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悪役令嬢アーリッサ PICKUP 下僕達1

作者: PAM☆

隣国の王子達が下僕になる箇所です。切り取っただけの物です。

++++ 戦いと力8-5ブラムスと戦地 +


8-5  黄色の外部魔力

暗い地下に並んだのドアの一つ。部屋の奥がいわゆる大部屋の牢です。入るなり急に騒ぎ出しました。ただでさえ荒れ狂って五月蠅く喚いていた者達が、宝物のように美しい聖女服のアーリッサを見て、更に卑猥な叫びを浴びせ騒ぎ立てる。普通の令嬢ならひるむべきところだが、平素魔獣と対している魔獣殺しアーリッサは、黙らせてやろうか、と心中で呟くのみ。騒がしさの中でろくに聞こえぬ声に魔力を乗せ、「もう、」と零せば、狙ったとおりバタバタと人が倒れる。当然これは出来る。「どういうことだ。」と、厳しく、詰問する参謀に、「暴れる魔獣は私の声を聞くと倒れます。」と、困ったように片手を頬に当てて、小首を傾げる韜晦アーリッサ。神殿で悪党をおびき出した時の表情も付ける。


8-5  地獄絵図

「邪心の有る者は、聖女に危害を加えられないわけか。」と、男が小気味よさげに残りの者を見回している。だがしかし、「貴方達は、愛し合うべきだわ。」と、聖女アーリッサが言ったばかりに酷いことになった。ブラムスが、部屋の外へ妹分のアーリッサを押し出しながら、「見なくていい。今すぐ止めさせろ。お嬢!直ぐにだ。」と言うのです。部屋を覗こうとして蹴られたので、仕方なく遅まきながら外から、「お止めなさい。」と声を掛けてみた。聞いた事の無い、男達の声をしばらく聴いた。


8-5  実験結果

「大丈夫かお前ら。」ブラムスに引っ張って行かれ、離れた所で待っていると、部屋から同行した二人が容姿を整えながら出てきた。彼らに訊いた、「どうして脱いだの。」「知らなくていい。」ブラムスに怒られた。「惚れた男に教えて貰え。下がってろ。」ブラムスの後ろへと引き戻される。

知っているけれど、何故一緒に術に掛かったのかを調べるべきでは?「お前ら入れ込み過ぎだ、べきと言われたくらいで、子供に何を見せる気だ。今後力について漏らしたら、お前らの事を漏らすからな。喋るなよ。体に不調は無いのか、効力はちゃんと切れているのか。お前らはお願いに掛かったんだ、いつもと違う所はないか、気に成る事は全部言え。どこまで覚えている。」

ブラムスが、しかりつける口調で辺境伯家の男達を心配している。「ずるい。たまに一緒にいる時くらいずっと甘えたいのに、大人より背の高いアーリッサはずっと抱っこもおんぶもして貰えないのに。なのに、他所の子の心配なんかしちゃって。ちょっとじゃなくてうんと面白くないわ。ずるい。」アーリッサがブラムスを取り返そうと、割って入り恨めしげに見ると、三人にやはり黙っていろと言う目で見つめ返された。「お嬢。もう、喋るな。」「酷い。」



++++ 戦いと力8-5ブラムスと戦地 +


8-5  被験者が語る作戦行動

報告を受けた辺境伯が、おおよその数を把握しているので捕虜の収容先を構えている。多方から使用許可が出たので、被験者である参謀カッミガさんが予言の聖女アーリッサに、お願いの効果的な使い方についてアドバイスをくれる。

