教えて!竜と龍の違い
今話で閑話は最後です。ジョーカーはまだ出番が未定ですがルーティアが出てきます。
そういえば以前から気になっていたことがある。最近までは大精霊になるための勉強をしていたから聞けなかったのよね。
「ねぇ、ティアお姉ちゃん」
「ん?なになにリアちゃん」
私はこのマイペースで世話好きなプラントドラゴンのルーティアお姉ちゃんをさっきから言っているようにお姉ちゃんとして慕っている。
半年くらい前にティアお姉ちゃんを眷族にしてしばらくしたときになんとなくお姉ちゃんってこんな感じなのかなと思っていたら、口に出ていたらしく、ティアお姉ちゃんがそれだ!って反応してそれからお姉ちゃんって呼んでいる。
「ルートドラゴンやツリードラゴンのドラゴンとプラントドラゴンのドラゴンって同じ読み方するけど表記は全然違うよね」
「あぁ、竜と龍の違いってヤツだね。ちょっと長くなるけどいいかな?」
「うん、もちろん」
こっちから聞いてるんだから、引くことなんてないし、普段こっちから聞かないとこういう生体とかの情報は手に入らないし。
α
β
γ
δ
ε
竜と龍の違いはね、簡単に言うと3つあるの。年齢か突然変異か変異誕生かなの。
まず年齢についてね。ドラゴンって年齢によって呼び方が大きく異なるんだけど、年齢の低い順から、幼竜、仔竜、若竜、成竜、中竜、壮竜、熟龍、老竜、古龍、と呼ぶの。一般的に龍と呼ばれているのは熟龍以上の永い間歳を重ねて経験豊富なドラゴンたちのことなの。
次は突然変異、または変異進化と呼ばれているものね。これは主に好戦的、狂戦的、脳筋的なドラゴンたちがなることが多いわ。理由としては戦うことが大好きだからよく戦うのだけど、それによって短期間でとても大量のEXPを得てしまって、一気に進化してしまって龍に到ってしまうの。戦い面では経験豊富すぎるから、主に群れを守らせることが多いわ。
最後に変異誕生ね。これはほぼ言葉通りの意味よ。ドラゴンって誕生の仕方に2種類あるの。1つは他の生き物と同じように生殖行動による繁殖で卵から生まれるパターン。もう1つは高濃度の魔力溜まりから突然に発生するパターン。両方とも普通は幼竜の状態で生まれるだけど、とても稀に最初から古龍として生まれることがあるの。身体の大きさは幼竜のままでね。確率は確か500年に1匹くらいだったかな。そんなに頻繁に古龍が誕生すると生態系が簡単に崩れるもんね。因みに私は魔力溜まりから古龍として発生した例ね。
これで分かった?ドラゴンの生態に関してならほとんど全て知っているからいつでもお姉ちゃんに聞いてね。
α
β
γ
δ
ε
ふむふむ、なるほど。そういう違いだったんだ。ドラゴンの生態って面白いなあ。今度他の眷族たちにもそういう生態とか種族的特徴を聞いてみようかな。
次回から大精霊会議編ですが、まだ話のストックが溜まっていないのでしばらくしてからの更新になると思います。
この作品の質の向上と作者のために評価と感想ください。特に感想はどこが良かったとかどこが悪かったとか仰ってくだされば嬉しいです。




