大精霊会議は………………まだ始まらない
どうも今回は思ったより頭に話が浮かんできたので投稿できます。
私は愚者の瞳の効果の一つに読心があるから、相手の心の中を読むことができる。もちろん自我がないものには無理だが。心の中を読むことができるんだけど、空気が重い割には周りの方々は統一されていた。永い知り合いだと合わせるのは得意になるのかな?
どんな感じかというとこんな感じ。
[いや、大樹の(リュアラスさん)!そんな子供(小さい子)を席に座らせて自分(貴女)は後ろに下がってのんびりしているのはなぜ!?]×10
[いや~、みんないい感じに混乱しているわね。うんうん、目論見通りに行って何よりだわ]
……………お母様、もしかしてギリギリに来たのって場をこんな風に混乱させたかったからですか?周りを軽く見渡すと、私以外に円卓についているのは男性が6、女性が5となぜかバランスがいい。
しばらくしょうもないことを考えていたのだけど、赤い男性が口火を切った。
「なぁ、大樹のよう、大精霊だけが座ることの許される円卓の席に子どもを座らせといて自分は後ろに下がってのんきなもんだなあ。どういうことだ?」
ちょっと荒っぽい口調でお母様に向かって話しかけている。おつむが悪…………い訳ないよね、仮にも大精霊なんだし。少し考えればわかるでしょ。考えられることなんてほとんどないくらいしか選択肢ないんだし。
「えっと、頭働かせた?ちゃんと考えたかしら?」
「は?あんたにこっちは聞いてんだ。ちゃんと質問に答えろよ」
「いや、ヴォルガス、少し考えたらわかるでしょ。選択肢なんてあってないようなものだし」
「火炎の、お前さんも自分で問の答えを言っておったではないか」
お母様が言い方はよくない気もするけど考えたか聞き、赤い男性——火炎の大精霊のヴォルガスさんが質問に答えていないと言う。それに対し、紫の女性と灰色の男性が反論する。
口を挟む暇が全くないなぁ。私が自己紹介した方が早い気がするんだけどなぁ。
なんか周りの方々が私について討論し始めた。私を完全に置いてけぼりにして。いや、なんで?私に聞いた方がどう考えても早いでしょう。もしかして皆さん永い間生きていらっしゃるからボケがきてます?
討論をしていないのは私ともう1方いた。白い女性で、穏やかな方に見える。その方は私と目が合うと、立ち上がって二拍手を打ち、口を開いた。
「皆さん、お喋りはそこまでにしましょう。私やミュラナさんの時もそうでしたが、前回と席に座っている方が変わったくらいで騒がないでください。大樹の席に座っていらっしゃる方が困っていらっしゃいますよ」
白い方の言葉を聞いて場が鎮まる。どうやらヒートアップしていたのを自覚したみたい。まぁ自覚すると恥ずかしく感じることって結構あるよね。いや、にしてもまさに鶴の一声だったなぁ。
「とりあえずリュアラスさん、詳しい説明を皆さんにお願いできますか?」
「いいわよ」
「ではお願いします」
いや、聞くの私じゃないのソコ!でも、やっと話が進みそう。ちょおおっと長かったな。私抜きの私の正体に関する討論。
大精霊会議はあと1話挟んでから始まります。
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