「人にも間違いなく作用します。断片的に覚えています。感情が揺れると、ガクガクとギアが落ちるように、お願いの効果が強くなりました。」「どうして一緒に掛かってしまったのかしら。」「私はおそらく、嘲笑ったからです。感情が動いた時に声を聞いたからです。」「もう、目を合わせて貰えないわね、巻き込んでしまってごめんなさい。あんなつもりではなかったの。」「謝られると胸が痛みますね、平素は起こりません。好きで叶えたのに善意だけでなく好意を否定されたように感じます。お願いには中毒性が有るかもしれません。注意して使って下さい。魔力抵抗の面で見ると魔獣よりも人間の方が弱いのです。同じ人間にかけ続けるとどうなるか分かりません。普通の愛憎でも一方的に願いを叶え続けたのに冷たくされると事件に成ります。お願い後の貴女も幼児化していました、危険です。」「はい。怖いですね。」「あれで掛かるのですから、指示を明確にこうしろと言われれば、もっと叶えやすくなります。しかし今回為すべきことは、まず高位軍人、かなり強い者これをターゲットにして近づく事。そして多くを味方にする事です。軍人は身分が全てです。子供に成ってしまう貴女は、高位の者に守って貰いつつ、味方を増やす。やみくもに敵を味方に変えていくと、頭の良い者に警戒されて殺されます。すこぶる美しい妙齢のご令嬢に見えるので戦場の男に邪心を起こさせるのは簡単です、きっと多くの兵がお願いを聞いてくれます。だから、誰彼構わずお願いするのは、最後の手段にして下さい。これが死人を出しにくい方法です。」「とても参考に成ります。頂いたアドバイスを有効に活用して多くの捕虜を連れ帰ります。」

感謝して、アーリッサが笑いかけると、参謀さんはちらりと見た後、やはり元のように視線を外したままで薄く頬を染めて笑ってくれた。「お願いを聞いてくれて、ありがとう。」そう言うと今度は花がほころぶように笑ってくれた。



++++ 戦いと力8-5ブラムスと戦地 +


8-5  侵略地

舞台となる村は窪地と聞いていたが、針葉樹でも枯れが見える。「ここがこうなら、隣国はとんでもなく乾いただろうね。例年なら鬱陶しくも思うだろう村境の森が、水の集まるオアシス、恵みの森に見えたはず。予言で戦いとなると解っていても、侵略軍はここを離れられないわ。悲しいわね」ボンボアーの自分では掻けないだろう所を掻く。


8-5  追撃者

魔獣を配し身を潜めて気配を伺うと、気づく、「王都の人込みで感じた殺気を感じるわ、聖女様達を避けて来たか。敵兵に気づかれないでしょうね。嫌ね、身体強化以外の技が分からない、どこの殺し屋かしら。手練れも共について来ている。国難なのに分かりなさいよね。あれだけ怖かったのだもの、同じボンボアーをけしかけてやりたいわ。」ブラックなアーリッサは強い誘惑を抑える。

敵兵の野営地に近づくと、刺客たちは並走から狙うアーリッサの後続へとシフトした。『むかつく。気配が重なって見つかってしまうかも、』敵の矢面にいるのはアーリッサだ。「ずるい。こんなこすい手も使うの。」つい後ろを睨む、『ぶっ殺す。先に相手をしなければならないわ。違う。敵にやらせるのだった。』手をシェイクさせながら零す、「そうよ。奥の手を見られないように、敵軍を制圧できなきゃダメよ。」危なく作戦を忘れる直情アーリッサ。

「来て頂戴、後で敵の食糧を上げる。」フィフィを集める。魔獣討伐隊の隊長から仕入れた知識、小型魔鳥の集散する群れで、気配察知を撹乱。紛れて移動する。


8-5  獲物

侵略軍はただ殲滅すれば良い訳ではない。今回の捕虜は指揮官クラスが必要です。将軍から教えて貰った事によると、「後の降伏調停や、身代金の額も有るが、国内へのパフォーマンスが違って来るらしい、か。」これだから政治ってやつは。『捕虜は偉ければ偉いほど良いねえ。軍が国内の外務と上手くやる事が大事なんて、びっくりだわ。そんな事を考えて戦っていたなんて。身内なのに国外より気を使わされるなんて、下らないわ。魔導士が敵を黒焦げにすれば一瞬だけど、そうもいかないのよね。』将軍には何か考えが有るのでしょう。「そりゃあ剥げるわ。幾ら強くても凡人には、将軍職は務まらないわね。」

