、何とも哀れな人生だった。

新しく生まれ変わった今では、前世の記憶を使ったために幼いころは神童とか何とか言われたけど、あまりの持てはやされ加減に心底ウンザリし、「何かが私から出て行った」みたいな事を言ってあっさりと平凡な女児に成り変わった。

あの時の大人たちの顔ったら可笑しくって、今でも時々夢に見ては爆笑して飛び起きる。


というわけで、私は今日から在り来たりな女子高生!

有り触れた一般生徒A!ああ、素晴らしい人生!

緊張に強張る一年生の群れに混ざる、ニヤニヤとした私はさぞかし妖しいだろうけれど、私は決心したのだ。

二度目の高校、エンジョイしようじゃないの!


まずは部活だなぁと思い、入学式の時に貰った資料の中の部活紹介を見た。

美術部、剣道部、茶道部、野球部マネ、サッカーマネ…。色々ある。

マネージャーか。これぞ青春!うんうん良いね!

美術も好きだけど…。茶道も良いね。日本人女性は茶道と華道よね!

まじまじと見つめながら教室へ向かう途中、私は何かにぶつかり「きゃ!」と可愛らしい声を上げた。

本当は「どわっ」とか「んぎゃっ」でも良いんだけど、女の人って案外咄嗟的だとこういう可愛い声が出るものなのよね。

反動で倒れゆく中、私はふとそう思った。これは転倒コースですね。

たった数秒の中で此処まで思考が廻るんだから、人間の脳って恐ろしい。

痛みを覚悟した時、ぐいっと腕を掴まれた。


「…!」

「悪い、大丈夫?」

「え、あ。はい」


大きな掌が私の腕を掴み、余りの力強さに呆けてしまった。

そのまま体制を直し立つと、私とぶつかった相手らしい彼は「なんとなくて良かった」と言った。


「あ、資料ぶちまけちった」

「平気。気にしないで」


散った資料を拾おうと彼は腰をかがめた。

空いた胸元からはネックレスが見え、そこから彼の目鼻立ちの美しさに気づく。

胸元には新人歓迎の造花が飾られ、彼が同じ新入生だと私に教えた。


「はい、どうぞ」

「ふふっ。ありがとう」


耳元にはピアスが光り、染めているのか髪の毛は不自然な茶色。

けれどそれは短髪で清潔感があり、パッと見は不良なのに、口から洩れた丁寧な言葉に私はつい笑ってしまった。

彼は首を傾げ「何が面白いの?」と私に尋ねた。


「えーと、優しい不良さんだなぁって思って」


彼は目を見開くと眉根を寄せ、少しだけ拗ねたような表情をした。


「オレ、不良じゃねーよ」

「え?でもピアスしてるし茶髪だし…」

「個性を出した結果」


出し方を間違えているぞ。

彼は苦笑し頭を掻く。青いピアスがきらりと光った。


「深見翔。お前は?」

「私は羽島翠。よろしくね!」

「スイ?良い名前」


翔はニコリと笑い「オレC組なんだ」と言った。


「私B組だよ。お隣だね」

「近い。今度遊びに行くよ」


あ、社交辞令。咄嗟に思った。


「うん。私も遊びに行くよ」


そう言った時だった。

シャララーン!

軽やかな音色が頭に鳴り響いた。

お、お!?何だ、何だ!?突然聞こえた幻聴に、私は振り向いた。

そこには新入生が居るくらいで、何もおかしいものは見えない。

何だったんだ、今の…。


「もうそろそろ鐘が鳴るな。教室に行こうか」

「うん…」

「スイは危なっかしいみたいだから、ちゃんと前を見て歩くんだぞ」


翔はニコッと笑い、私の頭を一撫でしC組へ入って行った。

…随分馴れ馴れしいな。

シャララーン!

