対決(瞬殺)!高位精霊?(ものすごい雑魚)との戦い!
ちょっとしたお遊びみたいなものです。(まぁこの閑話自体がお遊びと言われたら痛いので言わないで欲しいのですけれど)
それは私がお母様から学び始めて1年半くらいの晴れた日のことだった。朝の勉強が一段落してポノルンに乗って湖の上を漂っていたのだけど、急に緑の光が浮島の方に向かっているのが見えたから、なんだろうと思って戻ると、
「リュアラスさん、あなたの寿命はもうあと100年くらいでしょう。ですからこの私、草木の高位精霊たるヘリオスがあなたの跡を継ぎに来てあげたのですよ!」
とても失礼な、見た感じナルシスト風のヒューマンの姿した男の精霊が、お母様の跡を継ぎに来てやったと失言をかましていた。
「ヘリオス、確かに私の寿命はそこまで残ってないけれど、すでに後継者は決まっているわ。第一、決まってなかったとしてもそもそもアリエスを召喚できない貴方が大精霊になるというのは到底無理で荒唐無稽な話よ」
へぇ、高位精霊なんて自称しているのに生まれて半年いかない私ができたセフィロの召喚ができないんだ。
「お母様そこの自己陶酔していそうな方はどちら様ですかあまり有能そうには見えないのですが」
聞いておいてなんだけど全く持って興味がわかないから社交辞令的にと思っていたんだけど口は正直で、ワンブレスの上早口で言ってしまった。
「リア、的の中心を綺麗に射貫くようなことだったとしてもあまり言わない方がいいわ。一応彼は高位精霊なのだから」
お母様、そっちの方がもっとひどいと私は思いますよ。お母様って毒舌だった?まぁしょうがないよね、この方どう見たっておつむひどそうだし。
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ヘリオス 草木の精霊 Lv.32 男
状態:啞然 LP、EQ、MQ:3500~6500
STR、PDU、MDU:40~50 QUI:70
MCR:95% ECR:85%
スキル:草木の精霊、吸収、羊緑魔法、荘厳化
逃げ足、眷族召喚、魔導士、変換
称号:自己陶酔者、臆病者、高位精霊?
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こんなステータスじゃ例え戦うことになったとしても負ける気はしないし、高位精霊に?付いちゃってるよ。と言うかさっき私が言ったこと本当に的の中心を射貫いてたんだ。
「小ん娘ぇ!言わせておけば、この高位精霊たる私に向かってなにさまのつもりだぁっ!この私を舐めているのかぁ!」
「ヘリオスさんだったっけ。私はリルフィリア。大精霊であるお母様の娘であり、次期大精霊。お母様の後継者だよ」
お母様の娘であり、後継者であることは私の誇りだ。どこの馬の骨とも知れない誰かに譲ろうだなんて微塵も思わない。
「こんな小娘が次期大精霊?こんなので務まるというのなら、路端の石ころでも務まるでしょう。そうですね、高位精霊たるこの私がこの小娘を倒せば次の大精霊となる。いい案でしょう。リュアラスさん」
「ちょっと「いいでしょう、ヘリオスさん。受けて立ってあげます。但し貴方には負けたら死んでもらいます」
「構いませんよ。それくらいないと張り合いもないですからねぇ」
私はとてもブチギレていた。お母様を侮るような発言の数々に、私が一番気にしていることを言ってくれちゃって。
お互いに10m離れ、て正面に立ち、お母様が審判をする。コイツは絶対に殺す。というか消す。コイツという存在があったことも。
「それでは2人とも用意を、始め!」
「眷族召喚!全員全力で総攻撃!グラスストリーム!」
相手は合図と同時に、眷族を全て召喚し、羊緑魔法のグラスストリームを放ってきた。相手の属性は全て木。
それなら自分をヴェノムシェルで覆って全て無効化。これなら相手の眷族たちは近づけないし、木属性の魔法は溶かすことができる。
「な!?ならこれならどうだ!ソーラブラスター!」
無駄、無意味。鬱陶しいからそろそろ終わらせよう。私の完全必勝パターンを使う。
「な、なんだこれは!?茨が絡みついて、うぅ………力が、抜け、わ、私は高位、精霊た、るヘリオ、スなのだ、ぞ。こ、こんな終わりでは、た、助け………ギャーーーー!」
譫言を吐きながら崩れていった。今頃私のEXPへとなり果てたことだろう。正直弱すぎて話にならなかったなぁ。
ヘリオス(笑)がものすごく弱いのは、スキル:変換で、ステータスのほとんどをEXPに変換したことによって、レベルを上げていたからです。
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