魔獣達で暗殺者も含めて囲い直す、「暗殺者に見られたくないなら、奥でやりましょう。ここで大物が捕れると良いけれど。」服のしわを伸ばし、髪を整える。「撃退されると予言されている所に、自分なら高位の者は送らない。やはり侵略の証拠としては数で勝負かしらね。高位貴族の坊ちゃんが紛れ込んでいて欲しいわ。うん。」



++++ 戦いと力8-5ブラムスと戦地 +


8-5  飛んで火に入る予言の聖女

白の神殿服は万国共通だ。見れば神殿の者とすぐ判る。狙いを付けられているが、構わず、がっちりと感電対策で着込んだ兵らに近づく。つんと澄まして、けれど裾の開かない神殿の白衣でちまちま躓きながら、歩み寄る。やっとたどり着いてほっとするが、気を取り直してアーリッサ、「予言の聖女です。予言の書に書いたのに何故攻めて来ましたか。問いただしに来ました。そこの貴方、一番偉い者の所へ案内しなさい。」明らかな不審者に兵らは伏兵を警戒していたが、明かに貴族女性と分かる容姿と物腰。明かすぎる充分な時間を費やし一人だと分かっている。ほっとした後のお高く留まった女の顔を見て、半笑いだ。丁寧に対応し、規則だからと体を触り武器を探られた後に、反応をまた笑われ、中央の陣営に案内された。

耐電装備でしょうか、『大の男が魔獣の皮で作ったムートンブーツなんか履いちゃって、可愛いわね。あれ、ミリタリーブーツの兵もいるわ。寄せ集めなの?決死の覚悟かしら、もっと士気が高いと思っていたけど静かね。』予言の聖女アーリッサは殊更に神々しい表情で臨む。



++++戦いと力8-5ブラムスと戦地 +


8-5  応対

いかにも曲者な男が対応するようだ。挨拶も抜きに、「予言の書を見たでしょうに何故来ましたか。」と再び問えば。「本物の聖女様なら返せませんよ。どうやって来たのですか。罠だとしても打ち破るだけですな。」「マケド国も対策をしています。無駄な争いはお止めなさい。」「聞けません。」「そこの貴方、私にも身分が有ります。二人きりはいけません。使用人なり副官なりを呼びなさい。」顎を引き胸元をおさえて、神殿で披露したちょっかいを掛けたくなる貌にシフトします。「多くても貞操の危機は有りますよ。」「14才の小娘に何をしようと言うのですか。」アーリッサが素に成って不機嫌に答える。


8-5  さあ来い、高位貴族

と変わって、上機嫌に豹変した男が、「本物のようですね、ようこそ予言の聖女様。直ぐ皆を紹介しましょう。」何で判別したのか詰問したい。が、我慢だ。男が声がけして次々と高位の者が集まって来る。宝の輝きの美しい聖女アーリッサは神々しさを維持しながら、且つ後ずさりながら、不機嫌に男たちの挨拶を受ける。

『あの男を操って呼ばせようとした手間が省けると言うもの。』見目麗しいアーリッサは外面とは違い、心の内で、卓上ゲーマーのように、『こいこい高位貴族、』と唱えている。

結果、いるわいるわ大漁だわ。戸惑うアーリッサに、男達から解説がされる。

「手柄を上げて当然、死んで惜しく無い者達です。」『やだ、もう泣きそう。妾腹の王子達迄が投入されているのに。ドラマだわ。』シニカルに笑う男達が悲しい。

予言の聖女アーリッサに侮られないよう、居丈高に振舞う男。


8-5  一網打尽

「我々の手柄です。お望みどおり退却しましょう。貴女を連れ帰れば、どこの国にでも侵略の口実に事欠きません。侵略に限らず使い道は幾らでも有ります。予言に従っていると言えばどこの信者もいいなりです。」「何て事を。許しませんよ!」