おおっつ!また聞こえた不思議な音!とうとう私は可笑しくなったのだろうか…。

フラフラと席に近寄った時だった。


「大丈夫か?」


隣の席から声を掛けられ、視線を向けると眼鏡をかけた男子生徒が心配そうにこちらを見ていた。

大丈夫。ちょっとおかしな音が聞こえちまってよ。うひひっ。…言えるか!


「平気。ちょっと疲れたみたい」

「そうか。酷いようなら言うんだぞ」

「どうも有難う」


うう、眼鏡君の優しさが身にしみる!

それにしても翔と言いこの眼鏡君と言い、知り合う男子は皆外見が良い。

黒い髪は無造作に流され、黒ぶちの眼鏡が知的に魅せる。

切れ長の瞳は涼しげで、つい数か月前まで中学生だったなんて思えないほどだ。

それにしても何か見た事あるぞ…。


「…。もしかして新入生代表?」

「ああ…。確かに壇上に上がった」


うっげー!主席トップ!?まぁ確かに解けない問題ではなかったけど。

しかしそれは前世のインチキがあったからで、正常な人ならばそこそこ難しいものだったはず。

主席かぁ。凄い。素直に感心する。


「緊張した?」

「少しな」

「だろうね」


小さく笑うと、眼鏡君はつられて笑った。


「俺は長谷川秀一。名前は?」

「羽島翠。お隣同士よろしくねー」


「ああ、よろしく」そして柔らかい笑顔。

無表情な時はクールだからか少しだけ怖いけど、笑うと一気に年相応に見えた。

私は口元に手を当て、秀一に向かって小さく囁いた。


「もし苦手な授業で当てられたら、こっそり教えてね」

「じゃあ俺もそうなった時はよろしく」


「えっ。ムリだよ!新入生代表に?」大げさにのけ反り手を振ると、秀一は「ははっ」と声を出して笑った。

あ、かわいい。

シャララーン!

ひぃぃい!どうしたんだ私の脳みそ!


「どうした?具合悪くなったのか?」

「はは…。いや…。うん…」


頭を抱え込んだ私に、秀一は少しだけ戸惑ったように尋ねる。

もう本当にどうしたと言うのか。

入学した瞬間、先が思いやられる。


「保健室行くか?」

「うん、そうするよ…」

「一緒に行こう」

「ううん大丈夫。長谷川君は先生に言っといてくれるかな?」


秀一は「分かった」と言うと「羽島」と私の名前を呼んだ。


「俺のことは秀一で良い」


どこか頬を赤らめる秀一を見て、私は青春だなぁとおばさん臭い事を考えた。

いや実際におばちゃん何だけどね!


「じゃあ私のこと翠って呼んでね」


満面の笑みを向けたかったが、出た笑顔は頼りないヘニャっとした笑顔だった。

「ああ…」秀一の声は低く心地よいもので、その声を聞きながら私は教室を出た。

シャララーン!

