悠久の愚者アズリーの、賢者のすゝめ
悠久の愚者アズリーの、賢者のすゝめ
作者:壱弐参 様
タイトルからして面白そうな気配が漂ってますよね。
何回も読み返した作品です。
主人公アズリーと使い魔のポチ(シベリアンヌハスキーの雌)の軽妙なやりとりに何度も笑ってしまいます。
レビューを書く時に気が付いたのですが、割と王道の設定なのですよね。
タイトルの「愚者」は頭が悪いという事ではなく、すっごく不器用でちょっと抜けている研究バカ、まさしく愚か者という感じです。
お人好しで不器用な主人公、魔法の腕は一流で魔力も多い、不老不死、タイムリープ要素もあり。
こうして並べると良くある設定なのですが、作品を読んでいる時には気が付きませんでした。
それだけ作者様の文章力が高いのですよね。
一つ一つのエピソードがよく描かれていて、ギャグとシリアスのバランスの取り方がセンスに溢れています。
惜しむらくは、個人的な好みですがハーレム要素はいらないなぁと。
ハーレム展開と嫉妬する女の子の描写だけは、読んでる最中にテンプレ過ぎて気になりました。
他の設定はご自身の作品に昇華されてるのに勿体なく思います。
どなたか作家さんが、女の子を登場させるとアクセスが増える、とおっしゃってたので、やっぱり必要な要素なのでしょうか。。
何はともあれ、夜更かしして読み進めてしまう様なとっても面白い作品です!
以下あらすじ
神薬《悠久の雫》。これを飲んだ者は悠久の時を生きられる。
才能がない男は、偶然精製する事に成功したこの神薬を飲み、不老の体となった。
才能は無かったが、時間はあった。五千年という長い年月を経て会得した、魔法や研究の数々。
使い魔と共に、見聞を広めるべく、旅を始めるアズリー。
目指す場所は最高難度を誇るダンジョン《魔王の懐》。研究ばかりに没頭した故、甘さや若さが残るアズリーが描く冒険の書、《賢者のすゝめ》をお楽しみ下さい。