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命は永く、時間は短い

 グリュネの森林編最終話です。

——どういうことですか、リュアラス様。寿命があと50年くらいとは——


「そのままの意味よセフィロ。生物の寿命に個体差があって、同じ種類、同時期に生まれた個体であっても、100年以上寿命に差があるのもいるわ。私は精霊にしてはかなり短めの方だったというだけよ」

 生命とはそういうものだ、とお母様は笑っている。永い間生物を見てきたお母様にはそう感じるものだろうけど、私にはまだ理解できない。


——それでも私と貴女様は繋がっているのですから教えてくださってもかまわなかったのではありませんか?――


「確かにそうね。あなたは私と命を繋いでいて私が死ねばあなたも長くは生きられないものね」


——そういう意味ではありません。寿命がわかっているのでしたら貴女様の子供たちに成長促進だったりかけることもできました。私たち眷族は主の、貴女様のために存在しているのです!――


「そう、だったわね。自己完結してしまっていたわ。ごめんなさいねセフィロ」

 お母様もセフィロも主従関係というよりは家族の関係に近い気がするなぁ。ちょっと入りづらいかも。


α

β

γ

δ

ε


 お母様とセフィロの話が終わった。話を聞いてて私はお母様が生きている間はこの森に留まるのがいいかもしれないと思っていた。ただお母様にはさっきもう少ししたら旅に出ていろんなものを見たいと言ってしまったの。どうしたらいいのかな。

「リア、貴女はもしかしたら私が死ぬまでこの森に残っていようとか思っているでしょ?そんなことは全然しなくていいわ。むしろ貴女には旅に出てたくさんのものを見聞きし、たくさんのことを体感して欲しいと思っていいるわ」

「え、いいのお母様」

「えぇ。大精霊を早く継いでほしいから10年くらい勉強した後になってしまうけれど。その10年間の間でいっぱい思い出を作るつもりだから大丈夫よ」

「ありがとうお母様、私も勉強の合間でたくさんお母様と思いで作りたい!」

「そうね、でも勉強は勉強よ」

 じっくりしっかりやらせてもらうからね、とお母様は微笑みを浮かべて言った。


α

β

γ

δ

ε


 あれから4年、あの時はしんみりした空気だったなぁと思う。4年の間で私あ学習面でも精神面でも能力面でも、もちろん身体面でも大きく成長した。精霊としての勉強は地球で学んだこととかもあったのでかなり短縮されて半年前に終わり、無事にお母様を継ぐことができた。その証として人族でいうところの家名を貰った。全ての大精霊が大精霊としての名を継ぐときに貰うらしい。


————————————————————

リルフィリア・ユグルシア  大樹の大精霊

9歳  Lv.21  状態:健康  SP:160

LP:1×10⁶ EQ:9.5×10⁵ MQ:1.5×10⁶

STR:85 PDU、MDU:80 QUI:70

MCR:300% ECR:270% 

権能:植物生成、植物操作、植物加工

スキル:大樹の精霊、統合、貯蓄、放出、暦、

   極星魔法(羊緑、双風、蠍毒、瓶水)

   自在結界、愚者の瞳

称号:草木の護り人、大樹の大精霊

EXP:8300/5000000

————————————————————

————————————————————

髪型:ウェーブロング  身体年齢:9歳

身長:129㎝  体重:23㎏

衣服:世界樹の華飾 霊布のワンピース

  天舞のミュール

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 ともあれ私はまだここグリュネの森林にいる。流石に9歳で旅はまだ早いだろうということから、10歳になるまで待っているのだということと、

「リア~、そろそろ行くわよ~」

「はーい!」

 お母様が私を呼んでいる。今から100年に1度あるらしい大精霊会議に行くところ。これが私が残っている理由の1つ。この世界に12柱いる大精霊全てが集うらしい。私はまだほんの少し前に継いだばかりなので、お母様に同伴してもらっている。

 そうそう、私が大精霊を継いだ時にセフィロと同じ種の子が誕生した。セフィロ曰く、大精霊に仕える眷族の内、神獣は主が大精霊を継ぐときに誕生し、主と共に在るそうだ。私のアリエスにはFirstから取ってフィアにした。

 それで、私はフィアに、お母様はセフィロに乗って今回の大精霊会議の会場であるノワル鍾乳洞に向かう。グリュネの森林を出るのは初めてだからワクワクしている。今から大切な会議らしいけど不謹慎だが、楽しみだな。


 評価とか感想をください。どこがよかったとか悪かったとか伝わって修正できるので、ホントに欲しいです。


 次回から閑話を少し挟んでから大精霊会議編始めます。

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