脅した方が御しやすいと見て男が凄む。乱暴に聖女服のアーリッサを引き寄せると、後ろから抱きすくめ、男達に向かわせる。

「我儘な令嬢だと聞いていましたが、今回は、独断が過ぎましたね。一人で男の元を訪ねてはいけないのは、平民娘でも知っていますよ。男に裸にされても文句を言えません。」

若く美しい白衣の聖女アーリッサが大袈裟に慄いて、小さな叫び声と共に再び神殿バージョンを披露する。



++++戦いと力8-5ブラムスと戦地 +


8-5  術中

彼らの記憶が有るのはここまでだろう。思うように術中に嵌ったから。

「いけない人ね。聖女である貴族の令嬢を脱がすだなんて、だ・め・よ。悪い人。お仕置きよ。」実証済み高位女子会指定の綺麗なお姉さまバージョンを追加しておく。


8-5  お願い1

「集団の方が催眠に掛かりやすいようね。」コツがつかめてきた、魔獣と繋がった時のように感じるものがある。

魔獣使いのアーリッサがブラムスにするように気持ちを込めてお願いする。「怖いわ。外に暗殺者がいるの守って欲しいの。捉えるには誰が適任かしら。全員を集めて降伏を促したいの、誰が手伝いに適任かしら。手配して頂戴?」



++++ 戦いと力8-5ブラムスと戦地 +


8-5  優良物件

兵の縛り型は国によって違いが有る、初めて知った。捕らえた暗殺者を囲むように大勢が広場に集まる中。降伏を拒否する変な一団が混ざっていて、森の魔獣に追われている。「きっと冒険者で干物なんか持っているはずだわ。雇われ兵ね。強いのかしら。」時間が大切なので纏めて追い込んで貰って、自分で倒すことにする。

するとまるでニールのように手伝ってくれていた男が、バルツのように前に出る。「お任せを。」サッサと片付けてくれた。強い。

「こんなに楽でいいのかしら。」見習った結び方で捕らえるとダメ出しまでして縛り方を教えてくれた。

勿論ブツは全て、悪役令嬢アーリッサが自分で取り上げました。取り上げた腕自慢の雇われ兵に、呪い返しグッズを見せびらかし、「愉快な代物だわ。」サリザ様のような事を言ってしまいます。

残念な事に、ニールでブラムスな彼には、お好きな方がいらっしゃるそうです。「まあ、そうですよね。乙女ゲームの優良物件はヒロインの物ですし。ええ。知っていましたとも。」



++++ 戦いと力8-5ブラムスと戦地 +


8-5  お願い2

そして、最早目立っても良いのです。「こんなにも注目されていると、おかしくなりそうだわ。」

高位軍人に手伝って貰い見守って貰いながら、独り高い台の上に立ち、全員の注目を浴びます。

若いアーリッサが恥じ入りながら、おずおずと聖女の開かない白衣の裾をたくし上げ、足を見せると、めでたく全員がお願いを聞いてくれました。降参です。一投の網で何故か女性もかかるのです。恐るべし群衆。『お手入れの行き届いた令嬢でよかった。』

心拍数が上がりすぎた美しい聖女アーリッサは真っ赤になって手足が震え動けなくなったので、こちらが効いたのかもしれませんが、とにかく終わりです。他人に降ろして貰い、落ち着くまで敵の高位軍人に面倒を見て貰いました。


8-5  高位軍人

カッミガ参謀が体験したと言うギアがガクガクと落ちる状態でしょうか。あろうことか神殿服の裾を上げて美しい足を見せた聖女に、大勢の男達に視姦される処女に、彼等の心は動いた。ただでさえ高揚した高位軍人達が深く術に堕ち入った。更に真っ赤になり震え、涙目のアーリッサを間近に見て、堕ち果てた。もう言うがままです。抵抗の欠片も有りません。