もう何も言えない。


ふらふらと歩く廊下には誰も居らず、私はおぼろげに覚えた校舎の地図を思い出しながら保健室を目指した。

今日は入学式の後話を聞くくらいだから、もしかしたらこのまま早退できるかもしれない。

いっぱい寝たらすぐ良くなる。

一年クラスがある三階から階段を使い降りている途中、頭上にある窓に視線を向けた。

青い空が広がっていて、白い雲がポツンと浮かびゆっくりと流れている。

ぼんやりと眺めていると気分が良くなった気がして、再び歩き出した時だった。

つるっと滑り、体は支えられることなく落下した。


凄いスピードで断片的な光景が流れていく。

それは現世と前世が混じり合い、どれが“現実”でどれが“私”なのか混乱させる。

その中に私が死んだ時のシーンがあった。

地面が一瞬にして眼下に迫り、強い衝撃と共に暗転する。

ああ、また私死んじゃうの?恐怖で身がすくんだ。


「きゃぁあ!」


地面が迫った時だった。

何かに包まれる。柔らかで、でも弾力があって暖かなものに。

背に回される何かは直ぐに解かれるが、恐怖から気が動転した私は、私を包む何かを咄嗟に抱きしめた。

解かれたはずの何かは、ゆっくりと再び私の背に回る。


「はっ、はっ。うう…」


階段から落ち目覚めることが無かったあの時、私は自分の頭上で家族を見ていた。

大好きな家族が泣き崩れていた。

よく喧嘩して私を泣かした兄も、涙で顔をグチャグチャにして私の名前を呼ぶのだ。

何かを伝えたいと思ってもどうすることもできず、眠りこんだままの一週間後、私はフッと自分から解き放たれた。

死ぬことの悲しさ、辛さを私は知っている。

それから助けたこの暖かなものに、私は縋り泣きついた。


「落ち着いて…。もう平気だから」


耳元で囁かれた声は非常に落ち着いていて、乱れた私の心を落ち着かせる。


「そう。そのままゆっくり呼吸して。そう…」


すー、はぁ…。

シトラスの爽やかな香りが体を満たす気がした。

…シトラス?


「もう大丈夫かな?」


顔を上げた私は目を見開いた。

柔らかな金髪が日に当たり輝き、澄んだ青い瞳は優しげに細められている。

堀が深いその顔は非常に端正で、頬は陶器のように滑らかだ。

テレビや雑誌の中にいそうな人物と密着している現実に、私は慌てふためいた。


「ごめんなさい!どこも怪我してませんか?」

「それ僕のセリフじゃない?」

「いえいえ!支えた時に捻挫とか、打撲とか、骨折とか」

「あはは、そこまで柔じゃないよ!」


確かに広い胸元は堅く、男らしい弾力をしていた。

脱いだら筋肉とか凄いんだろうな。今流行の細マッチョか!

想像して一人赤面した。


「顔真っ赤」

「うう」


私を救ってくれた力強い腕が離れていく。

どこか寂しい気がしたけれど、私は気付かない振りをして少しだけ体を離した。


「どこかに向ってたの?」

「はい。保健室に」

「下手したら病院に行くとこだったね」


おどけて笑うが私は笑えなかった。

目前の彼は「…ごめん」と謝ると、私の頭をポンポンと軽く撫でる。

今日で二回目だ。なんだ、私の頭は叩きやすいのか?


「連れてくよ。途中でまた落ちられたら困るしね」

「お手数おかけします」


横に立つ彼は「本当だよ」と笑う。

その笑顔は美しく、近寄りがたく感じてしまうが、どこか優しい雰囲気に胸が暖まった。


「もしかして先輩ですか?」

「うん。君は新入生?」

「はい。でも今日お休みじゃ…?」

「ちょっとした野暮用だよ」


たわいない会話をしながら二人保健室に向かう。


「ここが保健室。…あれ、保険医が居ないみたい」

「本当ですね」

「すぐ戻って来ると思うけど。ベッドで寝てな」

「はい」


いそいそとベッドに潜ると、先輩は私に近づき「名前は?」と唐突に尋ねた。


「羽島翠です」

「ふーん。僕は袴谷慶人。二年。これから気を付けるんだよ」


「はい」と返事を返しても、あの不思議な音色は聞こえない。

少しだけ安心して「袴谷先輩」と呼びとめた。


「本当にありがとうございました」

「…ケイトで良いよ。スイ」


シャララーン!

――――もうどうにでもなれだ…。

私は気付かれぬよう浮かべた精いっぱいの笑顔で、慶人先輩を見送る。

慶人先輩は右手を上げ去って行った。

私は再びベッドに倒れ込み、枕に顔を埋める。


不思議な音は誰かと出会うと鳴るようだ。

今のところは見かけが不良の翔、知的眼鏡の秀一、優しい先輩の慶人先輩。

どれも見目麗しい殿方ばかりだ。

何だろう、私のイケメンセンサーが反応しているのか?

