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三章(一・七月・二)

妖精はとてもかわいらしく思えたが、果たして本当に役に立ってくれるのだろうか?力を借りてみたらがっかりだったという話を聞いたことがあるが。


いや、それはないだろう。私の直感が、あれが決して弱い存在ではないと主張している。


強力な妖精といえば、病を、この世の全ての病を司っていると主張していた妖精が、かつてはいたらしい。しかし実際は、魔力に影響のある星を読んでいるだけだったとか。それがバレた妖精はムキになって主張を続けていたが、他の強力な妖精が現れてその子を連れ去っていったという。妖精界も上下社会なのだろうか…。やはり自称は当てにならない。


そう、星は魔力や魔法に影響を与えることが多い。星の光が触媒になる、星の位置により助力が得られる、などの摩訶不思議な現象は少なくない。記憶が確かならば、ミラと呼ばれる星は、脈打つらしい。該当の本を閲覧する。何となく周期を確認する。あれ、じゃあこの日は?私は気がついてしまった。


ジュリー様はこの変光星が最も明るい時にお生まれした、ということだ!さすがジュリー様、星すらも味方につけていらっしゃる!


あれ程特別なお方なので、きっと他にも生誕にまつわる秘密をお持ちなのだろう。そして、もし無いならば、私のような者がそれを作り出す。ジュリー様はそれを好まないかもしれないけれど。




明らかに何かがおかしい世界。私は魔法関係の就職先で働いているようだ。本に囲まれた円形の部屋が職場?取り巻きBが私のところへ訪れたので、お菓子を提供しようと籠を開けると、明かりが見え、中に青白く光る丸い虫が入っていた。


私は現実では苦手ではないはずの虫にひどく驚き、腰を抜かしてしまった。虫が這い出すのをぼけーっと見ているうちに目が覚めた。まだ明け方だ。


私は眠りが深い方なのに、これは珍しい。悪夢だ、たぶん。ジュリー様の温かみを感じながらでないと、深く眠れなくなってしまったのかもしれない!この歳になって一人で眠れないなんてことになったら、笑われてしまう!しかしもしそうなったらば、それはジュリー様のせいです。


あ、今日はジュリー様とお出かけだった。最近はよく遊んでもらっている。これが、弱みを握られた対価だというのだろうか。だとしたら、受けて立ちます!

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