8-5  諜報

折角なので、ガッツリ内情と国際情勢についての見解を得ます。「内情はともかく。ここら一帯の国の、この恨みっぷりを、うちの王は解っているのかしら。」周辺国の様子が怪しいのです。観光国なのに遺恨が有ってはいけません。後で将軍に報告です。


8-5  これか、注意事項

「神々しく美しい予言の聖女様。間違いなく降参します。ご心配は要りません。」「何かして欲しい事は有りませんか。清純な乙女よ。」王子達から好意が溢れています。乙女ゲームです。聖女アーリッサに更なるお願いを求めて来ます。「お願いを聞いてくれて、ありがとうございます。」と言えば、一様に花がほころぶように笑うのです。判で押したように。『ええ、一生分を見た気がします。もう怖いです。事件は要りません。私アーリッサには卑劣な魔術を使わなくても願いを叶えてくれる使用人達がいるのです。お腹いっぱいです。軍人等の本来の恋を手折らぬように、聖女らしく過ごす事を心がけますわ。』すげなくして、ブッスリと刺され切られては本末転倒です。「断罪回避よ。」



+++++ 戦いと力8-6王都


8-6  生き証人

一方辺境伯領、1月16日。

ここは事件現場。王が認めない予言の聖女アーリッサが案内された砦の一つです。


デカリア様から緊急で、侵略軍に制約をさせよと一報があり、大わらわでした。暗殺者も済ませましたが、まだ雇われ兵の一部冒険者達が残っているのです。ガーガンアーリッサの出番です。

暗殺者の引き渡しを迫られている辺境伯側は、担当者が前線にいるので分からないと、人を変えてはぐらかしています。ザ・たらい回しです。どちらも混乱を利用しています。


8-6  予言の聖女の笑い顔

王都神殿の手際とはまた違うビックリ制約を見せて頂きました。辺境伯領です。

暗殺者の身柄の引き渡しは、まだ引き延ばし中です。「軍の人達、進行には参加しないのに変ですね。」首を傾げるアーリッサにホークロさんがそれは小さな、このサイズでも花びらがつくのねという白い冬花を呉れました。「忘れて下さい。私も戦場で活躍しますから記事で見て下さいね。」潰れて喋りにくそうな喉を無理に押し出した声量で、擦れた明るい声で話します。「国軍が参加するまでは私達が主役ですから。」それを聞いて、美しいアーリッサが楽しげに笑います。前線に行くモブの、大人の気遣いです。受け取りますよ。暗殺者は信頼して辺境伯にお任せするしかありません。暗殺者とモブの行く末の不安を知らぬふり。予言の聖女が笑わねば不安が広がります。何が何でも笑わねば。モブと、可憐な花の似合う令嬢の聖女の気遣いです。「見ごたえのあるニュースですね、注目致します。皆様には本当に、親切にして頂いて感謝いたしております。良くお伝え下さい。ホークロさん、ありがとうございました。」色々と飲み込んで美しく輝く宝石のような予言の聖女アーリッサが笑う。はにかむホークロ。


8-6  別れの辺境伯領

帰りは魔獣では無く、ブラムスも乗せた馬車で帰ります。「生きて帰れるといいな。」そう呟くと、「どいつの事だ、俺達かよ。心配するな、皆心のままにだ。」と万歳代わりの曲を歌って、ブラムスが頭を撫でてくれました。「目を閉じていれば終わってる。寝てろ。」と言われて、大人しく目を閉じるアーリッサです。ブラムスは御者と話しています。少し目頭が熱く感じます。辺境伯領にさよならです。




悪役令嬢を選ぶと、恋愛にカテゴライズされるので、男達別にピックアップします。

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