しかし私にとっては彼等は子供。前世と現世の年齢を合わせたら私の年齢は…、げふんげふん。

ああ、寝てしまおう。先生、最近幻聴が。疲れから来てるものでしょう。

一人脳内お医者さんごっこをしながら、私は眠りに着いた。


「羽島さん、羽島さん。起きてください」

「は、はひ」


寝ぼけ眼で発した声は、随分と抜けたものになってしまった。

目をこすり顔を上げると、そこには私の担任が立っていた。

確か名前は…、渡瀬。そう、渡瀬先生だ。

随分と噛みそうな名前だと思い、覚えていたのだ。


「長谷川君から聞きました。具合が悪いって」

「はい。でも大分良くなりました」

「それは良かったです。少し疲れちゃったのかな」

「はは…」


渡瀬先生は確か教師二年目。

初めての担任だと初めて会った時に言っていた。

だからこうも一人の生徒に親身に優しくなってくれるのだ。

良い先生に当たってよかったと、私は心底思った。


「クラス戻れますか?プリントとか渡したいんだけど」

「大丈夫です」

「無理なら持って来ますよ?」


「先生、暇なんです」おどけた様に先生は言う。

その様子がとても可愛く見えて、私は小さく吹き出した。


「先生、とてもお優しいんですね」

「え?そうですか?」

「はい。先生が担任で良かったと、今凄く思いました」


シャララーン!

あ。


「…先生も羽島さんのような生徒を持てて、凄く幸せだ」


高い身長、優しい顔つきと広い肩幅。しかし笑った顔は心穏やかになるような可愛らしさがある。

これはきっと直ぐに人気者になるな。私はそう確信した。


「教室に行ったら、職員室に寄ってもらって良い?職員室にプリントがあるんだ」

「分かりました」

「じゃあ先生は用意してるから。また後で」


寝ていて乱れていたのか、私の前髪をスッと撫でるように先生は手を這わすと、にこりと微笑み保健室から出て行った。

先生からも聞こえたしゃららーん。

これは一体何なのしゃららーん!?

先生を待たす訳にはいかないと、ベッドから下りようとした時にガラリと扉が開く音がした。

ベッドの周りはカーテンで覆われているので、保健室内が見えない。

保険医が戻って来たのかと思いカーテンを開けた先には、一人の男性が立っていた。

黒い髪は少しだけうねり、目元のほくろが色気を倍増させる。

艶やかなホストのような雰囲気に似合わず白衣を着ていて、気だるげにポケットに手を突っ込んでいる。


「あー。…誰?」


貴方こそ誰ですか!

白衣から連想するに、きっと理科の先生だ。そうに違いない。


「今日入学した羽島って言います」

「何してんの?」

「(お前に言われたくねーよ)具合が悪くて寝てました」

「あっそ。もう大丈夫なの?」


男は保健室にある机に腰をかけると、煙草を取り出し吸いだした。


「ちょっと!此処を何処だと思ってんですか!」

「保健室」

「…!!」


煙草を支える指は細いながらも節くれだっていて、覘く手首にはチェーンのシルバーアクセサリーが付けられていた。

窓に向かって男は白い息を吐き出し、私がここに居ないかのように煙草を吸い続ける。


「保険医が戻って来て貴方を見たら、何て言うか」

「俺がその保険医」

「な」


何言っちゃってんのコイツ。言葉が出ない。

このちゃらんぽらんの泣きぼくろが、保険医?

私は頭を抱えてため息をついた。


「はぁ…、まぁ良いや」

「良いの?」

「かっこ、どうでも」

「ああ、どうでも良いのか」


クツクツと男は笑う。ああ、いやらしい!

言動全てがいやらしい!


「羽島って面白い。また来いよ。待ってる」


シャララーン!

ああ分かったぞ、この音。


「やだ。来ない。襲われたくないし」

「襲ってほしいのか?じゃあ期待に答えなきゃな」


私はササッと扉に前に移動し、保険医に振り返る。


「変態!」

「変態じゃない。高藤聡也だ。またね、翠チャン」


シャララーン!

ああ、また音が!それにわざとらしい言い方!

保険医は手に持った入室届をヒラヒラと揺らす。

名前の欄には私の名前が書かれているようだ。達筆なその字を見た限り、きっと渡瀬先生が書いたのだ。

有難い。けれど今は有難迷惑だった。

保健室を飛び出し、これから三年間、一生保健室に行かないと誓った。

その誓いも後に無駄になることを、この時の私は知らない。


しゃららーん。

その音が成る時のことを思い出す。

誰かと出会った時、誰かと話し、相手が笑った時。

後者を詳しく言うと、高感度が上がった時。すなわち親密になった時。

音が鳴った人は全てこの学校の人気者。

翔と話していた時、可愛らしい女の子たちが、幾人もちらちらと翔を見ていた。

秀一は学年トップで、同学年たちの期待と尊敬を一身に受けている。

慶人先輩は言わずもがな美しい外見を持っていて、きっと誰かに聞けば、彼の伝説が聞けるだろう。

渡瀬先生は柔和な外観と性格で、半年もしない内に、先生に本気で恋をする生徒が出るに違いない。

高藤は放っておく。

――――ああ、私の特殊に一つ追加か?


「スイ!」


翔が前から走って来た。

私は右手を微かに上げ手を振った。


「どうしたの?」

「渡瀬から保健室に行ったって聞いて」

「ああ…。もう大丈夫。ごめんね心配掛けて。ありがとう」


「そのためにわざわざ?」と聞くと「良いだろ、別に」とぶっきら棒に言った。

すでに新入生はまばらで大体が帰宅している。

残っているのは中学時代からの友人同士で、話に花を咲かせているような生徒だけだった。

その中たった一人、翔は私を待っていたと言うのだろうか。


「ねぇ翔。アドレス交換しようよ」

「えっ」

「今度遊びに行こう」


シャララーン!


「おう!」


翔は嬉しそうに笑って頷いた。


ああ、これは絶対そう。

シャララーンは、異性との親密度が上がった時になるのだ。

平凡を望む私はどうやら安っちい乙女ゲームの主人公になったらしい。

そう痛感したのは、勉強した時や雑誌を読んだ時にチャララーンという、違う音が聞こえた時。

ああ、この音は私のスキルが上がったのだと、何故か察した。


これからの三年間が恐ろしい。

美味しいケーキを翔と食べながら、笑顔で「美味しいね」と言ったら、シャララーン!が聞こえた。

おおい!軽いな、翔!

何も知らない翔は、頬を染めながら「ああ、うまい」と言った。







羽島翠 はしますい

前世の記憶を持つ女子高生。だからと言って特に何もできない。

何処にでもいる平凡な少女だが、特定の人と親密度が上がるとシャララーン!という鐘の音が脳内に鳴り響く。

スキルアップした時はチャララーン!

三年間で人生が決まるという、何とも可哀そうな女の子。


深見翔 ふかみしょう

不良の外見をした少年。廊下でゴッツン、典型的な出会いをした。

身長は174程。これからまだまだ伸びる。


長谷川秀一 はせがわしゅういち

翠の席の隣。新入生代表をしたツワモノでクールな眼鏡君。

何だかんだで翠の知識の深さに気づく。

身長178ほどで、まだまだ伸びるよ!


袴谷慶人 はかまたにけいと

外人とのハーフで金髪碧眼。身長は180ほど。

階段から落ちた翠を助けた恩人。それ以来翠に懐かれる。

隠れマッチョ。


渡瀬晴海 わたせはるみ

翠の担任。優しげな外見と性格で人気者。

担当教科は古文。愛称はるみん。


高藤聡也 たかとうそうや

乱れまくった保険医。高藤プラス保健室イコールいやらしいが成り立つ。

泣きぼくろがチャームポイント。いやらしい。

白衣を身につけている。いやらしい。

煙草を愛吸。いやらしい。



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